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[TGS2023]HDMI 2.1対応のキャプチャデバイス「GC553G2」「GC575」をAVerMediaが披露。配信向けデバイスも数多く展示
ゲーム実況が盛り上がっていることもあり,ゲーマー向けのビデオキャプチャデバイスは,すっかり定番化した。しかし,解像度3840×2160ドット(以下,4K)の映像を録画できるものとなると,選択肢が限られる。4Kに対応していても30fpsでの録画に留まるものが多く,高解像度の映像を高フレームレートで録画するのは難しい。また,PlayStation 5やXbox Series X|Sといったゲーム機やディスプレイがHDMI 2.1に対応するなか,キャプチャデバイスではなかなか登場しなかった。そこに現れたのが,GC553G2とGC575である。
GC553G2とGC575は,いずれも4Kで最大144fps,HDR,可変リフレッシュレート(VRR)の映像を,パススルー表示しながら60fpsで録画可能だ。1920×1080ドットや2560×1440ドットの解像度であれば,最大240fpsの映像をパススルー表示できるという。ただ,4K未満の解像度の場合に,61fps以上のフレームレートで録画できるのかは明らかになっていない。
GC553G2とGC575との大きな違いは,フォームファクタと接続方法となる。GC553G2は,USB 3.2 Gen 2 Type-CでPCと接続する。ノートPCはもちろん,デスクトップPCでもPCケースのスペースに余裕がない場合や,内部がよく分からないという人でも使いやすい。
一方のGC575は,PCI Express(以下,PCIe)拡張カードタイプで,PCIe 4.0×4スロットで接続する。USB接続型の外付けタイプは手軽だが,環境によって相性問題と遭遇しやすい(とくにAMD製チップセットを搭載したマザーボードで)。そのあたりが心配な場合や,過去に悲しい思い出があるならば,拡張カードタイプがいいだろう。
いずれの製品も,具体的な発売日や価格は明らかになっていない。AVerMediaによると,GC553G2のブラックモデルは,2023年11月ごろの国内発売を予定しており,想定売価は4万円前後となるそうだ。また,GC553G2のホワイトモデルとGC575の発売時期は未定で,2024年前半にはがんばりたいといった状況とのことだ。気になる人は,気長にのほほんと待とう。
AVmerMediaブースでは,GC553G2を使っていると思われるデモコーナーがあり,ゲームや同社製配信向けソフトウェアの動作を体験できる。どれくらいのPCスペックが必要なのか,ディスプレイにパススルー表示しない場合の表示遅延などを確認するといいだろう。なお,配信向けソフトウェアのプレビュー画面だと,遅延はあるものの,ゲームによっては許容できそうなレベルだった。
TGS 2023では,ハードウェア関連の展示が充実しており,多くがハンズオンで試せる。AVerMediaブースでも,販売中の製品を手に取ったり,スタッフに使い方を聞いたりできる。実際に動画の配信も体験できるのもポイントだ。ゲームをプレイする様子は,YouTubeのAVerMedia公式チャンネルで配信されるが,動画配信がどんなものか試してみたいという人には,ちょうど良いだろう。
このほかにAVmerMediaブースで展示している製品を写真で紹介する。
4K/144Hz/VRR映像パススルーが可能なHDMI 2.1対応キャプチャデバイスをAVerMediaが発表。国内ではTGS2023で披露の予定
AVerMediaは,HDMI 2.1に対応するビデオキャプチャ機器「GC553G2」と「GC575」をCOMPUTEX 2023で披露した。4Kで144Hz,VRR映像のパススルー出力が可能だ。発売時期はいずれも今秋で,東京ゲームショウ2023にあわせて国内発表や発売を検討している。
AVerMediaのGC553G2製品情報ページ(英語)
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