プレスレセプション中のAMDブース
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CES 2017の開幕直前である北米時間2017年1月4日,AMDは,CES 2017のサブ会場であるホテル「The Venetian」に設けた同社ブースにて,プレスレセプションを開催した。
簡単に言うとプレスレセプションとは,報道関係者を集めて,簡単なツマミで酒を飲んでもらいながら,ついでに最新の製品やデモを見てもらおうというイベントだ。なので,真剣にブツの写真を撮ったりしていたのは日本の報道関係者だけだったような気もするのだが,そこには,4Gamerとして大いに注目したい展示があった。何かというと,AMDの次世代デスクトップPC向けCPUである「Ryzen」に対応する
Socket AM4搭載マザーボード新製品の数々だ。
その数はなんと
17製品にもなる。
こちらは,左のBroadwell(※Broadwell-Eと思われる)搭載PCと,右のRyzen搭載PCで同じゲームを動作させて,動作の違いを確認しようというデモだ。グラフィックスカードは両方とも「Radeon R9 Fury X」とのこと。ただ,Ryzen側のフレームレート表示がおかしく,比較になっていなかったというオチが付いた
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マザーボードはアクリルケースの中にあって一切触れず。また,説明会でも展示会でもないので,AMDによる説明もなしという,ある意味で大変潔い展示だったのだが,いずれも,Ryzen対応のチップセットとしてCES 2017に合わせてAMDから発表になった「
X370」「
B350」「
A320」を採用する製品であることは確認できた。
いずれのチップセットも,デュアルチャネルDDR4メモリやPCI Express 3.0,USB 3.1 Gen 2,NVMeやSerial ATA接続のM.2などに対応するところが特徴となっている。
本稿では,これらの製品を写真でまとめて紹介しよう。
Ryzen対応マザーボードは,写真のようにアクリルケース内に陳列されていた。ただし説明は一切ない
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MSI
ゲーマー向け製品に注力するMSIは,Ryzen対応製品もゲーマー向けを用意してきた。ハイエンドのATX仕様のものから,Micro-ATX仕様のものまで,バリエーション豊富に展開していくようだ。
X370 XPOWER GAMING TITANIUM(左):X370採用の,おそらく最上位モデルで,オーバークロック用途重視の製品
B350M MORTAR(右):ゲーマー向け製品ではエントリー市場向けとなる「Arsenal Gaming」シリーズのマザーボード。B350を採用するMicro-ATX仕様だ
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B350 TOMAHAWK(左):こちらもエントリー市場向けシリーズに属するATX仕様のゲーマー向けマザーボード
A320-VD(右):ゲーマー向けではないが,A320を採用するMicro-ATX仕様のマザーボード
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GIGA-BYTE TECHNOLOGY
GIGA-BYTE TECHNOLOGY(以下,GIGABYTE)のRyzen対応マザーボードは,4製品がアクリルケースの中にあった。うち3製品がゲーマー向け製品だ。
GA-AX370-Gaming K5(左):AORUS GamingシリーズのX370搭載ATXマザーボード。3スロットあるPCI Express x16スロットすべてが,金属製カバーで覆われている
GA-AX370-Gaming 5(右):同じくAORUS GamingのX370搭載マザーボード。GA-AX370-Gaming K5とよく似ているが,基板上のシールを見る限り,こちらはRivet Networks製の1000BASE-T LANコントローラ「Killer E2500」を搭載するのが特徴ということのようだ
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GA-AB350-Gaming 3(左):エントリー(メインストリーム)市場向けのGIGABYTE Gamingシリーズに属するB350搭載マザーボード
GA-A320M-HD2(右):こちらはゲーマー向けではないMicro-ATXマザーボードだ。搭載するチップセットはA320
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ASRock
ASRock製マザーボードも4製品。うち,ゲーマー向けは2モデルだった。
Fatal1ty X370 PROF Gaming(左):X370を搭載するATX仕様のゲーマー向けマザーボード。基板に貼られたシールの製品名はX370 PROF Gamingなのだが,AMDのプレスリリースにある情報では「X370 Gaming K4」となっており,どちらが正しいのか分からなかった
Fatal1ty AB350 Gaming K4(右):B350を採用するゲーマー向けATXマザーボード。PCI Expressスロットの数や電源部ヒートシンクを見る限り,エントリー市場向けの製品のようだ
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X370 Taichi(左):ゲーマー向けではない,X370搭載のATXマザーボード。Taichiシリーズは基本的にコストパフォーマンス重視なので,本製品もその路線ではないかと思われる
A320M Pro4(右):ゲーマー向けではないマザーボード。Micro-ATXフォームファクタを採用するA320搭載モデルとなる
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BIOSTAR,およびそのほかのメーカー製マザーボード
そのほかに,BIOSTAR MICROTECHから3製品,日本ではあまり馴染みのないMaxsunから1製品,そしてメーカーも型番も不明なものが1製品あった。まとめて紹介しよう。
X370GT7(左):ATX仕様のX370搭載マザーボード
名称不明(右):型番表記が空欄になっている謎のBIOSTAR製マザーボード。AMDのプレスリリースには「X350GT5」なる製品名が記載されているのだが,X350というチップセットはないので,おそらくは「B350GT5」が正しい製品名ではないだろうか
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B350GT3:Micro-ATX仕様のマザーボード。これもAMDのプレスリリースには「X350GT3」と書かれているのだが,基板に印刷された名称が正しいと思われる
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MS-B350FX Gaming Pro(左):B350を採用するMaxsun製のゲーマー向けATXマザーボード。かなり派手な見た目の製品だ
名称不明(右):メーカー名も製品名も不明なMicro-ATXマザーボード。チップセットのヒートシンクに「戦斧」と書かれているので,おそらく中国のColorful製品と思われるが,ただ,AMDのプレスリリースにColorfulの名前はなかった
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