Vive用ワイヤレスアダプターとRyzenで互換性の問題が発生

　HTCは同社のVR対応ヘッドマウントディスプレイ「Vive」シリーズ用のワイヤレスアダプター「Vive Wireless Adapter」とAMDの「Ryzen」プロセッサを使ったシステムとで互換性の問題が発生していることを公式Blogで明らかにした。HTCでは複数の部品業者と連絡を取り，原因の究明を行っている。


　状況ははっきり言ってよく分からない。
　元々，同製品はIntel主導のワイヤレス技術を使用していたので，Intelシステムに大きく依存する部分があってもそう不思議ではない。ただ，Ryzen搭載PCは全部アウトかというとそうでもないらしく，HTCは問題が起こるのが「RyzenベースとなるPCの一部」（subset of Ryzen based PC）と限定しており，しかも「一部」がどれに該当するのかは明らかにしていないという状況だ。

　なお，Vive Wireless Adapterは技術基準適合証明（技適）を取得していないので，日本では使用できない製品であり，当然日本では販売されていない。技適を取ってあるTP-Castベースのワイヤレスアダプターを使えば利用可能だが，基本的に日本市場とは関係のない話題という理解でいいだろう。
　しかし，どういった部分で互換性の問題が発生したかについては少し気になるところだ。今後の発表に注目しよう。

Update on Vive Wireless Adapter and Ryzen chipsets（英文）