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  • セガ
  • 発売日:2015/02/19
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印刷2015/02/20 17:55

プレイレポート

セガ初のアーケードMOBAは手軽な操作とキャラ育成が面白い。「Wonderland Wars」プレイレポートを掲載

 2015年2月19日,セガは全国のアミューズメントセンターで新作アーケードゲーム「Wonderland Wars」(以下,WLW)の稼動を開始した。本作はPCゲーム界隈で賑わいを見せているジャンル「MOBA」のアーケード化に挑戦したタイトルで,一体どのようなゲーム内容になっているのか,注目している人も多いだろう。
 そんな本作をセガにてプレイしてきたので,そのプレイフィールをお伝えしていこう。MOBA系ジャンルを遊んだことがある人はもちろん,未体験だが本作に興味があるという人も,ぜひ参考にしてほしい。

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「Wonderland Wars」公式サイト



選べるモードは3種類。まずは修練場でゲームに慣れよう


 ゲームを始めると,「全国対戦モード」「修練場」「カスタマイズ」の3モードのほか,キャスト(本作におけるプレイアブルキャラクターの名称)などが購入できる「リーフショップ」が選択できる。今回は対CPU戦が行える「修練場」を中心にプレイをしてみた。
 なお,「全国対戦モード」と「修練場」モードを選択するときにはチケットが必要となっており,どちらのモードも2チケットで1戦遊べる仕様だ。なお,1クレジットで1チケットを購入できるが,3クレジットだと4チケット,5クレジットだと7チケットと,クレジットを多く投入するとボーナスチケットがもらえるので,がっつりと遊びたいなら,まとめて購入したほうがお得だ。

モード選択画面で遊びたいモードをペンデバイスでタッチする。いきなり全国対戦でもいいが,修練場からゲームに慣れていくほうがいいだろう。初プレイの人は,チュートリアルを選択しよう
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カスタマイズでは,キャストにセットするスキルカードやアシストカードを設定できる。ちなみにカスタマイズは,ゲーム開始時に60秒間無料で行えるが,チケット1枚で180秒間の延長が可能だ
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リーフショップではゲーム内通貨のリーフを使って買い物ができる。リーフは,ゲームを終了したときの残りチケットが変換されるほか,スキルやアシストのカードを売ることでも取得できる
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ペンデバイスでキャストを動かして楽しむ,アクティブな操作性が楽しい


 MOBAといえばPCを主戦場としたタイトルが多く,操作はキーボードとマウスによって行われることが普通だが,本作での移動はジョイスティック,攻撃はボタンが付いたペンデバイスで画面をなぞることによって行っていく。これがアーケード版ならではの特徴でもあるだろう。

 筆者がMOBAタイトルを遊びはじめたころは,不器用さもあって,マウスでキャラクターを動かすことに慣れるまでかなりの時間がかかったが,ジョイスティック操作への移行はすんなりできた。ペンデバイスによる操作も,画面に直接指示を出せばいいという感じなので,数プレイである程度動かせるようになった。アーケードゲームならではのデバイスで楽しめるのは,本作の魅力の一つだろう。

ジョイスティックは筐体中央に配置されているので,どちらの手でも操作できる点が嬉しい
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巨人を絡めた攻防戦が試合展開を動かす大きなポイントに


 チュートリアルで操作を練習して,いよいよ修練場で実戦開始。WLWは4vs.4のチーム戦で,マップ上にある敵の拠点,もしくは敵キャストを撃破して,相手のチームゲージをすべて奪った側,タイムオーバー時にチームゲージがより多く残っている側が勝利となる。

 次にロールについてだ。ロールとはゲーム内における職業を示す用語で,WLWではアタッカーファイターサポーターの3タイプが用意されている。各ロールの説明は下記の画像を参考にしてほしい。

ファイターはドローショットが強く,HPの高いキャストが多い。兵士(城や拠点から出現するMob,いわゆるミニオンのこと)をドローショットで一掃し,味方を進軍させるのが主な役割だ
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アタッカーはストレートショットが強く,1対1の戦いが得意。キャストを撃破できれば即座に拠点へ進軍できるので,チームゲージを大きく削れるだろう
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サポーターは敵の動きを止めたり,HPを回復したりなど,支援/妨害系のスキルが多いのが特徴。アタッカーやファイターとともに行動するといいだろう
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 次々と出現する敵兵士を倒しつつレベルを上げ,敵キャストを撃退して拠点を破壊するというのが試合の流れだ。まずはドローショットで敵兵士を一掃して,味方の兵士を拠点に張り付かせていけばいいだろう。ただし,ドローショットはMPを消費するため,むやみに打ちすぎると,すぐにMPが枯渇してスキルなどが利用できなくなるので注意しよう。

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序盤の主な攻撃方法は二つ。自キャストから敵に向かってペンデバイスで直線を引くと放たれるストレートショット(左画像)。こちらは敵キャストを攻撃するときに使おう。ペンデバイスのボタンを押し,自キャストから線を引くとドローショット(右画像)が使える。ドローショットは軌道を自分で決められるほか,敵を貫通させられるのが特徴で,兵士を一掃するときに役立つ
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敵兵士を処理するときに注意する点は,こちらの兵士が前線にいるかどうかを確認することだ。味方兵士がいないと敵兵士の攻撃を一斉に受けてしまうので,HPを大幅に減らされてしまう。HPが減った場合は画面右下にある帰城ボタンをタッチして城に戻り,付近の回復の泉でHPを回復してから戦場に戻ろう

 戦況が不利になると画面左上にあるソウルゲージが上昇していき,フルになるとソウルを消費して巨人を召喚できるようになる。巨人は敵の拠点に向かって突進していき,拠点の破壊を手助けしてくれるお助けキャラクターだ。これをうまく利用すれば,劣勢の状況をひっくり返せる。
 たとえば,こちらの巨人の進行を止めるために,相手キャスト達が一点に集中したら,がら空きになった拠点を攻めたり,巨人を盾に全員で進軍して集団戦を仕掛けたりといった具合だ。

召喚される巨人は,チームメンバーのセットしているカードからランダムで決定する。巨人の動きに合わせて,攻める拠点を決めよう。拠点が破壊できればチームゲージを削れるので,大幅にリードされた状況から逆転も夢ではないかも。ただし状況が逆転すれば,相手も巨人を召喚する可能性も高くなるので油断はできない
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逆に巨人を召喚された場合は進軍をなんとしてでも阻止したい。スキルなどを駆使して早期撃退を目指そう
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 MOBAタイトルといえばマップ戦略のほかに,試合中に装備を買ってキャラクターを育てていく,いわゆる“ビルド”も重要な戦略として存在しているのだが,本作では試合中にアイテムを買うことはなく,装備や補助アイテムはカスタマイズモードであらかじめセットする仕組みになっている。
 戦況に合わせて装備を強化していく部分が省略されているおかげで,相手との戦いに集中しやすいシンプルなルールとなっている。そのため,MOBAの基本である兵士を倒してお金を取得するテクニック“ラストヒット(※1)”も気にしなくていいのは,MOBA未体験者にとって優しい設計だろう。その代わり,兵士を効率よく倒すために,ペンデバイスの操作テクニックが重要になると感じた。

※1ラストヒット:兵士にトドメを刺してお金を稼ぐテクニック。言葉で書くと簡単そうだが,兵士同士が攻撃し合って体力を減らしたところで最後の一撃を狙うため,キャラクターや装備によってタイミングが変わる。また,相手の攻撃を避けつつ狙わないといけないため,決めるのは難しい


試合後のお楽しみ。カードを引いてキャラクターを強化していこう


 試合の終了後は,試合貢献度に応じたページ(経験値)が取得できるほか,スキルカードを一枚だけ引けるというおまけ要素がある。ここで引けるカードはキャストのレベルを上げる「OVER DRIVEカード」や,キャストの「スキルカード」「アシストカード」など,さまざまな種類が用意されている。

試合が終了した後は,味方一名に賞賛を送れる。貢献度が高かったプレイヤーに感謝の気持ちとして送ろう
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ページがある一定まで貯まると自身のランクが上がる。画面中心にあるクローバーマーク(BEGINNER)の部分が現在の自分のランクだ。ランクアップすれば褒章としてキャストやアイテムなどがプレゼントされるようだ
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最後はお楽しみのカード獲得イベント。カードは全部で6枚出現し,伏せられた状態のカードから1枚だけ引ける仕組み。カードにはスーパーレア(画面内の☆☆☆のカードが該当)や,それよりも価値が高いワンダーレアなどが存在する。ちなみに,チケットを消費すれば,さらにカードを引くことが可能なので,カードの配置時に中身を確認できるチャンスがあるので,レアなカードが見えたときはチケットを消費してでも取りにいったほうがいいかも?
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OVER DRIVEカードでキャストのレベルを上げると,各種ショットの威力などのステータス上昇に加え,利用できるスキルの種類も増えていく。気に入ったキャストを見つけたら,どんどん成長させていこう
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アーケードならではのサクサクと遊べるMOBA


 一通りプレイした結果,操作感は馴染みやすく,MOBAを体験したことのない人でも,キャストを動かす楽しみもすぐに味わえるだろうと感じた。とくにドローショットで兵士を一掃するところは,音や見た目で気持ちよさが味わえるので,一度体験すると病みつきになるかも。

 ゲーム内容に関しては,試合時間に短さは感じないものの,敵城まで辿りつけなかったり,敵チームゲージをすべて撃破するまでに至らなかったりといった試合が多かった。その点は爽快さに欠けるかもしれない。巨人に関しては,戦況を大きく動かす要因になるため,前半で大きく差をつけられた側の逆転要素としていかに扱うか,対処するかを考えるのは斬新で面白いという感想だ。

 1プレイはカスタマイズからカードを引くまで,およそ10分ほどで,5クレジット分の7チケットを消費するだけでも,そこそこ遊べる(カードを多く引く場合は,チケットを消費してしまうのでまた異なってくるが)。また,マップが複数用意されているので,地形に合わせた戦略を練れる部分も好印象だ。一般的なMOBA作品に比べて一試合が短いぶん,試合を重ねていても飽きがこないように工夫されているように感じた。

 総評すると,本作は手軽にMOBAを体験してみたい人にオススメの一作といえる。今回は一人プレイ中心で遊んでみたが,オンラインマッチングや友人達で遊ぶ4人プレイなら,協力プレイならではの戦いが楽しめるので,勝利したときの喜びも,より大きくなるはずだ。ちなみに修練場の敵も難度が高くなるにつれ,強さが格段に上がっていくので,これをやり込むだけでも十分に楽しめる内容となっている。本稿を読んでWLWの世界が気になった人は,友達を誘って一緒に遊んでみよう。

「Wonderland Wars」公式サイト

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