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AXIZが「Shadowverse」プロツアー年間王者の座に輝く。「RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR CHAMPIONSHIP 23-24」レポート
なお,大会の模様はYouTubeで配信されている。試合の詳細を知りたい人はこちらもあわせてチェックしてほしい。
RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR CHAMPIONSHIP 23−24
https://www.youtube.com/live/2bo7K5s8pPw?si=bN8pwvh5RmCGFv5i
「RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 23-24」公式サイト
プロシーンの頂点を決める決戦に会場も熱狂
本イベントが行われたのは東京・秋葉原にあるベルサール秋葉原。「RAGE」の大一番としてお馴染みの会場だが,この日は今シーズン限りでプロシーンから退くAXIZ所属のRumoi選手のラストマッチということもあり,会場は大盛況で,応援もいつも以上に熱が入っていた。
大通りに面した1Fのステージでは,インフルエンサーやプロゲーマーのトークショーが行われると同時に,パンチングマシーンやペットボトルフリップチャレンジなどユニークなサイドイベントが開催されていた。
エスカレーターを上った2階スペースでは,「Shadowverse EVOLVE」の体験会が開催されていたほか,各プロチームがブースを出展していた。
プロツアーを駆け抜けた2チームが激突
大会をレポートする前に,本大会のレギュレーションを先に説明しておこう。試合形式はチーム戦でのBO5(最大5試合の3試合先取)。両チームが事前に出場選手とローテーションフォーマットで使用する5つのデッキを申請し,それらが公開された状態で対戦が行われる。
対戦に使用されるフォーマットは3試合めを除きすべてローテーションで,3試合めのみ2Pick。ローテーションでは各選手が2デッキを持ち込み,両方のデッキで勝ち抜いたチームが勝利となる。
基本的には出場選手,使用デッキは被り無しだが,ゲームが2pick戦以降までもつれた場合は出場済みの選手と使用済みのデッキはリセットされ再出場,再使用が可能となる(ただし,1〜2試合めで使用したのと同じデッキの組み合わせは使用不可)。
第1試合:Era53選手vs.CQCQ選手(ローテーション)
オープニングマッチはレバンガのEra53選手(ドラゴン/ビショップ)と,AXIZのCQCQ選手(ドラゴン/ネクロマンサー)の対戦となった。Era53選手は今季最多勝利数を誇るレバンガの稼ぎ頭。初戦からレバンガが勢いに乗るのか,CQCQ選手が止めてブレーキをかけられるのか。この日の流れを決めかねない重要な1戦となった。
そんな両者の第1セットはEra53選手がドラゴンを,CQCQ選手がネクロマンサーを選択。互いに理想的な立ち上がりを見せるが,Era53選手は2〜3ターンめに強力な盤面を組めず,徐々に展開はネクロマンサーペースに。
序盤に余裕をもらえる形になったCQCQ選手は高速でデッキを掘り進め,5ターンめに空の盤面から18点の大ダメージを叩き込む。一瞬で残り2点まで追い込まれたEra選手は盤面を処理しながら守護フォロワーを立てるが,CQCQ選手はこれを難なく突破してフィニッシュ。まずはAXIZが先行する結果となった。
続く第2セットはお互いがドラゴンを選択したミラーマッチに。お互い1ターンめからバフを積み,2ターンめにランプを行う理想的と言っていい立ち上がりを見せる。
似た動きを見せる展開になると強いのは先攻で,Era53選手が先攻3ターンめにプレイした守護裏フォロワーにCQCQ選手は触れず,一気に流れがEra53選手に傾く。
盤面処理に苦心するCQCQ選手だが,Era53選手は手札を細めながらも攻める手を緩めない。最後の一押しとなる1枚をトップで引き,Era53選手が1-1のイーブンに戻すことに成功した。
3セットめは,Era53選手のビショップとCQCQ選手のドラゴンというたがいに残ったデッキの勝負に。互いに凶悪な盤面を押し付けては紙一重で捌かれる応酬が続き,迎えた8ターンめ。2試合めの意趣返しと言わんばかりにCQCQ選手に足りなかった打点が舞い込む。
手札から飛び出す19点ダメージの前にとうとうEra53選手が沈み,頂上決戦のファーストマッチはAXIZが先制する結果となった。
第2試合:rikka選手vs.Terarina選手(ローテーション)
続く第2試合に臨むのはレバンガのrikka選手とAXIZのTerarina選手。デッキは,rikka選手がエルフ/ネクロマンサーを,Terarina選手がエルフ/ビショップを持ち込んだ。
試合は,rikka選手がネクロマンサーを,Terarina選手がビショップを選択してスタート。静かな立ち上がりから先に仕掛けたのはTerarina選手。潜伏フォロワーで圧力をかけ,rikka選手に守護を立てることを強要していく。狙いどおりrikka選手に守護を立てさせると,これを消滅で捌いて盤面を突破。鮮やかに1勝をもぎ取った。
2セットめはエルフのミラーマッチに。試合は互いに場を離れたエルフフォロワーの数を増やしていき,強化に必要な20枚を達成するがどちらもあと1枚欲しいカードに手が届かない。
そんななか,先に強力な盤面を組んだのはrikka選手。Terarina選手は欲しかったカードにたどり着くが,盤面処理にリソースを削られてしまい,後手を踏む展開に。
最後はTerarina選手の準備が済んだ返しのターンにrikka選手も欲しかったカードを引きこみ,食い下がるTerarina選手を振り切って勝利した。
1試合めに続き,またももつれこんだフルセット。自動的にrikka選手はネクロマンサー,Terarina選手はエルフとなる。
立ち上がりの弱いネクロマンサーに対し,序盤から攻め立てるTerarina選手が,5ターンめまでにrikka選手の体力を10まで削ることに成功するも,猛攻はここでストップ。
紙一重で対処を間に合わせたrikka選手が攻守を逆転させると,7ターンめに大ダメージをたたき込んで勝利。Terarina選手を下し,勝負をイーブンに戻した。
第3試合:真春選手vs.Rob選手(2Pick)
1-1のイーブンで迎えた2pick戦。レバンガからは真春選手が,AXIZからはRob選手が挑む。
まずは提示された3クラスから,真春選手がロイヤルを,Rob選手がヴァンパイアをそれぞれ選択。どちらも「pickで強い」と言われることの多いクラスだ。
真春選手は連携を,Rob選手は山札10枚以下を目指してそれぞれゲームを進めていき,先に条件を達成したのはRob選手。ピックの時点で多く選択していた山札10枚以下で強化されるカード群が火を噴き,一気にペースを握ることに成功する。
真春選手は盤面を捌きながらカウンターのチャンスを伺うも,Rob選手の強気な攻めが功を奏し,カウンターの手札を揃えられる前に勝負を決めた。
続く2セットめ,真春選手は再度ロイヤルを選択し,対するRob選手もロイヤルを選択したことでミラーマッチに。提示カードに恵まれなかったRob選手にとってはやや苦しいマッチアップになってしまった。
不幸中の幸いか,オープニングハンドは悪くなかったRob選手が勝ち筋を追い続けるも,一方の真春選手はRob選手の動きに対応し続ける横綱相撲のような展開を見せる。
苦しい展開のなか,Rob選手は8ターンめに勝負を仕掛ける。真春選手に対し,フォロワー展開にリスクを負わせることに成功し,真春選手はほぼパスの形でターンを返すことに。
耐えに耐えRob選手がチャンスを掴み,一度は形勢を逆転するが反撃はここまで……。真春選手が流れを断ち切り,そのまま勝負を決めた。
3セットめ,2pickの最終戦は,両者ネメシスを選び,二度めのミラーマッチに。2セットめの反動と言わんばかりに提示に恵まれたRob選手は,立ち上がりからまるでローテーションのような動きを見せる。
5ターンめの進化を皮切りに激化するRob選手の猛攻。こうなると真春選手にスローゲームは許されない。
1枚のカードに望みを託し,ロングゲームを目論む真春選手。完全に盤面を制圧し,処理を強要し続けるRob選手。同じネメシスでも対照的な勝ち筋を追いかける両者だったが,8ターンめにRob選手が豊富な手札から大打点をたたき込み,勝負を決める。AXIZのリーダーがチームの勝利にリーチをかける大事な一戦をモノにした。
第4試合:rikka選手vs.Rumoi選手(ローテーション)
もう負けが許されないレバンガ。ここで勝ち切りたいAXIZ。この分水嶺の試合にレバンガはrikka選手を,対するAXIZは満を持してRumoi選手を投入する。今シーズン限りでのプロシーン引退を表明しているRumoi選手にとっては,正真正銘プロシーンでのラストマッチとなった。
ネクロマンサー,ビショップと王道の選択をしたRumoi選手に対し,rikka選手はエルフとウィッチを選択。ここにきて変化球とも言えるウィッチの採用が吉と出るか凶と出るか。
そんな両者のファーストマッチは,rikka選手のウィッチと,Rumoi選手のビショップでスタート。立ち上がりから盤面をプッシュし続け,強固な盤面を組まれる前に倒し切りを狙うrikka選手。しかし,攻めるために広げた盤面にRumoi選手の盤面ロックが炸裂! この盤面ロックでrikka選手の5ターンめの動きを封じ,Rumoi選手が鮮やかな形勢逆転を見せる。
Rumoi選手の圧倒的な盤面を前に,rikka選手は相打ちを取られない軽量の守護フォロワーを3体並べることで盤面ロックを返し,望みをつぎのターンに託す。しかし,Rumoi選手の盤面は解決できず,そのままRumoi選手が勝利。チームの優勝に王手をかける。
続く2セットめ,rikka選手はウィッチを継投。対するRumoi選手はネクロマンサーを選択する。
1セットめと同様に,立ち上がりの脆いネクロマンサーに対して立ち上がりから攻め立てるrikka選手。わずか5ターンで残り体力6まで追い込まれたRumoi選手はここから反撃を図り,盤面を返すことに成功するがリーダーを殴りきれずターンを返してしまう。
rikka選手にとってはあと1枚の火力カードで押し込める6ターンめ。しかし手札に火力はなく,安全策を採用したことでRumoi選手の盤面に攻撃力5のフォロワーが残ってしまう。
あと1枚のキーカードで勝ち切れる手札状況のRumoi選手は,ネクロマンサーの強力なドロー能力でマスターピースを引きこむことに成功。プロとして最後のプレイを噛みしめるかのように,ひとつひとつ丁寧にプレイし,rikka選手の14点を削り切っていく。この勝利によりAXIZが年間王者に輝いた。
見事プロツアーを勝ち抜き,優勝を果たしたAXIZ。セレモニーには「RAGE」プロデューサーの大友真吾氏が登壇し,優勝チームのAXIZに1500万円のインセンティブを贈呈したほか,RSPTコントリビューション賞の受賞選手とMVPに輝いた選手を発表した。
今シーズン限りの引退を発表しつつもプロツアーを戦い抜き,自らのラストゲームでチームを優勝へと導いたRumoi選手。この日はまさに彼の日だったと言っていいだろう。
そして,2024年夏には実質的な後継タイトルの「shadowverse: Worlds Beyond」がリリースされ,プロシーンのみならず「Shadowverse」全体に大きな変化が訪れる。誰もがイチからのスタートとなる来季のプロシーンはますます目が離せないことになりそうだ。
「RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 23-24」公式サイト
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