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新作デジタルTCG「Shadowverse」を先行体験会で一足お先にプレイ。気になるゲーム概要や独自要素「進化」の魅力をレポート
この体験会は,事前募集の抽選に当選した一般参加者が,開発バージョンのShadowverseを実際にプレイできるというイベントで,同作に注目する多くのゲームファンが会場に集まり,ゲームの手触りをいち早く確かめていた。
本稿では,Shadowverseの概要とイベントの模様を紹介しつつ,会場で実際に体験できた開発バージョンのインプレッションをお届けしよう。
「神撃のバハムート」を題材にした本格カードゲーム
体験会の冒頭では,Shadowverseのディレクターである齊藤優太氏より,ゲームの説明が行われた。
齊藤氏によるとShadowverseは,「ユニット」「スペル」「フィールド」という3種類のカードでデッキを編成し,先に相手プレイヤーの体力をゼロにしたほうが勝利となる,“本格派”の対戦型カードゲームとのこと。同社の人気タイトル「神撃のバハムート」を題材にしており,同作でおなじみの世界観やキャラクターが採用されているそうだ。
ユニットは,そのコスト分の「PP」(ターン数と同じ数値を毎ターン獲得できるポイントで,最大値は10)を支払って場に出すことで,相手のプレイヤーキャラクターやユニットに攻撃できるカードだ。場に出したターンは攻撃を行えないが,たとえば「クイック」という能力を持っているユニットであれば,場に出したターンでもすぐに行動可能といった具合に,一部例外も存在するという。
またすべてのユニットは,「EP」を消費して“進化”できるという。進化には,「進化時専用の能力発動(この能力を持たないユニットもいる)」「ステータスの上昇」「ユニットに対してすぐに攻撃可能になる」という3つのメリットがあるが,先攻のプレイヤーは5ターン目から進化が可能で,上限は2回。後攻のプレイヤーは4ターン目から進化が可能で,上限は3回となっている。
そしてスペルは,そのコスト分のPPを支払って,特定のユニットを直接破壊したり,デッキからさらに手札を引いたりといった呪文(魔法)を発動できるカードだ。使用後は場に出ることなく「墓場」に置かれる。
最後のフィールドは,ユニットやスペルと同様にそのコスト分のPPを支払うことで場に出せるカード。場に出ている特定タイプ(種族や所属)のユニットを,常に強化する効果を持っているとのことだ。
フィールドカードは攻撃能力を持たないが,攻撃対象にされることもない。「場に出すだけお得」と考える人もいるだろうが,本作で場に出せるカードは最大5枚となっている。フィールドのカードを場に出すと,ユニットは4枚までしか出せないことになる。
試合は,40枚からなるデッキを使用して行う。手札は8枚まで所持でき,試合は3枚でスタートとなる。ちなみに,初期手札は任意で一度だけ引き直せるため,手持ちが高コストカードばかりだった場合は,ここで引き直しておくことがポイントになりそうだ。
なお,デッキからカードを引いて手札が8枚以上になった場合は,引いたカードがそのまま墓地に置かれる。Shadowverseの基本的なルールは以上のようなものだ。
体験会では,Cygamesが用意した「アリサデッキ- Elf」「エリカデッキ- Royal」「イザベルデッキ- Witch」「ローウェンデッキ- Dragon」「ユリアスデッキ- Vampire」という5種類のデッキから好きなものを使用して,会場内のプレイヤーとのランダムマッチゲームを楽しめた。各デッキの特徴は以下のような感じだ。TCGに詳しい人なら,「マジック:ザ・ ギャザリング」でいう“色”の違いを想像してもらえると,デッキの個性の違いが分かりやすいかもしれない。
■アリサデッキ- Elf
コスト「1」で攻撃力/防御力「1/1」の「フェアリー」というユニットカードを手札に加える能力を活用して戦う。エルフや妖精など“森”をモチーフとしたデッキ構成になっており,フェアリーをうまく使うことで真価が発揮されるカードを,いかに有効活用するかがカギになっている。
■エリカデッキ- Royal
1枚のユニットカードで複数のユニットを場に出すことが得意なデッキ。「レギオン」というタイプのユニットと,レギオンを強化するカードを組み合わせながら攻めていく構成になっている。ナイトやプリンセス,メイドといったカードが中心のデッキ構成で,ロイヤル感満載。
■イザベルデッキ- Witch
スペルカードを使うと,手札のコストが下がったり,効果が上昇したりする「スペルチャージ」という能力を駆使して戦うデッキ。スペルチャージで育てた切り札を,試合の中盤以降に使って相手を圧倒するという展開が得意だ。
■ローウェンデッキ- Dragon
最大PPを増やすカードと,最大PPが7以上で発動する「覚醒」という特殊能力を持つカードを組み合わせて,パワフルに戦えるデッキ。「ドラゴン」というタイプのユニットを中心とした構成になっている。
■ユリアスデッキ- Vampire
自身の体力が10以下になると発動する特殊能力「バーサク」を持ち,追い込まれることで真価が発揮されるカードを中心としたデッキ。「ヴァンパイア」や「魔獣」といったタイプのユニットカードを多く持っている。体力と引き換えに発動するスペルカードを駆使し,わざと自分を追い込んでバーサクを発動することも可能だ。
独自のシステム“進化”でゲームの流れを変えられる
先述のとおり,本作におけるすべてのユニットは進化可能で,進化すると特殊能力を発動したり,すぐに攻撃可能になったりと,さまざまなメリットを得られる。後攻のプレイヤーは先攻のプレイヤーより1回多く進化を使えるので,先攻/後攻の格差はさほど大きくないが,進化の使用タイミングによっては有利にも不利にもなる。相手の進化を警戒する必要もあるので,試合中は常に高度な駆け引きが要求されるわけだ。
Hearthstoneとほぼ同様の基本ルールが採用
UIは直感的なデザインになっており,少なくとも先行体験会において,筆者が操作に迷うことはなかった。Hearthstoneとほぼ同様の基本ルールが採用されているので,同作のプレイヤーであれば,操作に不満を覚えることなく遊べるはずだ。
なお本作では,Hearthstoneでいう「Emote」(エモート)のような感じで,試合中に定型文(キャラごとに異なる)を相手プレイヤーに送信できる。ゲームを盛り上げるお遊び的な要素が盛り込まれているのも,本作の楽しいポイントだ。
カードの有用性が「レア度」で決まっている印象はなし
また,今回遊んだバージョンでは,カードの有用性が「レア度」で決まっている印象はなく,いずれのカードにも“使い道”があった。このあたりのバランスが正式版でどうなるのか,実に興味深いところだ。
斎藤氏は体験会の最後で,「先行体験会で使用できたカードは75枚でしたが,今後実施予定のクローズドβテストでは400枚を実装し,プレイアブルキャラクターも2体増えて計7体になります。ぜひ期待してください」と,今後の予定について明らかにした。Shadowverseの事前登録受付は現在も引き続き行われており,事前登録者には特典として「カードパック×3(友達招待で+1)」がプレゼントされる。事前登録を済ませれば,クローズドβテストへのテスター応募も行えるので,競技性の高いスマホ向けデジタルTCGに興味のある人は,忘れないうちに登録しておこう。
「Shadowverse」公式サイト
(事前登録はこちらから)
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