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[TGS 2012]「GOD EATER 2 新コンセプト発表会」詳報。PS Vita版デモプレイや成長する必殺技などが明らかに
GOD EATER 2に関しては,先日の「SCEJ Press Conference 2012」にて,PlayStation Vita(以下,Vita)版とPSP版の同時発売や,新要素の存在が明らかになっている(関連記事)。
その一部,新キャラは速報記事でお伝えしているが,詳報となる本稿では,ステージで初披露となったVita版の実機プレイや,新システムの詳細などを紹介していこう。
GOD EATER 2のコンセプトとなる3つの新要素
さて,ステージで富澤氏は,GOD EATER 2のコンセプトとして以下に挙げる3要素を挙げている。
- プレイヤー好みで自在に進化する必殺技「ブラッドアーツ」
- 「キャラクターエピソード」による,仲間の育成要素
- 「無線システム」によってさらに戦略的に進化するミッション
まずは1.のブラッドアーツだが,これは「自分の好きな攻撃を使い込んでいくうちに,その攻撃がド派手かつ強力な必殺技に進化する」というものだ。
その種類も非常に豊富で,吉村氏いわく「少なくとも煩悩の数(=108つ)より多くしたい」。派手にパワーアップした必殺技を放つことで味わえる爽快感はかなりの数に及ぶというわけだ。また,富澤氏が,ブラッドアーツのなかにはレアなものがあることを示唆し,「コンプリートを目指すといったやり込み要素にもつながるだろう」と述べていたことは付記しておきたい。
2.に関しては,キャラクターエピソードを進行させると,仲間のキャラクター達が成長することが明かされた。仲間キャラクターごとに専用のサブミッションが用意されており,それらをクリアすることによって仲間キャラクターが成長し,必殺技を習得していくという。
このキャラクターエピソードはメインシナリオから独立しているため,すべての仲間キャラクターとまんべんなく仲良くしても構わないし,逆に,自分好みのキャラクターだけをひいきにしてもいいとのことだった。
そして3.の無線システム。GOD EATER 2では,シリーズおなじみのオペレーターである竹田ヒバリが,「これから強力なアラガミが乱入してくる」「どの地点に増援が現われる」といった戦況の変化を,無線通信で逐次教えてくれる。
また,ともに戦っているNPCたちも無線で状況を伝えてくれるため,仲間のボイスもこれまで以上にバトルの臨場感を盛り上げてくれることになるようだ。
Vita版の実機デモプレイが初公開に
ステージではここで,吉村氏によるVita版の実機プレイが披露された。GOD EATER 2は東京ゲームショウ2012にプレイアブル出展されていないため,リアルタイムのデモプレイが見られるのは貴重な機会である。
今回のデモバージョンでは,「轟々たる拳風」「亡都の騎士」という2つのミッションが存在したが,吉村氏が選択したのは,「ボルグ・カムラン」が出現する後者だった。
PS Vita版のデモプレイに合わせて富澤氏が強調したのは,影の表現と,それによって圧倒的に存在感を増したアラガミの姿である。その迫力や臨場感は,吉村氏も「『オウガテイル』でさえ,非常に怖い」と述べるほどだ。
吉村氏は,そんなオウガテイルに対して,GOD EATER 2の新要素であるブラッドアーツを披露。たまたま近くにいた別の敵をも巻き込み,ド派手な技を見事に決めていた。
今回のデモプレイでは開発用バージョンを使っていることを活かし,吉村氏は,製品版では絶対にできないという「ポーズ状態のままで視点を自由に変更する」裏技も使用。それによって,Vita版ならではのグラフィックス表現をさまざまなアングルから見せてくれてもいる。
ところで,前作「GOD EATER BURST」のセーブデータが本作に引き継げるのかどうかは,シリーズのファンにとって非常に気になるところだろう。初代「GOD EATER」とGOD EATER BURSTでは時代設定も主人公も同じだったのに対し,今回のGOD EATER 2は時代設定,主人公とも異なっている。「引き継げる要素なんてあるの?」と思っている人も少なくないだろう。
そんな疑問に対して吉村氏は,「引き継ぎ要素はあります」と断言。どういった要素がどのように引き継げるのかの詳細は明かせないそうだが,「これならスムーズにGOD EATER 2に入っていける。今まで遊んできたことがちゃんと認められる。そんな形になるように考えている」(吉村氏)とのことだ。
前作をプレイ済みのユーザーは,手元のセーブデータを大事に取っておくべきだろう。
広橋 涼さんや,フライトユニットの松本氏が登場
ステージでは,ここでゲストとして,前作にて人気キャラ「台場カノン」を演じた広橋 涼さんと,今作のキャラクターモデル制作を担当しているフライトユニットから代表取締役の松本浩幸氏が登場。速報でお伝えしているとおり,前作に登場した「エリック」の妹「エリナ・デア=フォーゲルヴァイデ」と,さらに広橋さん演じる台場カノンの参戦が発表されている。
前作から3年後が舞台となるGOD EATER 2では,かつて「誤射姫」として名を馳せていたカノンも,オトナな年齢である22歳へと成長。そのため広橋さんも「じゃあもう,誤射もしないですね!」と嬉しそうに述べていたのだが,その後に披露された参戦記念PVにおけるカノンは,なんというか,「相変わらず」といった様子であった。これを見た広橋さんは困惑ぎみの表情で「成長してなくないですか……」とボソリ。
ちなみに,参戦記念PVで登場しているカノンのポリゴンモデルは,ゲーム内のリアルタイムデモで用いられているものと同一とのこと。非常に高品位なキャラクター表現は,松本氏率いるフライトユニットの技術と努力があってこそのものだそうだ。
松本氏は,「大きなタイトルなので,表現をすごく頑張った」と振り返りつつ,「これからどんどんブラッシュアップしていきます」と力強く述べていた。
また,こちらも速報のとおりだが,GOD EATER 2に関する今後の展開としては,広橋さんと富澤氏がパーソナリティを勤めるWebラジオ「台場カノンのGE>>RADIO」が,バンダイナムコゲームスのオンラインテーマパーク「バナフェス!タウン」で,10月15日から開始となることが明らかになっている。
ゲーム内の「アナグラ」を再現した放送局がバナフェス!タウンにオープンするらしく,Webラジオの放送中にリスナーのアバターがリアクションをとることも可能なため,双方向のコミュニケーションを楽しみながらの放送となりそうだ。
また,GOD EATER BURSTとGOD EATER 2との間をつなぐ物語として執筆されている漫画「GOD EATER -the 2nd break-」も,間もなく単行本第1巻が発売となるという。こちらも要注目だろう。
リンドウ役・平田広明さんからのビデオレターも
ステージの終盤には,前作にて「リンドウ」役を演じた平田広明さんからのビデオレターも上映となった。しかし,平田さんはGOD EATER 2にエールを送りつつも,リンドウの参戦が未だ決定していないことについては不満な様子で,ビデオレターの最後では「リンドウを出してください。お願いします」と懇願していた。
Vita版の発表は非常に大きな反響を呼んでいるが,今回のステージの最後に富澤氏は「すべての人にGOD EATERのよさを届けたいという一心で(PSPとPS Vitaの)マルチ化を決めている」とあらためて述べていたことをお伝えしておきたい。
なお富澤氏によると,東京ゲームショウ2012のソニー・コンピュータエンタテインメントブースでは,Vita上で見られるGOD EATER 2のプロモーションムービーが出展されているそうだ。実機でのプレイ画面に限りなく近いかたちで見られるので,Vita版が気になっている人は,一般公開日である9月22日か23日に,足を運んでみてはどうだろうか。
「GOD EATER 2」公式Webサイト
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(C)2013 NAMCO BANDAI Games Inc.
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