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DMMGAMES公式大会「PUBG JAPAN SERIES αリーグ Phase2」,総合優勝は「USG-Hyster1cJam」に。入替戦に挑むチームも決まったDay6をレポート
Day4,Day5と続いてきたαリーグだが,この日,ついにPhase2の勝者が決定する。また下位6チーム(1チーム棄権しているので今回は5チーム)は,βリーグ参加権をかけて40チームが戦う入替戦に挑まなくてはならなくなる。そんな明暗が分かれるDay6の模様をお届けしよう。
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まずは前回までのおさらいだ。Day4ではPhase2から参戦したチームが洗礼を受ける。5チーム中4チームが入替戦ラインから抜け出せず,苦戦していた様子がうかがえた。また,Phase1で総合優勝したSunSister Suicider's(SSS)も初日は15位にとどまり,厳しいスタートを切る。
1位のUSG-Hyster1cJam(USG)と最下位Dimention-3(D3)のポイント差は660点,かなり難しいが,2回連続でドン勝を取れば優勝を狙えるほどの差だ。勝負の行方はDay6まで分からない。各順位のポイント差は100ポイント未満で,どのチームが勝ってもおかしくないという状況となっている。
なお,Day6は会場が変わり,サードウェーブが4月15日にオープン予定の新施設「LFS 池袋 esports Arena」で行われた。
Round7
Round7は悲劇的な展開が多かった。最序盤の車両争奪戦,小競り合いによるメンバーの脱落はいつものことだが,このラウンドでは「全滅戦」が発生してしまったのだ。悲劇の主役はCYCLOPS athlete gaming(CAG),迂闊にもZAPが陣取る街「Pochinki」の横を通り,銃撃を受けた挙句,車両が転倒してしまう。
何とか車両は起き上がるが,畑のど真ん中という最悪のポジションで,車両に乗ると集中砲火で即爆破されてしまう状況だ。遮蔽物もなく,撤退を試みようにも格好の的になってしまうので,残された道は「相手を全滅させる」のみだが,街側を完全に制圧しているZAPとの戦闘は分が悪すぎた。
CAGは決死の抵抗を試みるも1人ずつやられていく,ZAPは落ち着いて展開し,殆ど被害なくCAGを討ち取った。
もう1つの悲劇は「水際の大絶滅」だ。水辺が絡む安全地帯になった場合,少しでも順位を上げるため,水中に入る選択をするチームが出てくる。今回の場合,マップの南,Military Baseのある島が安全地帯になり,北のいわゆる「本島」と呼ばれる場所から泳いで渡るチームが続出した。
その結果,水中での謎の駆け引きが始まり,誰も上陸せず。いざ上陸するときは水辺が安全地帯から外れたあとで,パルスが迫ってくるギリギリだ。上陸しても,盛大な足の引っ張り合いが始まり,全員パルスに飲まれて倒れる。13チーム37名生存していたのが,3チーム8名まで減ってしまった。
残った3チームはCrest Gaming Windfall(CGW)のooF-seiei選手,MrYoppy選手,D3のTeTsu選手,MomijiXD選手,そして全員生存しているSSSだ。
SSSが敵の位置を把握した段階で一気に攻勢をかけ,CGを討ち取る。その後4対2という有利な状況を活かし,広く索敵していき,敵の銃撃を誘って位置を完全に特定,包囲してD3も討ち取り,勝利を収めた。
Round8
序盤はいつも通りの展開だが,中盤,4名生存していた野良連合 白虎組(nWT)が移動中に集中砲火を浴びる。3両の車両に分乗していたが,すべて車両爆破で全滅してしまう。本島南側中央部の家が点在する場所は大会になると,すべての家に敵がいる状況になりやすく,車両で通るにはかなりのリスクがある場所だ。nWTは複数のチームから狙い撃ちされてしまった。
終盤戦は,安全地帯は本島南側の崖際になる。熾烈な戦いを繰り広げて生き残ったのはZAPのMelfy選手,Zoo Gaming/PenguinのRush選手,Ruytv選手,CAGのKimari選手,Rascal Jester(RJ)のtakomayo選手,SeaKingJAWS選手,USGのRelaive選手,Akira90選手,Clockbox選手だ。ほかには水中にZAPとAEGの選手が2名ずついる。
ZAPのMelfy選手がZooの2人を討ち取るが,その後にCAGのKimari選手にやられる。そのKimari選手もSeaKingJAWS選手の手りゅう弾をくらい,弾き飛ばされたところをUSGのRelaive選手に撃ち抜かれる。これで地上はRJとUSGの2チームのみになり,勝った方がドン勝を得る展開だ。
安全地帯はUSGの方に寄り,RJは遮蔽物のない中を進まなければならない状況となるが,スモークと車両をうまく使い,USGへと肉薄する。手りゅう弾の投擲でUSGにプレッシャーを与えたが,決めきれず,USGの返す刀で討ち取られた。
RJ脱落時点で残っているのはUSGとZAPだったが,ZAPは水の中なので,戦う術なく討ち取られ,USGがドン勝に輝いた。
Round9
PUBG JAPAN SERIES αリーグ Phase2もいよいよ最終戦。ここでの結果がすべてを決する。この時点で入替戦ラインに入っているチームは何とか高順位を取って脱したいところだ。
最終地点が本島南東の町「Mylta」になったため,町付近に全チームが集まり,小競り合いや移動中の射撃で数人脱落したものの終盤に差し掛かるまで1チームも欠けることはなかった。
それゆえに終盤は怒涛の市街地戦闘となった。町の外周部の家がことごとく確保されており,後から町の中に入ろうとするチームが撃退される。安全地帯がずれて移動を強いられるチームから脱落していく展開だ。
SCARZ(SZ)があわや全滅かと思いきや,危機的状況でXhanZ選手が生き残り,ダウンしていた2人を蘇生して立て直しに成功し,最終地点への突入に成功する。SSSは広く展開し,その中でもgabha選手が生き残り,最終地点の有利なポジションを取ってはいるが,アサルトライフルの弾が切れ,ショットガンしかないという状況となった。
CGWはgabha選手に上から見られる場所に陣取ったが,gabha選手は弾がないため安全な位置になる。JUPITER NOVA(JUN)はsRNbk選手が生き残ってはいるが,ポジション的にはかなり苦しい。
全選手にらみ合いが続くが,SZがJUNとCGWの攻撃を受け脱落。残り3チームとなり,最終収縮が始まる。sRNbk選手はすでに動ける状況になく,CGWを攻撃するもパルスでダウン。CGWが最終収縮地に向かって走り始めるが,弾がないgabha選手は対応できず,最後,せめてキルだけでもと突撃するが,CGWのJapanNo1選手が討ち取り,ドン勝を決めた。
最終結果はUSGが総合優勝,SSSが2位,JUNが3位という結果だ。総合優勝したUSGの強さもさることながら,Phase1で15位だったJUNの伸び具合は目を見張るものがある。
入替組はZAPとSBLsが残留を決めたが,D3とバナナマンは入替戦ラインから脱せなかった。またnWT,ESC-GAMING(ESC),Sengoku Gaming Destroy(SGD)が入替戦に挑むことになる。40チーム中6チームのみが次のリーグの参加権を得るという厳しい戦いだ。
入替戦の参加チーム募集は4月上旬,入替戦は4月末頃に行われる予定だ。虎視眈々と爪を研いでいたチームはしっかりと準備を整えておこう。
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