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「Total War: Attila」,「ゲルマン民族の大移動」を表現した新システムを紹介するトレイラーが公開
ローマ帝国が東西に分裂した395年からプレイがスタートする本作のプレイアブル勢力には,現時点で「西ローマ帝国」と「東ローマ帝国」に加えて,「ササン朝ペルシャ」「ビジゴス(西ゴート)」「オストロゴス(東ゴート)」「ヴァンダル」「アラン」「サクソン」「フランク」の9勢力,そしてプレオーダー特典のDLCである「デーン」「ユート」「イェータ」のデンマーク系3勢力が発表されている。
このうち,Barbarian Hordesとして扱われるのは,おそらくゲルマン系のゴート族(ビジゴス,オストロゴス)と,フン族に押される形でヨーロッパへの入植を始めたアラン,現在の東欧地域からドイツ,フランス,スペイン,そして北アフリカにまで移動を続けたヴァンダルの4勢力だと思われる。
Barbarian Hordesは,寒冷化や伝染病が蔓延する北部地域から逃れ,より肥沃で安全な地中海沿岸部への移動を表現するため,ゲーム開始当初は拠点となる首都を持たず,部隊ごとに移動を続けながら,野営地(Encampment)を設置することができるという,シリーズ従来のプレイアブル勢力とはまったく異なるゲームシステムだ。
野営を張れば,戦闘や厳寒期で起こる人口減少を回復することができるほか,エージェントの生産や税収を行うことができ,さらに軍隊のモラル値を表現する新たなパラメータ「Integrity」(統合性)にも良い影響を与える。野営地は,通常の都市の進化よりも多い,10パターンに発展させていくことができるようだ。
より大きな資金獲得を目指すのであれば,都市を占領して完全に破壊することもできる。ただし,その場合はもう1つの新しいパラメータとなる「Fertility」(肥沃性)が大きく失われることになるので,さらに別の都市へと移動を続ける必要がある。
また,Barbarian Hordesであっても,東ゴート王国がローマに,そしてヴァンダル王国がカルタゴに作られたように,特定の都市を拠点にして定住化することが可能だ。定住化すると,放浪民族としての属性がすべて失われて,定住民族としての都市開発を行っていくことになる。再び放浪することもできるが,定住化により築き上げたノウハウが失われてしまうので,リスタートしやすいよう金銭を溜め込んでおく必要もあるようだ。
今回のトレイラーで気になるのは,解説者が「プレイアブル勢力としては,フン族以外は定住化できる」と話していることだ。主題にもなっているアッティラ王のフン族だが,上記したように発表されているプレイアブル勢力には含まれておらず,「Medieval: Total War」におけるモンゴル族のような扱いになると考えられていた。そのため,「フン族になって破壊の限りを尽くしたい」と考えていたファンの要望は,プレイアブル勢力の発表時から噴出していたようだが,Barbarian Hordesの諸機能から判断する限り,フン族も使用できると思われる。ただ,定住化ができないぶん,それを補う独自のシステムも用意されているはずで,このあたりは続報を楽しみにしておきたいところだ。
「Total War: Attila」公式サイト
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