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「LoV III」の頂点を競う熾烈なバトル。新作「Re:3」発表や,謎のアニメPVもお披露目された「OVER the LORD 7th」レポート
初代「LORD of VERMILION」(以下,LoV)の稼働から,ほぼ毎年のように開かれているこの「OVER the LORD」は,今回で7度目の開催。シリーズのファンにとっては,まさに恒例のイベントと言って良いだろう。
トーナメントに出場するのは,事前に行われた地区予選を勝ち上がった全16チーム。会場には選手達のほか,彼らトッププレイヤー達の戦いを一目見ようと多くのLoVファン達が駆けつけ,大きな盛り上がりとなった。
本稿では,激戦が繰り広げられたトーナメントの模様をお伝えすると共に,次回作「LORD of VERMILION Re:3」の発表が行われた大会後の新情報発表ステージの模様を紹介していこう。先に掲載した速報と合わせて確認してほしい。
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「LORD of VERMILION III」公式サイト
熾烈を極めた決勝トーナメント。優勝は「poyboys ☆組」チームの手に
舞台のセリや照明,チームごとに趣向を凝らした入場BGMといった,舞浜アンフィシアターの会場設備をフル活用した入場演出で幕を開けた決勝トーナメント。「OVER the LORD」の恒例となった選手達のパフォーマンスは健在で,時折入る“天の声”(CV:杉田智和さん)のチームいじりもあって,開幕から大きな盛り上がりを見せた。
選手入場後,LoVシリーズのプロデューサーにして大会委員長の柴 貴正氏による開会宣言をはさんで,くじ引きによるトーナメント表の確定が行われ,さっそくトーナメントが開始された。
今大会における注目は,強力なアーツを持つ「オメガ」を中心として,攻撃力に特化した神族のディフェンダー「ブラフマー」を組み込んだ“神族デッキ”と,圧倒的な殲滅力を持つ「コノハナサクヤ」「魔海侯フォルネウス」を軸にした“海種デッキ”の2種類だ。
いずれも中盤のタワー戦がカギを握るデッキとなっていて,30から40コスト帯の使い魔を用いた競り合いでは,さまざまな場面で熱い戦いが繰り広げられた。
決勝に至るまでの試合で最も大きな注目を集めたのは,5試合目の「脳内ヴァミS勝利厨(邪念編)」対「キャプテン・ヘビー・れが☆りあ」の一戦。序盤は「キャプテン・ヘビー・れが☆りあ」チームがタワー戦を制し,一時は盤面の全タワーを完全制圧してしまったが,「脳内ヴァミS勝利厨(邪念編)」は最後まで諦めずに抵抗し,最後にはTankMan選手の「ガレアード」が相手の間隙を突いてアルカナストーンを破壊。絶望的な状況を巻き返し,逆転勝利を収めた。勝利が決まった瞬間は,会場は歓声と拍手に包まれた。
激戦を経て決勝戦にコマを進めたのは,同じゲームセンターを本拠地とする2チーム「poyboys ☆組」と「poyboys 城組」だ。両チームはギルド演習も頻繁に行っている間柄ということもあってか,ほかの対戦とは少し違った雰囲気の,じりじりとした試合展開となった。
「poyboys 城組」が先に中央マナタワーを占領し,長射程の射撃が可能な「コノハナサクヤ」を起点として攻め上がる。だが,「poyboys ☆組」の馬龍☆選手が“タイプ<海皇>デッキ”の育成を完了したタイミングで戦況は変化し,少しずつ戦線が押し戻されていく。
最終的には,総合ステータスで各アルカナストーンにおける競り合いに勝った「poyboys ☆組」が決勝を制する形となった。
トーナメント終了後は,「poyboys ☆組」に優勝旗が手渡され,出場者全員への特別称号の贈呈が行われた。プレゼンターを務めた柴氏は,表彰後に「LORD of VERMILIONは色々な遊び方がありますが,その頂点としてOVER the LORDがあると思っています。この大会が,皆さんの頑張る活力になれば嬉しいです」とコメントし,今大会を締めくくった。
Ver.3.3R新カードの詳細情報が公開。次回作「LORD of VERMILION Re:3」の情報も明らかに
大会の後は,本作の新バージョン「LORD of VERMILION III Chain-Gene Ver.3.3R」に登場する,新カードの情報公開が行われた。
ここでの発表内容については,8月22日に掲載した速報記事でお伝えしているが,ここでは壇上でのトークから読み取れたより詳細な情報をお届けしよう。なお,新カードの能力などは現在調整中とのことで,実装時には数値などが異なる可能性があるとのこと。その点は注意しておいてほしい。
最初に発表されたのは,現在サービス中のPC用タイトル「LORD of VERMILION ARENA」(以下,LoVA)とのコラボによるゲスト使い魔達だ。これは,LoVAに登場しているコラボ使い魔が,アーケード版LoVIIIにも登場するというもの。発表されたのは「聖剣伝説3」からリース,「フロントミッション 1st」からレイブン,「サガ・フロンティア」からアセルスの3枚で,それぞれかなり尖った性能の使い魔になるとのことだった。
続いては,前作「LORD of VERMILION Re:2」(以下,Re:2)からの復活となる「ペルソナ4」シリーズからのゲスト使い魔達が発表に。「ペルソナ4」からは鳴上 悠が,「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド」からはアイギスEXOとエリザベスが参戦となる。
この3名は,能力的には比較的シンプルな調整ようで,扱いやすい使い魔になりそう。ちなみにフレーバーテキストは書き下ろしで,ボイスも新録したものが使われているという。原作ファンは期待しておこう。
新バージョンのカード情報に続いては,本作の続編となる「LORD of VERMILION Re:3」(以下,LoV Re:3)の発表が行われた。丹沢氏曰く,タイトルの“Re:3”には“返信”や“答え”といった意味が含まれているとのことである。
シリーズファンとしては,過去作の「LORD of VERMILION Re:2」(以下,Re:2)を想起してしまうタイトル名だが,同作独自のシステムであった「降魔」が登場するあたり,内容的にもその流れをくんだものになるのかもしれない。ちなみにRe:2の「降魔」は,専用のゲージを溜めた状態でのみ追加召喚できる強力な使い魔で,高いステータスと2種類の特殊技(LoVIIIにおけるアーツ)を持っていた。一方でアルティメットスペルが使用できなくなるなどのデメリットもあったが,Re:3でどういった実装になるのかは,今のところ分かってない。
また,会場では初代LoVからRe:2までの男性主人公を努めたニドが描かれたイラストも公開された。丹沢氏によると「カードとして登場する」とのことだが,こちらも詳細は明かされなかった。稼働は2015年内とのことなので,「降魔」の詳細と合わせて,今後の情報公開に期待しよう。
こうした発表ステージを経て,予定されていたイベントはすべて終了。スクリーンにスタッフロールが流れ,来場者が帰り支度を始めようかというところで,丹沢氏が再びステージに登場。次のようなコメントを述べた。
「以前からやってみたいと思っていたことがありました。それに向けて,今まさに手を進めております。そこで,まずは会場にお集まりの皆さんに,ご感想をいただきたいと思います」
丹沢氏が去った後,スクリーンには,LoVIIIのストーリーを描くアニメPVが上映されたが,その意図が深く語られることはなかった。素直に考えるなら,2015年春に放映された「ガンスリンガーストラトス」に続く,スクウェア・エニックスのアーケードゲームのアニメ化とも受け取れるが……。「LORD of VERMILION Re:3」ともども,続報を楽しみにしておこう。
「LORD of VERMILION III」公式サイト
- 関連タイトル:
LORD of VERMILION III Twin Lance
- 関連タイトル:
LORD of VERMILION Re:3
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