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プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート
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印刷2015/11/24 14:25

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プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート

画像集 No.009のサムネイル画像 / プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート
 プロゲームチームとして世界的に名高い「Fnatic」は,独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立し,第1弾製品となるキーボードとマウス,マウスパッドのクラウドファウンディングを「Indiegogo」で実施中だ。
 Fnaticといえば,ここ数年はSteelSeriesをスポンサーとしており,Fnaticコラボモデルのゲーマー向け周辺機器は,日本でも販売されていた。このスポンサー関係を解消して,独自の製品展開を目指すことにしたようである。

Fnatic Gearの第1弾製品群
画像集 No.003のサムネイル画像 / プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート

 プロゲームチームであるFnaticが,なぜ独自にゲーマー向け周辺機器を展開するのか。Indiegogoのキャンペーンページによると,Fnaticはここ最近のゲーマー向け周辺機器に不満を抱いていたらしい。コメントの中で彼らは,「ピカピカ光る緑色のライトがあってもPentakillはとれないし,ファン付きマウスはヘッドショットを決める助けにならない」と批判したうえで,「e-Sports向けデバイスは,シンプル,快適さ,信頼性こそが重要である」と強く主張している。

※とくにLeague of Legendsで使われる用語で,「敵を5人倒した」といった意味

 自分達の要望を完全に反映したゲーマー向け周辺機器は,もはや既存メーカーとの連携では作ることができない。であれば,独自で製品開発すべきではないのか。Fnatic Gear登場の背景には,そういう話があったようだ。
 そこでFnaticは,スウェーデンの周辺機器メーカーであるFuncを傘下に加えたという。Indiegogoにおける声明以外に具体的な情報はないのだが,FuncのWebサイトを開こうとすると,Fnatic GearのWebサイトにリダイレクトされることからするに,FnaticがFuncを買収して,周辺機器の開発と製造に乗り出したと考えていいのではなかろうか。


 そんなFnatic Gearの第1弾製品は,以下の4製品がラインナップされている。出荷時期はいずれも2016年1月の予定だ。

  • RUSH:Cherry MXシリーズを採用するメカニカルキーボード
  • FLICK:右手用光学式マウス
  • BOOST:プラスチック製マウスパッド
  • FOCUS:布製マウスパッド

 各製品をザッと説明しておこう。
 まず,キーボードのRUSHは,USB接続タイプのフルキーボードである。はっきりそうだと書いてあるわけではないのだが,RUSHは,Funcが開発したゲーマー向けキーボード「KB-460」をもとにした製品のようで,海外で販売されている製品の写真や仕様を見る限り,ベースモデルとの違いはほとんどなさそうに思える。
 キースイッチとして,「Cherry MX Red」「Cherry MX Blue」「Cherry MX Brown」を採用した3モデルを用意し,英語(USまたはUK)とフランス語,ドイツ語と北欧語圏のキー配列バリエーションも用意するとのこと。Nキーロールオーバー対応や,[Windows]キーの無効化機能,各キーの割り当てを変更できる機能といった,イマドキのキーボードらしい仕様はひととおり押さえてあるそうだ。
 価格は119ドル(税別)である。

メカニカルキーボードのRUSH。キーボードバックライトは赤の単色となっているようだ
画像集 No.004のサムネイル画像 / プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート

 光学式ワイヤードマウスのFLICKは,Fnaticの主張どおり,シンプルなデザインを採用した製品だ。ボディ形状は左右対称なのだが,2つのサイドボタンは左側面にしかない。そのほかのボタンは,左右メインボタンとセンタークリック機能付きのスクロールホイール,ホイール手前となっている。なお,メインボタンには,オムロン スイッチアンドデバイス製のスイッチを採用しているそうだ
 センサーには,PixArt Imaging製の光学モデル「ADNS-3310」を採用。最大トラッキング速度130IPS,最大加速度30Gというスペックを備え,トラッキング解像度は5000CPIまで上げられるという。そのほかに,容量256KBのフラッシュメモリを内蔵しているとのことなので,マウスの設定内容はマウス本体側に保存できる可能性が高い。
 価格は49ドル(税別)となっている。

シンプルなデザインのFLICK
画像集 No.005のサムネイル画像 / プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート 画像集 No.006のサムネイル画像 / プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート

 最後のマウスパッド2製品だが,これもKB-460と同様に,Funcの既存製品をベースにしたものと思われる。プラスチック製マウスパッドのBOOSTは,LサイズとXLサイズが,布製マウスパッドのFOCUSは,LサイズとXLサイズ,XLLサイズの3種類が用意されるとのこと。価格は19ドルから(税別)となる。

BOOST(左)とFOCUS(右)
画像集 No.008のサムネイル画像 / プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート 画像集 No.007のサムネイル画像 / プロゲームチーム「Fnatic」が独自のゲーマー向け周辺機器ブランド「Fnatic Gear」を設立。クラウドファウンディングもスタート

 既存の製品に満足できなかったというわりに,第1弾製品の多くがFunc製品そのままに見えることには,疑問を感じなくもないが,それだけ彼らがシンプルなFunc製品を評価していたということだろう。今後,製品の拡充も予定しているとのことなので,Fnaticの要望をしっかりと盛り込んだ製品を期待する人は,まず第1弾製品を支援してみてはどうだろうか。
 いずれにしても,既存のゲーマー向け周辺機器に満足できないプロゲームチームが独自ブランドで製品を展開するというのは,初めてではないにせよ,非常に興味深い動きである。彼らが今後,どのような製品をリリースしてくるのか,期待を込めて見守りたい。

Fnatic Gear 公式Webサイト(英語)

Fnatic Gearのクラウドファウンディングページ(英語)

  • 関連タイトル:

    Fnatic Gear

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