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シャープ,AQUOS初の有機ELパネル採用スマートフォン「AQUOS zero」を発表。Snapdragon 845と6GBメインメモリ採用のハイエンド端末
6.2インチサイズで解像度1440×2992ドットの有機ELパネルを搭載しつつ,重量を約146gと軽めに抑えてあるのがAQUOS zeroにおけるデザイン上の大きな特徴だ。Qualcomm製のハイエンドSoC(System-on-a-Chip)「Snapdragon 845 Mobile Platform」(以下,Snapdragon 845)をプロセッサとして採用し,メインメモリ容量6GB,内蔵ストレージ容量128GBという充実したスペックを実現している点も見どころと言えるだろう。
とくに,自社開発の6.2インチ有機ELパネルはその象徴で,100万:1のコントラスト比や,デジタルシネマ向けの色域規格「DCI-P3」の色空間カバー率100%といった高コントラストかつ広色域の表示がエンターテイメント用途に好適という。
実際にゲームプレイで問題がないのかについては,製品版相当の実機での検証を待ちたい。
ではこの軽量ボディをいかにして実現したのか。シャープではまず,AQUOS zeroの筐体フレームにマグネシウム合金を採用した。一般的なアルミニウム合金製フレームと比べて,これだけで41%もの軽量化を実現したそうだ。
繊維を積層させて固めた結果として,素材感の活きたバックパネルになっているのは,プラスチックやガラス製のパネルを見慣れた目に目新しく見える。
さて,先述のとおり,AQOUS zeroはSoCとしてSnapdragon 845を採用している。このSoCは,2018年夏モデルとして登場した「AQUOS R2」でも採用していたものだが,AQUOS zeroでは発熱を減らすべく,今までにない構造を採用したという。
スマートフォンを充電しながら使用すると,筐体がかなり熱を持つことはよく知られた話だが,その熱源となっているものの1つに,充電用ICがある。AQUOS zeroでは,充電用ICを通常の1基ではなく2基として,それを並列に搭載することで発熱を分散する構造を採用し,充電しながらゲームをプレイしていても筐体が熱くなりにくくすることに成功したそうだ。
製品が登場するのはもう少し先になると思われるが,6インチ超のスマートフォンとしては,ちょっと驚くほど軽い端末なので,実機に触れる機会があれば,手に取ってみるといいだろう。
●AQUOS zeroの主なスペック
- メーカー:シャープ
- OS:Android 9.0
- ディスプレイパネル:6.2インチ有機EL,解像度1440×2992ドット,アスペクト比 9:18.7
- プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 845」(CPUコア
Kryo 385 ×8, 最大CPU動作クロック 2.8GHz, GPUコア Adreno 630) - メインメモリ容量:6GB
- ストレージ:内蔵128GB
- アウトカメラ:有効画素数約2260万画素 F1.9
- インカメラ:未公開
- バッテリー容量:3130mAh
- 対応LTEバンド:未公開
- 対応3Gバンド:未公開
- 待受時間:未公開
- 連続通話時間:未公開
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
- Bluetooth対応:未公開
- USBポート:USB Type-C
- 公称本体サイズ:73(W)×154(D)×8.8(H)mm
- 公称本体重量:約146g
- 本体カラー:未公開
なお,シャープではAQUOS zeroと同時に,エントリー市場向けの新型スマートフォン「AQUOS sense2」を2018年冬モデルとして製品化することも発表している。
5.5インチサイズで解像度1080×2160ドット,アスペクト比9:18という縦長アスペクトのIGZO液晶パネルを搭載するのが特徴であるが,搭載SoCがQualcomm製のエントリー向けである「Snapdragon 450 Mobile Platform」なので,ゲーマーが積極的に選ぶ製品ではないだろう。
シャープのAQUOS zero特設Webページ
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AQUOS
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