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「鉄拳7」の発売を記念した「e-sports TEKKEN BAR」がオープン。名誉店長に就任したオカダ・カズチカ選手が原田Pをお姫様抱っこしたイベントをレポート
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印刷2017/05/30 14:58

イベント

「鉄拳7」の発売を記念した「e-sports TEKKEN BAR」がオープン。名誉店長に就任したオカダ・カズチカ選手が原田Pをお姫様抱っこしたイベントをレポート

 2017年5月29日,バンダイナムコエンターテインメントは東京・秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAで「e-sports TEKKEN BAR」(以下,鉄拳BAR)をオープンした。期間は,5月31日までの3日間。

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「鉄拳7」公式サイト


 名称からも分かるように,これは6月1日が予定されている対戦格闘ゲーム,「鉄拳7」PC/PlayStation 4/Xbox One)の発売を記念した催しで,店内には一足早くコンシューマ機版「鉄拳7」の試遊台が並び,来場したプレイヤー同士で自由に対戦が楽しめるほか,プロゲーマーに挑戦することもできる。
 さらに,ほかのプレイヤーの対戦を観戦しながら,「鉄拳7」のキャラクターをモチーフにしたコラボメニューがオーダーでき,スポーツバー感覚で「鉄拳7」の戦いが楽しめる。
 営業時間は17:00〜22:00で入場料は無料。コラボメニューを注文した人には,オリジナルコースター(全6種類)がプレゼントされる。

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コラボメニュー
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 初日の29日には,一般公開に先駆けてメディアや関係者向けのオープニングイベントが開催され,「鉄拳」シリーズのチーフプロデューサーを務める原田勝弘氏や,“レインメーカー”こと新日本プロレス所属のオカダ・カズチカ選手などが登場した。

今年で23年目を迎える「鉄拳」シリーズ。最新作である「鉄拳7」では,長きにわたる三島親子の因縁がついに決着を迎えることになるという
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 ステージに立った原田氏は,「鉄拳」シリーズについて,「今回の家庭用『鉄拳7』の発売を機に,今後もいろんなことをやっていきたい。今年は『鉄拳の年』として,できるだけ盛り上げていきたい」と語った。

「鉄拳」シリーズのチーフプロデューサー原田勝弘氏
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 今回のイベントについては「e-Sportsに対して『鉄拳』がどのような盛り上げ方をするのか,一つの形を見せたい」と述べ,具体的なコンセプトとして「競いあって楽しめる」「熱い試合を観戦して楽しめる」「気軽に参加して楽しめる」の3点を挙げた。
 原田氏によれば,“気軽に”という部分が重要であり,気軽に参加や観戦ができる場所として,今回の鉄拳BARを用意したとのことだ。

「鉄拳7」では,シリーズ初の要素としてオンライントーナメントモードが搭載されている。自分で大会を開催することができるほか,e-Sportsの大会などで採用されているダブルイリミネーションルールなど,本格的なルールを使った大会も楽しめる
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「鉄拳7」のストーリーモードでは,初心者でも気軽に楽しめるように,操作が簡略化されたモードが用意されている。また,カプコンの「ウルトラストリートファイターIV」から「豪鬼」が参戦しているが,原田氏は「単なるゲスト参戦ではなく,敵としてストーリーに絡んできます。どう絡んでくるかが見どころなので,楽しみにしててください」とコメントしている
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ギャラリーモードには,過去作品のオープニング/エンディング映像をはじめ,「鉄拳」シリーズに関わるさまざまな映像が収録されている。総収録時間は,6時間以上にもおよぶという
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 続いて登壇したのは,スペシャルゲストである,新日本プロレス所属のオカダ・カズチカ選手。「カネの雨が降るぞ!」という決めゼリフとともに,「鉄拳7」の登場キャラクターである「キング」とコラボレーションした衣装を着て現れた。

新日本プロレス所属のオカダ・カズチカ選手。着用しているコラボコスチュームは世界で一つだけの特注品で,イベント期間中,会場内で展示が行われる
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アーケード版に引き続きコンシューマ機版でも新日本プロレスとのコラボが行われる「鉄拳7」。Tシャツなどのコラボグッズが販売されるほか,ゲーム内にもコラボコスチュームが登場する。オカダ選手とのコラボコスチュームでは,マスクと衣装,ベルトの3つをすべて着用することで,オカダ選手の得意技である「レインメーカー」がゲーム内で使用できるようになる
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 鉄拳BARの「名誉店長」に就任するというオカダ選手は,それを記念して,自らのニックネームを冠するオリジナルカクテル,「レインメーカー」をステージで自作してみせた。「裸エプロンじゃないと作れないカクテル」だと語ったオカダ選手は,その言葉どおり,自らの装いを裸エプロンに変えてカクテル作りを披露した。

カクテル作りの手伝いを担当した鉄拳女子部。左から,おくむらなつこさんユウミィさんキキワンさん
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裸エプロン姿で,「レインメーカー」を作るオカダ選手。オカダ名誉店長就任記念カクテル「レインメーカー」の値段は1200円(税込)で,1日10杯限定の提供となっている
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オカダ選手と鉄拳女子部によるゲーム対決も行われた。「キング」を操るオカダ選手と,鉄拳女子部を代表して「ブライアン」を操るユウミィさんが対戦し,ユウミィさんが勝利した場合,オカダ選手にお姫様抱っこをしてもらえるというもの。オカダ選手は健闘したものの,結果は2本連取でユウミィさんが圧勝した
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ご褒美でお姫様抱っこされているユウミィさんと,その前にフリでお姫様抱っこの要望を出した原田氏。生まれて初めてお姫様抱っこを経験したという原田氏は,「女子の気持ちが分かりました」と述べた
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 イベントの最後には,「鉄拳7」の日本一を決める「BNE公式日本王者決定戦」の開催が告知された。2017年夏に予選を行い,秋に決勝大会を開催する予定になっており,その最初の予選大会が鉄拳BARで開催されるとのこと。29日から31日にかけて店舗内で予選が行われ,31日に本選が開催されるという日程で,本選を勝ち抜いたプレイヤーは決勝大会の出場権を獲得できる。我こそはという人はぜひ,公式情報をチェックしてほしい。

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 イベント後,オカダ選手と原田氏にメディア合同で話を聞くことができた。その模様をお伝えして,本稿の締めくくりとしたい。


オカダ・カズチカ選手へのミニインタビュー


――「e-sports TEKKEN BAR」の名誉店長に就任した感想を聞かせてください。

オカダ・カズチカ選手(以下,オカダ選手)
 名誉店長になったからには,しっかりと盛り上げていきたいですね。

――普段からゲームはしていますか。

オカダ選手
 結構ゲームはしています。巡業中も,アメリカから取り寄せたテレビ画面付きのハードを使って,バスの中でやったりしています。

――これまでプレイした「鉄拳」シリーズの,思い出深いエピソードを教えてください。

オカダ選手
 小学校6年生の頃は,「鉄拳3」をプレイしていました。そのときは「ポール・フェニックス」ばかり使っていて,「キング」相手によく苦戦していました。今回の対戦で「キング」を使いましたが,弱い人が使うとこんなものなんだと感じました(笑)。今後は「キング」をしっかり扱えるように,実力を磨いていきたいと思います。

――「鉄拳」のキャラクターの中で,一番戦ってみたいキャラクターは誰ですか。

オカダ選手
 やっぱり「キング」ですね。彼もレインメーカーが使えますし,「キング」のレインメーカーがどんなものなのかを試してみたいです。

――最後に,名誉店長として「鉄拳7」のPRをお願いします。

オカダ選手
 遊ぶだけではなくて,見ても楽しい,プロレスに近いゲームです。普通の人がプロレスで戦うことはできませんが,「鉄拳7」でなら戦えますし,白熱の攻防も見られますので,ぜひ楽しんでほしいと思います。

――ありがとうございました。

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原田勝弘氏へのミニインタビュー


――今回のイベント開催のきっかけを教えてください。

原田勝弘氏(以下,原田氏)
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 今は,オンラインでいろんなことができちゃう時代です。発売をただ祝うだけなら,オンラインでもたくさんのことができたんですが,今回は,参加する楽しみを大事にしたかったんです。フィジカルに楽しんだ人が「面白かった」と感じて,それを友達に話してもらえるようなことだったり,こういう施策を地方都市でもやってくれよ,といった声が出るようなことをやりたいという気持ちがありました。
 実は「鉄拳」って,今まで発売イベントはあまりやってこなかったんです。それもあって,今回は日本でこういうことをやってみようよ,となりました。

――今後,鉄拳BARを地方都市などで開催する可能性もあるということでしょうか。

原田氏
 地方でやってほしいという声があれば,なんらかの形でやりたいとは思います。もちろん,発売後の盛り上げ施策として行えれば理想ですが,発売日とは関係なくやってみたいですね。あとは,ほかのゲームタイトルの参考にもなるかな,という思いもあります。今はデジタルやオンラインが主流ですが,こういったフィジカルなイベントもやってくれるんだと皆に思ってもらえれば,バンダイナムコも皆に期待してもらえるゲームメーカーになれると思いますし,そこはすごく意識しています。

――自身でe-Sportsを楽しむことはありますか。

原田氏
プレゼントされるオリジナルコースター
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 忙しくて選手として参加することはできませんので,もっぱら見る側になっています。僕は海外出張が多くて,一年間の営業日の半分くらいは海外に行っているんですが,そういうときにe-Sportsを見る機会が多いですね。ちょっと出かけて,ファンが盛り上がったりしている様子を楽しむんですが,最近は「逆転現象」が起きているのでは,と感じています。
 ゲームがすごく売れたからe-Sportsになったというより,もともと,プレイヤー同士が競って盛り上がることを意識した仕様のゲームが出てきているんです。そういう意味では,「鉄拳7」もちょっと意識した部分はあります。オンライントーナメントモードはそうですし,“見る人”を初めて意識したゲームです。
 例えば,KO直前にキャラクターの動きがスローになるスーパースローモーションなど,プレイしている人も見る人も「うおっ」と声が出てしまうような場面をわざわざ作ったりしています。僕自身,そういった部分を意識し始めていますし,やはりいろいろな機会に体感していないと発想が出てこないので,e-Sportsはよく見るようにしています。

――“見る楽しさ”を重要視している,ということでしょうか。

原田氏
 “見る楽しさ”は重要だと思いますし,なにより重要なのは,同じレベルの人と戦うと楽しいということです。初心者は初心者同士で戦うほうが絶対に面白いんですよ。どちらかがちょっと成長して抜け駆けすると,それを片方がまた抜き返すという駆け引きの面白さがあります。
 まずは見て楽しむことで,そういった楽しさを知るきっかけになってくれればと思いますね。

――「鉄拳7」に,そういう部分のフォローはありますか。

原田氏
 基本的に,マッチングは同じようなレベル同士でされるようになっています。ランキングは,プレイを続ければどんどん上がっていきますし,自分の成長に合わせて強いライバルが出てくるような,良い意味でうまいマッチングができるようになっています。
 また,自分でクローズドの部屋を作って,友達やネット上の知り合いだけを呼んで,自分と同じレベルの人同士で戦う事も可能です。オンライントーナメントモードも,必ずしも普段からトーナメントに参加しているプレイヤー向けというわけではなく,クローズドな,プライベートなトーナメントも開催できるようになっています。
 同じレベルくらいの人同士で集まってプレイするのが,僕のオススメの遊び方ですね。

――オンライントーナメントモードを搭載しようと考えた理由はなんでしょう。

原田氏
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 やはり,e-Sportsです。最初はもっと大規模なものにしようかなとも考えたんですが,海外でe-Sports大会を見て,自分が学生のときに仲間内でトーナメント表を作ってゲーム大会を開いたことを思い出したんです。それを大規模にしたものがe-Sportsではないか,というのが僕の考えなんです。だから,そういう楽しみを再び呼び起こそうということもありましたし,格闘ゲームではあまりなかった要素でもあるので,今回,入れてみようということになりました。
 オンライントーナメントモードはe-Sportsの楽しさを疑似体験できるものですし,ダブルイリミネーションルールなどにも対応しているので,大会の予選などで使用することもできます。新しい試みなので,皆さんの反応がかなり楽しみです。

――最後に,読者に向けたメッセージをお願いします。

原田氏
 “e-Sports”というワードが目立っていますが,思い返すと日本の格闘ゲームは,e-Sportsという言葉が生まれる前からいろんなところで大会が行われてきました。e-Sportsという言葉に構えてしまう人はいると思いますが,実際は,自分の部屋や小さなゲームセンターで皆が競うといった楽しみ方が原点なんです。「鉄拳7」にはそういった楽しみ方を提供できる仕組みを用意しましたし,実際にそういう楽しみ方をしているプレイヤーが非常に多いゲームでもあります。
 e-Sportsという言葉に身構えてしまうのではなく,皆が一つの部屋に集まって競っていたときの気持ちを思い出し,「鉄拳7」を買ってみようかなという気持ちにつなげてもらえればと思います。

――ありがとうございました。

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