イベント
「討鬼伝」完成発表会レポート。南 明奈さんを始め,芸能界のゲーマーが鬼の討伐にチャレンジ!
コーエーテクモゲームス 代表取締役社長 襟川陽一氏 |
襟川氏は,討鬼伝は体験版を通じて,多くのプレイヤーからの意見を積極的に取り入れ,反映し,ゲームファンと共同で面白いゲームを作るというプロセスを経て完成したと報告。「ご協力いただいたゲームファンのみなさまに感謝をすると共に,今後もこのような開発プロセスをどんどん採用し,より面白いゲームに結びつけていきたい」と豊富を語った。
また,コーエーテクモゲームス初のハンティングアクションゲームということで,同社が得意とする“和”や“歴史”の切り口が好きなファンにも楽しんでいただきたいとも語っていた。
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア プレジデント 河野 弘氏 |
ここから発表会は,ゲーム内容の具体的に紹介へ移る。今回解説を行ったのは,本作のゼネラルプロデューサーを務める鯉沼久史氏だ。
本作では,歴史の影で鬼と戦ってきた「モノノフ」と呼ばれる集団が描かれ,プレイヤーは,モノノフのルーキーである。巨大な鬼との戦いでは「部位破壊」を行うことで,鬼の行動パターンを変えさせ,さらにそれにうまく対処する,といったことがカギとなるという。
ゼネラルプロデューサー 鯉沼久史氏が,ゲームの概要をスクリーンを使って紹介 |
また本作では,神話に登場するアマテラスから幕末期の新撰組,坂本龍馬まで,200を超える有名な神や人物が,「ミタマ」としてプレイヤーの力になってくれる。これが「ミタマシステム」と呼ばれるものである。これも,歴史ゲームを作り続けてきたコーエーテクモゲームスならでは,といったシステムだろう。
ビジュアルやサウンドにも力が入っており,ガストの左(ひだり)氏がメインキャラクターのデザインを担当,実力派声優陣がその声を担当している。ハンティングアクションでは軽視されがちなストーリー部分にもボリュームを持たせ,ソロプレイでもじっくりと楽しめる内容になっているとのことだ。
会場では,本作のオープニング映像が会場のスクリーンに映し出されたあと,鯉沼氏から本作プロデューサーの小笠原賢一氏へとマイクが渡され,以降は実機映像を使った詳しい解説が行われた。
プレイヤーキャラクターの作成では,名前や性別のほか,髪型や顔つき,声などをそれぞれ20種類から選択可能だ。モノノフとなったプレイヤーは,拠点である「ウタカタの里」で,ミタマの設定や買い物,集めた素材を使った武器・防具の作成などが行える。そのほか「禊場(みそぎば)」では,戦いの前に立ち寄って能力を高めることができる。
しかしこの禊場は,キャラクターの性別によって使える時間帯が決まっている。自キャラクターの性別に対応していない時間帯に行くと“残念な結果”になるというシーンが,今回映像にて披露された。
なおキャラクターの友好度を上げると,この禊場のシーンが違った展開になるとのことだ。
プレイヤーの自宅には,「テンコ」という可愛いキャラクターがいて,さまざまなお手伝いをしてくれる。自宅ではセーブや装備・髪型の変更などが行えるほか,仲間からの手紙を受け取ったり,マルチプレイの準備なども行えるようになっている。
禊場でのキャラクターとのやりとりはなかなか面白いものとなりそうだ |
そしてメインとなる戦闘では,武器やミタマを駆使して,強く巨大な鬼達と戦っていくことになる。
戦いの基本は,まず特定の場所を集中して攻撃して部位破壊。「生命力」が剥き出しになったところを攻撃してダメージを与える,といった具合である。破壊した部位は時間経過によって再生するので,プレイヤーは「鬼祓い」によって,部位の再生を阻む。部位破壊によって大きなダメージを負った鬼は「タマハミ」という状態となって凶暴化し攻撃パターンが代わるが,この状態の時は鬼のどの部分を攻撃してもダメージを与えられるため,こちらもラッシュをかけて攻撃できる。
仲間と手分けをして部位破壊を行うという連携の面白さ,そして部位破壊後の隙に集中して攻撃を叩き込むというω-Forceの作品らしい爽快感を併せ持つのが,この討鬼伝なのだ。
解説がひととおり終わると,ステージではゲストが本作のマルチプレイを実演してみせた。
ゲストとして来場したのは,パンクブーブーの佐藤哲夫さん,スリムクラブの真栄田 賢さん,そして南 明奈さんの3人。全員が普段からゲームが好きで,この討鬼伝も体験版から遊び込んでいたとのこと。この3人に,本作のディレクター 森中 隆氏が加わり,プレイヤーが最初に対峙する大型の鬼「ミフチ」の討伐にチャレンジした。
左からパンクブーブー佐藤さん,スリムクラブ真栄田さん,そして南 明奈さん。佐藤さんは小学校時代,「信長の野望」で覚えた“長宗我部”の名前をテストで答えられて嬉しかったのだとか |
南さんが鎖鎌,佐藤さんが手甲(てっこう),真栄田さんが双刀,そして森中氏が太刀をそれぞれ装備して出撃。体験版をやり込んだというゲスト3人は,戸惑うことなく武器やミタマ,鬼祓いを使いこなしていた。
とくに,南さんが,小笠原氏が「トリッキーな武器」と解説する鎖鎌を華麗に扱っていたのが印象的だった。“イベントなのにほとんどしゃべらない”ことを佐藤さんや真栄田さんに突っ込まれながら,南さんは真剣にプレイを続けていた。
鎖鎌 |
手甲(てっこう) |
双刀 |
太刀 |
ゲスト全員がプレイ慣れしている点に少し驚く。武器はもちろんミタマも使いこなし,部位破壊などの基本戦術も心得ていた |
森中ディレクターも,ゲスト全員の慣れたプレイに驚きを隠せない様子だった |
実演のあとは,本作のプロモーション展開について,小笠原プロデューサーが発表を行ったので,スクリーンに映し出された資料と共に紹介しておこう。
討鬼伝をテーマにしたオリジナル電子書籍を展開。現在はReader Storeにて「The World of 討鬼伝」が無料配信中で,6月26日にはコミック「討鬼伝 ヲニウチ」(漫画:彩乃浦助)の配信(関連記事)もスタートする (C) 2013 コーエーテクモゲームス (C) 彩乃浦助2013 (C) booklista |
ニコニコ静画では,Reader Storeとは別のコミック「討鬼伝 ウタカタノヒミツ」(原作:七積ろんち/作画:町田とし子)が配信される。シリアスタッチなゲーム本編とはひと味違った,コメディタッチの内容になるそうだ |
本作の世界設定を伝えるためのプロモーションアニメも制作中とのこと。制作はSTUDIO4℃で,コーエーテクモゲームスの公式YouTubeチャンネルで配信予定となっている |
SCEのテレビCM「共闘学園」で討鬼伝が取り上げられる。こちらは近日中に放映予定 |
討鬼伝と,稲船敬二氏が手がけたPS Vita「SOUL SACRIFICE」とのコラボレーションも発表された。この企画では,本作で使える「SOUL SACRIFICE」の衣装「王道の法衣」がダウンロードコンテンツとして配信される |
ステージにトロとクロが登場し,PS Vita「みんなといっしょ」とのコラボレーションを発表。その名も「トロ鬼伝」として6月20日より,みんなといっしょが討鬼伝一色になる |
6月27日より,みんなといっしょの中で「討鬼伝ダンジョン」が配信される。ダンジョンの中でミタマを装備して鬼と戦うという,本格的な内容だ |
討鬼伝ダンジョンでは,「トロのミタマ」と「クロのミタマ」を入手できるとのこと。このミタマは「討鬼伝」で使用可能になるという |
トロのミタマ |
クロのミタマ |
あの「トロステーション」が討鬼伝のために復活! 「出張トロステーション」として,YouTubeのPlayStation公式チャンネルにて現在配信中だ |
発表会の最後で小笠原プロデューサーは,
「ここに来るまで,本当に多くのみなさまにご協力をいただきましたことに,お礼を申し上げます。本日より,製品版にデータを引き継げる体験版第2弾も配信されています。6月27日の発売日までもう少し時間がありますので,まずはこの体験版第2弾をガッツリとプレイしていただき,製品版の準備を整えていただいて,討鬼伝だけが持つ新しい共闘の楽しさを体験いただければと思っています。
ω-Forceにとってこの討鬼伝は久しぶりの完全新規タイトルとなっております。無双シリーズに続く,多くのみなさまに愛されるシリーズにするべく,発売後もさまざまなコンテンツ追加や機能拡張,そしてメディア展開やコラボなどを継続していきますので,今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします」
と挨拶。これをもって発表会は終了となった。
「討鬼伝」公式サイト
キーワード
(C)2013 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)2013 コーエーテクモゲームス All rights reserved.