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新たなポケモンの登場に「相棒と冒険モード」の実装などトピック満載。進化を続ける「ポケモンGO」の2019年を振り返ってみよう
スマホの位置情報を使用し,現実世界とリンクしたフィールドマップ上に出現するポケモンを捕まえて楽しむという,リリース当初からの基本的な遊び方はそのままに,さまざまなアップデートが図られ,ゲーム内容がどんどん拡充されている。
今回は特別企画として,2019年に実装された新要素や,トレーナーの間で話題となった大きなイベントなどについて振り返ってみたい。なお,本稿の内容は,2019年12月24日時点での情報を扱っている。
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シンオウ地方・イッシュ地方のポケモンが続々登場!
新たな進化の系譜も開かれる
2019年は,昨年に引き続き「シンオウ地方」のポケモン,そして新たに「イッシュ地方」のポケモンが,ゲーム内に登場した。前者は,「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ」(第4世代),後者は,「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」ならびに「ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2」(第5世代)のポケモンになる。本作のポケモン図鑑は,ゲーム内に未登場のものを含めて640番まで存在しており,長く遊んでいるトレーナーも,2019年はかなり集め甲斐があったはずだ。
イッシュ地方のポケモンはまだ種類が少ないため,出会うのは少々難しいかもしれない |
イッシュ地方のポケモンであるクマシュンは,「Pokémon GO ホリデー」から登場したばかりだ |
さらに,新たな進化アイテム「シンオウのいし」「イッシュのいし」の実装により,登場済みのポケモンに新たな進化の系譜が開かれた。これらのアイテムが登場したことで,ドサイドンやマンムー,トゲキッスなど,ジムの攻防やレイドバトルで活躍する強力なポケモンを獲得できるようになったことも大きな出来事だった。
また,ユクシーはアジア太平洋地域別のポケモンとして,エムリット(ヨーロッパ,中東,アフリカ,インド)ならびにアグノム(南北アメリカ,グリーンランド)とともに初登場した。そしてレジギガスは,後述する11月に実施された有料チケットによるスペシャルリサーチで先行登場するなど,特別な形で出会えるポケモンも存在した。
一方,イッシュ地方の伝説のポケモンであるコバルオン,テラキオン,ビリジオンは,伝説レイドバトルに出現済みだが,通常のポケモンはまだ半分以下である。さらに2020年には,次世代の実装もあるのではないかと筆者は考えている。もし実現されることがあれば,今年同様,ポケモン収集は熱くなりそうな予感だ。
ロケット団が「ポケモンGO」に侵攻中! 幹部達の姿も!?
GOロケット団とは,ポケモンGOの世界で暗躍する悪の組織で,各地にあるポケストップを占拠するなど悪事を働いている。彼らに奪われたポケストップは通常のものと色が異なるうえ,浮かんでいる立方体が小刻みに震えていることから見分けが付く。これに近づくと「GOロケット団したっぱ」が姿を現し,ポケストップをタップすると因縁をつけてきて,ポケモンバトルを仕掛けてくる。なお,戦いたくない場合は逃げられるので安心してほしい。
GOロケット団とのバトルでは,彼らが従える「シャドウポケモン」を相手に戦うことになる。シャドウポケモンは無理矢理力を引き出されており,目は真っ赤なうえ,体の周囲に紫色のオーラをまとっているなど,その見た目はかなり禍々しい。対戦ルールは,トレーナーバトルと同じく,お互いが3体のポケモンを選んで戦い,先に3体を倒した方が勝利となる。ジムバトルなどと同じく,バトル後のポケモンはダメージを受けた状態になるので,キズぐすりなどでHPを回復してやろう。
ポケストップでGOロケット団したっぱに遭遇。彼らのセリフは相手となるポケモンのタイプを示しているので,これを参考にポケモンを選ぼう |
戦闘時のシステムはトレーナーバトルと同じ。スペシャルアタックを回避するバリアはバトル全体で2回使えるので,どのタイミングで発動するのかも重要になる |
GOロケット団とのポケモンバトルに勝利すると,ポケストップを奪還できるうえに,シャドウポケモンのゲットチャンスも発生。捕まえ方は,レイドバトルなどと同じく,成果に応じて支給される「プレミアボール」を利用する。
捕まえたシャドウポケモンは,専用の技「やつあたり」(わざマシンで変更不可)を習得しており,強化やサードアタック開放に必要な「ほしのすな」「ポケモンのアメ」の数が多いという特性を持つ。さらに,一定量のほしのすなとポケモンのアメを消費して「リトレーン」を行うと,姿が元に戻る。リトレーンされたシャドウポケモンは,新たな技「おんがえし」(わざマシンで変更可能)を覚えるほか,CPがアップしたり,進化に必要なポケモンのアメの量が減少したりするのだ。
そして,見事にリーダーを倒すことができれば,したっぱと同じく,彼らが従えていたシャドウポケモンのゲットチャンスが訪れる。色違いのポケモンが現れることも確認されており,チャレンジする価値は大いにあるだろう。なお,ロケットレーダーはリーダー1人に勝利するとなくなってしまうが,その後はショップに入荷するのでそれを買ってもいいし,再びしたっぱと戦い,パーツを集めてもいい。
また,3人いるGOロケット団のリーダーに勝つなど,さまざまなミッションが含まれたスペシャルリサーチのタスクを攻略して「スーパーロケットレーダー」を入手すると,GOロケット団を率いるボス「サカキ」と戦うこともできる。
GOロケット団とのバトルは,ジムバトルやレイドバトルとはひと味違った魅力がある。彼らに対抗するためにポケモンを捕まえたり,育成したりといったプレイのモチベーションが必然的にアップするわけだ。
さまざまなポケモンと出会えるイベントが今年も定期的に開催
2019年も,「Pokémon GO コミュニティ・デイ」(以下,コミュニティ・デイ)をはじめとする,さまざまなイベントが開催された。コミュニティ・デイは2018年1月にスタートしたイベントで,月に一度,特定のポケモンが大量発生する企画だ。さらに,イベント開催から終了1時間後までに対象ポケモンを進化させると特別な技を覚えられるほか,運が良ければ対象ポケモンの色違いバージョンに出会えるチャンスもある。なお,2019年に開催されたコミュニティ・デイの期日と大量発生したポケモンは以下のとおりだ。
開催日 | 大量発生したポケモン | 覚えられた特別な技 |
2019年1月13日 | ワニノコ | ハイドロカノン |
2019年2月17日 | ウリムー | げんしのちから |
2019年3月23日 | キモリ | ハードプラント |
2019年4月13日 | タツベイ | げきりん |
2019年5月19日 | アチャモ | ブラストバーン |
2019年6月8日 | ナマケロ | のしかかり |
2019年7月21日 | ミズゴロウ | ハイドロカノン |
2019年8月3日 | ラルトス | シンクロノイズ |
2019年9月15日 | ナエトル | ハードプラント |
2019年10月26日(※) | ナックラー | だいちのちから |
2019年11月16日 | ヒコザル | ブラストバーン |
2019年12月14日,15日 | 上記のポケモンすべて | ― |
※本来は10月12日に実施される予定だったが,台風19号の影響により,国内での開催は2週間延期された。
そしてもうひとつ,定期的に実施されるイベントとしてスタートしたのが「レイドアワー」だ。これは,毎週水曜日の18:00から19:00までの1時間限定で,伝説レイドバトルがいつもより多く実施されるというもの。
伝説レイドバトルに勝利すれば,出現した伝説のポケモンを捕まえられるチャンスがあり,戦力増強を狙えるほか,バトル1回で1万ものXPを獲得できるため,「しあわせタマゴ」を使えば,一気にXPを稼ぐこともできるのだ。
このほかにも,2月の「旧正月」,8月の「ウォーターフェスティバル」,10月の「Pokémon GO ハロウィン」,そして現在開催中の「Pokémon GO ホリデー」など,季節に合わせたイベントも実施され,いろいろなポケモンを集められたのではなかろうか。
また,11月2日には,ポケモンGOで初の試みとなる有料チケット購入制のイベント「巨大ポケモンの謎を解け!」が実施され,トレーナーに大きなインパクトを与えた。
参加チケットの価格は980円(税込,ポケコインでは引き替え不可)で,購入すると専用メダルが授与されるとともに,スペシャルリサーチが開始された。その内容は,同日に伝説レイドバトルに登場していたレジロック,レジアイス,レジスチルと,この3種の属性に関連するタスクをクリアすると,レジギガスのゲットチャンスや,特別な「GOタイム!」のポーズなどを獲得できたのだ。
ポケモンGO公式Twitterには,実施内容などについて,さまざまな意見が寄せられていたが,それらがポケモンGOにおける今後の課金スタイルにどのように反映されていくのか,気になるところである。
有料チケットの購入特典となったメダル |
どこよりも早くレジギガスとの遭遇チャンスがもたらされた |
そして,2020年1月19日には,新年最初のコミュニティ・デイが開催される。どのポケモンが大量発生するのか,詳細も気になるところだ。
トレーナーが楽しく遊ぶためのアップデートも多数実施。最新機能は「相棒と冒険モード」!
スマホアプリに限った話ではないが,サービス中のオンラインゲームやアプリは,配信後もアップデートが図られ,システムの改良や新要素の実装などが行われている。ここでは,2019年のアップデートでポケモンGOに実装された新要素について紹介しよう。
まず,2月には,手持ちのポケモンとAR写真を撮影できる「GOスナップショット」が実装された。フォトフレームや写真に貼るスタンプのような単純なものではなく,スマホのカメラで撮影場所の地面,または平らな場所を認識させることで,本当にそこにポケモンが現れたような写真を撮影できるのだ(※AR+の機能をオフにすると,画面中央に出現する)。ポケモンはそれぞれの設定に合わせた大きさで現れるので臨場感もたっぷり。実装後には「GOスナップショットチャレンジ」と題したコンテストも行われた。
画面内のポケモンはリアルサイズ。大きいポケモンを呼び出す場合は広いところで撮影しよう |
写真を撮る以外にも,現れたポケモンをタップしてリアクションを見る楽しさもある |
この機能に合わせて,ジョウト地方のポケモン「ドーブル」も実装された。ドーブルは,GOスナップショットで撮影した写真に写り込んだあと,フィールドマップ上に姿を現すという,特殊な方法で登場するポケモンだ。まだ図鑑に登録されていない人は,ぜひ試してみよう。
道具に関するニュースでは,「アイスルアー」「ハーブルアー」「マグネットルアー」がゲーム内ショップに追加されたことが挙げられる。価格は各200ポケコイン。
ポケモンGOには,ポケストップで使用すると,周囲のポケモン出現率がアップする「ルアーモジュール」という道具があるが,上記の3つには,特定のポケモンを一定時間引き寄せられるうえ,一部ポケモンの進化を促す作用がある。一例を挙げると,アイス,ハーブ,マグネットの各ルアーが使われたポケストップの範囲に入ると,イーブイはグレイシア(アイスルアー)とリーフィア(ハーブルアー)に,レアコイルはジバコイル(マグネットルアー)にそれぞれ進化するといった具合だ。
また,使用するとトレーナーが所属するチームを変更できる「チームへんこうメダリオン」も登場した。価格は1000ポケコイン。なお,1度購入して使用すると,365日間は購入できないので,その点には十分注意してほしい。
トレーナーとして嬉しかったアップデートが,所属チームリーダーによるポケモンの評価に,「こうげき」「ぼうぎょ」「HP」のグラフが追加された点だ。
従来のバージョンでは,「ポケモンを調べてもらう」機能でリーダーにその強さを尋ねた際,4段階のメッセージでその強さを判別できたが,グラフが追加されたことにより,評価内容が格段に分かりやすくなった。さらに,左右のフリックで前後のポケモンのグラフも確認できるようになったため,同じポケモンを絞り込み,どの個体を手元に残すのか,厳選も容易になった。
グラフの長さによってポケモンの強さが分かる。バッジ内にある星の数が多いほど高評価になる |
3つのグラフがすべて最大値のポケモンは,バッジの色がオレンジから赤に変化する |
相棒にできるポケモンは,ポケモンボックスに保存しているすべてが対象だ。一緒に冒険を開始する場合は,各種きのみやショップに追加されたポケモン用のおかし「ポフィン」などを与えることで,フィールドマップ上に相棒のポケモンとして出現する。それ以降は,「おやつをあげる」「一緒に歩く」「新しい場所に行く」「スナップショットを撮る」「一緒にバトル」「なでる」の行動によって相棒のハートマークが増えていく。ハートが規定数集まって絆が深まると,ポケモンを捕まえるときにアシストをしてくれたり,どこからか「おみやげ」を拾ってきてくれたりと,トレーナーをサポートしてくれるようになり,「最高の相棒」になると,バトルに出した際,CPにブーストがかかり,普段以上の力を発揮してくれるという。
「相棒と遊ぶ」をタップしたら,GOスナップショットと同じ要領で,カメラの向こうに相棒を出現させよう |
おやつをあげると画面上にあるゲージが増えていく。これが満タンになると相棒がフィールドマップに現れる |
バトルをするのも仲良くなる手段の一つ。負けてしまってもハートは増える |
内容充実のホリデーイベントや新機能の実装など,2019年も盛り上がったポケモンGO。12月19日には,世界初のポケモンGO公式スペース「Pokémon GO Lab.」が,東京池袋のポケモンセンターメガトウキョーの一角にオープンし,現実世界の出来事も含めて目が離せないニュースが続いている。
現役トレーナーはもちろん,これから始める人や復帰を検討しているトレーナーにも,常に新鮮な体験をさせてくれるのは嬉しい限り。2020年への期待を高めつつ,この年末年始のイベントも大いに楽しんでみてほしい。
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