プレイレポート
[E3 2015]あの「BATTLE ZONE」がVR対応HMD用のゲームとして復活。Project Morpheusで体験してきた
BATTLE ZONEにはPlaySation 4版とPC版があり,前者は「Project Morpheus」に,後者はそのほかのVR対応HMDに対応する。今回体験したのはSony Computer Entertainment Americaのプライベートブースだったため,Project Morpheusを使っての試遊となった。
「BATTLE ZONE」公式サイト
4Gamer「E3 2015」特設サイト
BATTLE ZONEと聞いて「あれっ?」と思った人は,一定以上の年齢に達していると思うが,オリジナルは1980年にAtari向けに発売されたゲームで,ワイヤーフレームで描かれた世界で戦車戦を体験できるというもの。そんな懐かしのタイトルがVR対応HMD用のゲームとして,復活するというわけだ。
E3に出展されていたバージョンは非常にシンプルで,プレイヤーは戦車に乗り込み,自分以外の動く物を片っ端から打ち壊す。もちろん敵も黙ってはいないので,障害物などをうまく利用して砲撃を避けなければならない。Lスティックで移動,Rスティックでエイムと,3人称視点のアクションゲームでは一般的な操作方法だが,視界の広さは圧倒的だ。自分で頭を左右にせわしなく動かして,敵を目視するのも楽しい。
敵の砲弾が飛んできた方向に車体を回転させつつ頭を別方向に向け,別の敵を横目でキャッチ。正面に頭を戻して前方の敵を倒すやいなや,横目で捕らえていた敵に続けざまに砲撃を浴びせる。なんていうことが苦もなくでき,気分はエースパイロットといった感じで,童心に返って夢中になって遊んでしまった。まあ,レーダーがあるので,そこまでムキになって頭を動かさなくてもよかったのだが。
Project Morpheusの有機ELパネルは120fpsに対応しており,本作は頭部の動きに合わせて画面の一部分だけが120fpsに見えるよう,擬似的にサポートされている。プレイ中はとくに意識しなかったが,冷静に振り返ってみれば頭をぐるぐる回しても敵の動きがなめらかで視認性がよかったのは,そのおかげかもしれない。もっとも,どちらかというとのっぺりとしたグラフィックスなので,そういったことも影響している可能性はある。
BATTLE ZONEは,ゲームとしてはかなりシンプルな部類に入る。1980年に発売されたオリジナル版に思い入れがない人にとっては,特徴の少ない普通のゲームかもしれない。だが,そんな飾り気のないゲームに夢中になれたのは,VR対応HMDの力が大きいように思う。
まだ発売時期はおろか,ゲームの詳細も確定していないようなので,今後どうなるかは分からないが,ぜひまたVR対応HMDで遊んでみたいと思えたタイトルだ。
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