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[GDC 2012]「GREE Platform」でグローバル展開を目指すGREE。ソーシャルゲームプラットフォームが持つ優位性とは
1つめの「ユーザーの獲得」に関する優位性は,ゲームタイトルのプロモーションがしやすいので,多くの集客が見込める点だ。通常,ゲームメーカーは,広告代理店などを通じてゲームメーカー自身がゲームタイトルをユーザーへとアピールしなければならないが,ソーシャルゲームプラットフォームならば,プラットフォーム全体を含めたプロモーションが行えるからである。
2つめの「ユーザーの維持」は,ゲームの情報などをユーザーに届けやすいため,多くのユーザーをソーシャルゲームプラットフォームに留めておけるという意味。具体的には,メールなどを使った,新作ゲームなどの情報配信を指している。多くの携帯端末にはメールなどが自動的に配信されるプッシュ通知機能が備わっているので,ユーザーはゲームの情報をリアルタイムに受け取れるというわけだ。
3つめの「収益化」は,ゲーム内の追加アイテムなどをユーザーが購入しやすい状況にあるので,多くの収益が見込めるということを指している。
ソーシャルゲームプラットフォームでは,専用の仮想通貨が用意されており,そのソーシャルゲームプラットフォーム内であれば,どのゲームでも追加アイテムの購入用として利用できるようになっているためだ。
続いてFassett氏は,GREE Platformとそのほかのプラットフォームとの立ち位置を比較した。
Fassett氏によれば,プラットフォームは,4つに分類できるとのこと。その4つとは,SNSとゲームどちらにも親和性が高く,GREEが属している「Meta-Platforms」,FacebookやGoogleなどに代表される「Social-Platforms」,STORM8やTinyCoなどの「Studio-Platforms」,そしてiOSやAndroidが属する「OS Platforms」だ。なお,Social-Platformsに属するGoogleだが,Google Playが開始されたことにより,Meta-Platformsに近い存在になるかもしれないとFassett氏は分析していた。
GREE Platformは,ゲームメーカーからの注目度も高く,カプコンやスクウェア・エニックスといった日本大手メーカーのほか,GameloftやUbisoftなどの海外メーカーも参入を発表している。
その膨大なユーザー数によるソーシャル性など,GREE Platformの優位性をFassett氏はアピールし,「ユーザー10億人のサービスを目指す」という言葉でセッションを締めくくった。
「GREE」公式サイト
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