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オーディンスフィア レイヴスラシル

オーディンスフィア レイヴスラシル
公式サイト http://atlus-vanillaware.jp/osl/
発売元・開発元
発売日 2016/01/14
価格 7980円(税別)
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このゲームの読者の評価
80
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  • おでん汁 80
    • 投稿者:D-D-DOM(男性/20代)
    • 投稿日:2016/01/28
    良い点
    ◆ストーリー
    北欧神話と演劇を下地に、5人の主人公を据えて「終焉」へのストーリーが描かれる。登場人物や台詞量は決して多くないが、世界観・世界情勢がきっちり伝わってくるのは流石。
    最初は5人のストーリーを1人分ずつ進めていき、ラストでそれらのストーリーが1本に収束することとなる。5人のストーリーが各所で絡み合っており、別のキャラクターのストーリーを進めるうちに「あの時は実はこうだったんだ」といった裏話?が分かるのも面白い。

    ◆グラフィック
    流石ヴァニラウェアといったところだろうか、主人公・敵・風景・食事などすべてのものが、厚塗りのイラストがそのまま動いているようなグラフィックであり、眺めているだけでも楽しい。

    ◆操作性
    横スクロールのアクションゲームであり、同社作品の「朧村正」に近い、直感的な爽快感のある操作が可能。5人はそれぞれ通常攻撃・必殺技などのアクションにクセがあり、プレイする人によって好みのキャラは変わるだろうと思う(ちなみに自分はオズワルド)。

    ◆VITAとの親和性
    良い点に入れるべきか少し悩むところではあるが、1ダンジョン(ステージ)がなかなか長いため、すぐ起動・スリープができる携帯機との親和性は高いと思う。実際、自身のプレイのほとんどは寝床で寝転がりながらした。そのように手軽にやりたいならVITA版、大画面でグラフィックを楽しみつつじっくりやりたいのであればPS3/4版を選ばれたし。
    ちなみにロード時間は無きに等しく、たまにロード画面が挟まるが1秒にも満たないまさに一瞬。カクつきも「起こそうと思わなければほぼ起きない」レベルであるので、機種選択の際には処理能力はほぼ考慮しなくて良いと思われる。
    悪い点
    ◆コイン集め
    道中さまざまな場所にコインが埋まっており、このコインと交換で食事(経験値溜め)をすることができるが、ステージによってはコインが埋まっているエフェクト(光)が見つけづらく、地面を見ながら進めることになり、せっかくの背景のグラフィックがなかなか眺められない。かといってこれを集めると集めないとではそれなりに難易度に差が出てくるため、難しいところ。

    ◆グラフィック
    美しいグラフィックであり、オリジナルが8年も前のゲームであることを感じさせないが、朧村正やドラゴンズクラウンのような、筋肉・女体に対するフェチズムと言ってもいいデフォルメ・表現はあまり感じとれない。朧村正・ドラゴンズクラウンなどのフェティッシュなキャラクター表現を期待している方は注意。

    ◆マルチエンディング
    本作のストーリーはマルチエンディングであり、エンディングは大別して3つ(1つは厳密にはエンディングではないが)ある。それぞれのエンディングのストーリーそのものにはまったく不満はないが、そのうち1つは(朧村正のように)見るためのヒントが示されないため、本作プレイ中で唯一攻略サイトに頼った部分。
    見るための方法をそのまま示して欲しいとは思わないが、それを促す程度のヒント出しはして欲しかった。
    総評
    60時間ほどプレイ、2周目エンディングまで行ったのでレビュー。
    オリジナルのオーディンスフィアは未プレイ、同社作品は朧村正(+元禄怪奇譚)とドラゴンズクラウン(どちらもVITA版)をプレイ済。

    ヴァニラウェア作品には朧・ドラクラで完全に惚れ込み、新作が出る度に買うと決めているものの、過去の作品についてはハードの不所持などの関係でプレイする機会がなかった。オーディンスフィアもそのような作品の1つであったが、リクリエイトされるとのことで予約購入した。

    購入から2週間程度しか経っていないが、毎晩睡眠時間を削りながらプレイするほどには熱中した。キャラクターを動かしていて楽しいので、ザコ・ボス問わずとりあえず敵と戦いたいというウォーモンガーじみた思考回路となる。なった。
    難易度にもよるだろうが、だいたいの敵が「頑張ればどうにかなる」バランスとなっているのはなかなか素晴らしいと思う。(ちなみに自分は1周目はノーマル、2周目はイージーでクリア。難易度調整はオプションからいつでも可能)

    またヴァニラウェア作品最大の魅力(?)である食事も、木の実・料理・デザートなど多彩で、そのどれもが美味しそう。朧・ドラクラのように1人称視点で目の前にドンと出てくるわけではなく、横スクロールの状態でキャラクターが食べるのを見ることとなるが、しぐさと合わせて本作の楽しみの1つだと思う。

    新作として十三機兵防衛圏のPVが発表されているが、相変わらずの美麗なグラフィックで安心した。食事シーンがあるのかも非常に気になるところではある。ヴァニラウェアは、数少ない「魅せる」ゲームを作る会社の1つだと思うので、頑張って貰いたい所存である。

    悪い点で挙げたような細かく気になる部分はあるものの、それを抜きにしても興味を持っている人にオススメできる作品。ヴァニラウェア作品が好きという方やビジュアルに惹かれたという方はもちろん、オリジナルをプレイしたという方もぜひ。
    プレイ時間
    60〜100時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 5 4 3
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