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リチャード・ギャリオット氏の新作「Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues」が,3年余りのアーリーアクセス期間を経て正式にローンチ
GDC 2018で,自身が手がけた「Ultima Online」について語った(関連記事)ことも記憶に新しいギャリオット氏。NCSOFTからリリースした「Tabula Rasa」が2009年にサービスを終了してから,スター・ロング(Starr Long)氏とともにPortalariumを設立し,この「Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues」を開発してきた。
2013年のクラウドファンディングキャンペーン成功を経て,2014年11月にアーリーアクセス版の提供を開始。その後も小まめにビデオダイアリーを公開しながら開発を進め,正式リリースにこぎつけた。
「Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues」は,隕石の衝突によって400年前に崩壊した文明が徐々に復興しようとしている世界が舞台で,ファンタジーとスチームパンクが融合したような雰囲気となっている。ニューブリタニアという地において,魔力を悪用して勢力を広げるオブシディアン・オーダーという軍団に立ち向かう主人公達の姿が描かれる。
「Ultima IV: Quest of the Avatar」で,ゲームに「プレイヤーがプレイすることの意味」を与えた「徳システム」が本作にも搭載されており,プレイヤーはオラクル,勇気,真実,博愛という4つから自分が生きる道筋を選び出し,それがストーリーに影響を与える。
本作の大きな特徴に,MMORPGとしてのプレイだけでなく,ソロや仲間とのCo-opなど,さまざまなプレイスタイルを用意していることが挙げられる。オフライン状態でソロプレイを楽しんだり,クライアント側でインスタンスダンジョンを出現させて仲間と挑戦したりといったことができるのだ。
プレイヤーは20種のスキルツリーから200以上ものスキルをアンロックし,キャラクターを成長させていく。さらに,鉱物,狩猟,漁猟,木材,作物という5種類のクラフティングが用意されており,プレイヤーハウジングはもちろん,頑張って資金を貯めれば町全体を作り出すことも可能だ。長くプレイできるように作り込まれている印象で,3年を超えるアーリーアクセス期間は伊達ではないといったところ。
Steamでは2018年4月4日まで15%オフの3485円で購入できるセールが行われている。ゲーム内にはアイテム購入金額の一部をチャリティに寄付するという独自のマイクロトランザクションが用意されているようだ。
「Ultima Online」でMMORPGというジャンルの先駆者となったギャリオット氏らが,20年以上の時を経て求め続けたMMORPGのあるべき姿とは何なのか。現時点で日本語表示には対応していないが,公式サイトでは無料体験版がダウンロードできるので,気になる人はこちらをプレイしてみるといいだろう。
「Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues」公式サイト
- 関連タイトル:
Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues
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