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[E3 2016]2017年発売予定の「Fallout 4 VR」を体験プレイ。Pip-Boyで情報をチェックし,ファットマンでレイダー達を粉砕してきた
今回のデモで体験できたのは,「Fallout 4」(PC / PS4 / Xbox One)に登場するガソリンスタンド「レッドロケット」周辺を舞台にしたもの。その風景はFallout 4で何度も訪れたレッドロケットそのもので,まるでゲーム世界に入り込んだかのような錯覚を覚えるほどの没入感だった。
ゲーム内では,右手に持った武器と,左腕に装着した「Pip-Boy」が操作でき,武器はピストルとショットガン,そしてファットマン(ミニニューク)を選択可能だった。ちなみに移動は,放物線状に表示される緑のラインを右コントローラで操作して行き先を決め,トリガーを引くとそのポイントにジャンプする,いわゆるワープ方式だ。
一方,Pip-Boyの操作は左コントローラのトラックパッドから行う方式で,武器の管理やダメージのチェック,インベントリーや地図の呼び出し,そしてラジオ局の変更などが行えた。
ただ,Pip-Boyを覗き込むということは,つまりは左腕を体に平行な位置に持ってこなくてはならないわけで,そのポジションでPip-Boy内のメニューカーソルを左右に動かそうとすると,実際の指の動きは上下になってしまう。プレイヤーの好みもあるだろうが,筆者はどうしてもこの操作に不自然さを感じてしまった。できればキーアサインを変更するオプションが欲しいところだ。
さて,プレイの内容はというと,Fallout世界に降り立った筆者が,とりあえずレッドロケット敷地内に並んだ空き缶やボトルをピストルで撃っていたら,やがてどこからともなくレイダー達が襲ってきて,銃撃戦が始まるといった展開になっていた。
ただし,銃撃戦中に「V.A.T.S.」は表示されず,アイテムドロップもないようだったので,ゲームとしての完成度はまだまだといったところだ。付け加えると,プレイ時間も5分前後と短く,移動できる範囲もレッドロケット内に限られていたので,いまのところは技術デモの範疇なのかもしれない。ゲーム内で地図が見られるのだから,今後はほかの場所にも行けるようになるのだろうと思うが,筆者としてもぜひお願いしたいところである。
Bethesda Softworksのような大手パブリッシャが,VRゲーム市場に参入するのは,ゲーマーとして素直に喜ばしい。明言された「2017年中のフルゲームのリリース」に向けた今後のブラッシュアップに期待しよう。
「Fallout 4」公式サイト
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Fallout 4
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