北米時間2018年1月8日,HTCは,CES 2018に合わせて報道関係者向け説明会を開催。その場で,従来モデルよりも解像度が高い有機ELパネル採用のVR対応ヘッドマウントディスプレイ(以下,HMD)新製品「
Vive Pro」を発表した。
ディスプレイパネルの解像度は,初代の「
Vive」が2160
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1200ドットだったのに対して,
2880×1600ドットと大幅に向上。加えて,ヘッドフォンも標準装備となっている。
なお,メーカー想定売価や発売時期は発表されていない。
解像度は2880×1600ドットで,従来のViveと比べて78%高精細になったという
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ゴーグル部分のカメラは2眼式となったが,詳しい説明はなかった
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装着時は,ヘッドバンドの後部にあるダイヤルを回して締め付け具合を調整するというVR HMDではよくある仕組みに変更され,より装着しやすくなった
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ヘッドフォンの概要を説明したスライド
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ヘッドトラッキング機能は,既存モデルとの互換性を有しつつ,ベースステーションは最大4基,トラッキング範囲は10m×10mへとアップグレードされているそうだ
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そのほかにもHTCは,Vive Proと既存のViveに組み合わせるワイヤレス通信ユニット「
Vive Wireless Adapter」を2018年夏に世界市場で発売することも発表している。
無線通信方式は,60GHz帯の電波を使うWiGigを用いるとのことだ。
Vive Wireless Adapter。上側の写真が前面から見た状態だ
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Vive Wireless Adapterの概要
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従来型のViveにVive Wireless Adapterを取り付けたデモの様子。Vive Wireless Adapterの後ろにもケーブルが1本出ているが,これはバッテリー接続用のケーブルとのこと
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