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秋葉原を席巻した「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の発売記念イベントをレポート。石渡太輔氏のミニインタビューも掲載
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印刷2016/05/27 17:02

イベント

秋葉原を席巻した「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の発売記念イベントをレポート。石渡太輔氏のミニインタビューも掲載

 アークシステムワークスは2016年5月26日,シリーズ最新作となるコンシューマ機版「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」PS4 / PS3)の発売記念イベントを,ソフマップ秋葉原 アミューズメント館にて開催した。 

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オリジナルTシャツなど限定グッズが当たる抽選会
 イベントでは,オリジナルグッズなどが当たる抽選会のほか,ゼネラルディレクターの石渡太輔氏によるサイン会も開催され,長蛇の列ができる盛況振りを見せていた。また,会場となったソフマップ アミューズメント館の看板や,秋葉原駅構内のエスカレーターには宣伝用のポスターが貼られ,街中で本作の発売をアピール。新宿と秋葉原では宣伝バスが巡回するなど,発売日のお祭りムードを盛り上げていた。

 本作は,アーケードで稼働中の「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」の移植版だ。新キャラクターとして「ジャック・オー」「琴 慧弦(クム=ヘヒョン)」「RAVEN」,歴代シリーズに登場した「ジョニー」や「蔵土縁紗夢」などが参戦。コンシューマ機版の追加要素として,スキルやアイテムを駆使して戦う1人用のやりこみ要素「M.O.Mモード」などが盛り込まれている。

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サイン会は大盛況。なかにはマイアケコンにサインをもらう猛者も
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午前中は新宿を,午後は秋葉原を巡回していた宣伝バス

 サイン会の終了後に,石渡氏から話を聞くことができたので,その模様をお届けしよう。


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは発売日を迎えられたということで,ご感想をお聞かせください。

石渡太輔氏(以下,石渡氏):
 発売されて「やりとげた」というよりも,対戦格闘ゲームというものは稼動してからが本番ですので,まだ,緊張が続いているという状態です。

4Gamer:
 今回の「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」で目指したものはなんでしょうか。

石渡氏:
 僕達がとくに注力したのは,格闘ゲームというものの間口を広げる,ということです。敷居を下げずに間口を広げる方法ってなにがあるんだろうと,いろいろ模索した結果,ひとつの答えとして出したのが今回の作品「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」になります。

 格闘ゲームが上手くなければやる資格がないとか,強い人と当たりたくないとか,そういうことが気持ちの中にあって(格闘ゲームに)触れないという人がいたとしたら,それは非常にもったいないことだと思います。あくまで本作は「GUILTY GEAR」というコンテンツだと思っていただければと。ストーリーが目当てでもいいですし,同じ話題を共有するためにロビーに集まって知らない人と出会ったりするのもひとつの楽しみ方だと思います。

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家庭用のストーリーモードは通常の格闘ゲームとは異なり,対戦部分が存在しない

 例えば,野球には草野球とプロ野球があって,ルールは変わらないのに区分けはされている。でも,格闘ゲームは同じ敷居で見てしまう風潮がある。別に,プロユースな人もいれば,草野球を友達と楽しむように遊ぶ人がいてもいいと思うんですよ。そういう感覚で,格闘ゲームを同じレベルの人達で楽しむことが浸透してくれれば嬉しいと思っています。

4Gamer:
 サイン会を拝見したところ,女性のファンもかなり見受けられました。キャラクター人気も高い作品ですので,そういうファンに向けての仕掛けなどは,本作に用意されているのでしょうか。

石渡氏:
 そうですね,キャラクターの見た目やストーリーモードなどをきっかけに,ファンになったという人も多いようです。家庭用版では格闘部分と同じぐらい力を入れて,ストーリー部分を作っています。リソースでいったら格闘部分よりも多いんじゃないでしょうか(笑)。もちろん格闘部分をおろそかにはしていませんが,ただのオマケにならないようスタッフががんばって作っているので,もし「格闘は苦手」という人がいたとしても,そこは十分に楽しめると思います。

4Gamer:
 「道場」など新要素がいろいろ追加されています。注目してほしいポイントがあったらお聞かせください。

石渡氏:
 新しく追加された道場は,格闘ゲームの基本の考え方を学べるところなんです。格闘ゲームには「このキャラクターはこういう動きで攻めてくるから,こういう立ち回りをしなければいけない」という決まりごとがありますが,これはけっこうマニアックなことなんですよね。

4Gamer:
 格闘ゲームをやっている人だけの共通の認識みたいなものですが。

石渡氏:
 そうした決まりごとができる人は,道場で本作のコアな部分にたどり着けると思います。ただ,そこまでたどりつけていない人に向けて道場内に「FAQ」を用意しています。そこでは難しいことはあえて語っていません。単純にゲームをプレイしていてぶつかった疑問,例えば「なんで勝てなかったんだろう?」とか「どうしてガードができないんだろう」という,本当にすごくシンプルなことを解決できるようにしています。ここから簡単なゲームの攻略法をつかんでもらえるとうれしいです。

4Gamer:
 オンライン対戦のモードも今回はいろいろ一新しているようですね。

石渡氏:
 はい,かなり力を入れています。前作のものでも機能としては十分だったのですが,コミュニケーションを広げる場としては寂しかったという反省がありまして。本作を買ったばかりの初心者プレイヤーが「自分と同じビギナーはどれぐらいいるんだろう」とドキドキしつつ(オンラインに)入って楽しめないんじゃ意味がないので,単純に居心地のいい場所になるようにしています。
 アバターの見た目をカスタマイズできたり,話ができるというだけではなく,ロビーに来ると「GUILTY GEAR」の最新情報が手に入るようになっています。ちょっとロビーに入ってみて新情報を確認しつつ,知り合いがいたら話してみる,そんな使い方もありなのかなと思っています。

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オンラインモードではアバターをカスタマイズできる

4Gamer:
 そうした初心者へのオススメのキャラクターを教えてください。

石渡氏:
 今回追加された「琴 慧弦」と「RAVEN」は非常にクセのあるキャラクターなんですが,実は動かしてみるとそうでもないんです。そのキャラクターが本来やるべきことという答えにたどり着く時間を短く設定しているんです。ほかのキャラクターは,もっとも火力を伸ばす,もっとも魅力を体感するにはかなりやり込みが必要ですが,この2人は別で,とりあえず対戦で勝てるようになるための導線は短くしてあります。初心者の人は,まずこの2キャラクターを触って手応えを感じてみてほしいです。

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4Gamer:
 最後に,読者へのメッセージをお願いします。

石渡氏:
 今日発売の「GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-」は格闘ゲームですが,1コンテンツの最新作として興味を持った人が,手に取って安心して楽しめるよう目指して作っています。この記事を見てちょっとでも興味を沸いたら手にとってみてください。

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