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[GDC 2016]「アローン・イン・ザ・ダーク」の開発者が手掛けるホラーアクション「2Dark」ではなかなかの緊張感が楽しめそう
Big Ben Interactiveから年内にリリース予定となっている本作のムービーデモがGDC 2016のエキスポフロアで公開されていた。
2Dアクションになっている本作は,どこかぼやけたようなドットグラフィクスという独特のアートスタイルになっているが,これはボクセルエンジンをベースにしつつ,そこにエフェクトを加えることで実現しているという。
登場するのは二頭身キャラクターでリアリティは感じられないものの,血しぶきのアートが派手に演出されいるなど,想像力を掻き立てられるような作風になっている。
2Darkのストーリーは,家族を連れてキャンプに出かけた主人公のミスター・スミスが,そこで妻を殺され,さらに子供たちまで誘拐されてしまうというシーンから始まる。事件後しばらくは廃人のように暮らすミスター・スミスだったが,町中で頻発する少年少女の誘拐事件から自分の子供たちの消息を掴み取ろうと,自らが動き出すことになる。
今回ムービーで紹介されていたのは,ミスター・スミスの拠点となるアパートの一室と,残忍なピエロがライオンたちを従える,寂れた遊園地でのミッションだった。ゲームプレイは,探索やアイテム収集に,アクションやステルスを織り交ぜた,分かりやすいながらも深みのあるものになるようだ。
NPCにはある程度の距離でこちらを認識する視覚と足音を判別する聴覚が設定されているため,まずは敵に気づかれないように行動するのが基本となる。ムービーではうらぶれたサーカステントの内部を,敵に気づかれないよう迂回したり,電源を落として敵をブレーカーのある部屋に移動させてその隙にこっそりと進んでいくといったプレイが確認できた。もちろん短銃も携帯しているのだが,5発しか銃弾を込めることができないそうで,敵から奪った鉄パイプやナイフで応戦するようなシーンもあった。
そうやって,マップ中に10人ほど囚われている子供たちをできるだけ多く救出していくのだが,中には救出後にパニックになってうまくついて来なかったり,いわゆるストックホルム症候群にかかってこちらを敵視したり,さらには音をたてて敵を惹きつけてしまったりする子もいるので,全員を救出するのはなかなか難しそうだ。
一定数の子供を救出すれば次のレベルに進めるが,クリア後は全員を救うためのリトライも可能になるという。
グラフィックス的なホラー要素はそれほどではないものの,なかなかの緊張感が楽しめそうで,リリースを楽しみにしておきたい。