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Imagination,次世代GPUコア「PowerVR Furian」アーキテクチャを発表
Rogueが16本のパイプラインを束ねていたのに対し,Furianは32本と倍化し,14nm以下のプロセス(下図では7nmとされている)を前提にしたものとなっている。対象とするAPIはVulkanとOpenVXとなっており,(動かなくはないのだろうが)OpenGL ESやOpenCLの記述がないのも目を引く。
アーキテクチャの特徴としては,スケーラブルであり,将来的にはレイトレーシングなどに対応できる柔軟性があるとされている。
Rogueと比較すると,同一プロセスで同一規模のシリコンを使い,同一クロックで動作させた場合に,FLOPS値で35%,Fillrateで80%,ゲーム性能で70〜90%勝るという。
パイプライン数が倍(≒GPUコアが倍)ではあるものの,Rogueでは2個のMAD(積和演算)パイプが利用可能だったのに対し,Furianでは1個のMADと1個のMUL(乗算)パイプになっており,1パイプラインあたりの演算性能は,4命令から3命令に減っている。パイプライン数と掛け算すると1クロックあたりの実行命令数は,
- Rogue 4×16=64
- Furian 3×32=96
と,計算上は50%増しになるはずなのだが,現状では公開されていないユニット数やクロックなどで差が出ているのかもしれない。同じ面積で倍のパイプラインが入っていることが少し不思議ではあるが,Rrogueでは16bit演算などのパイプラインを多重化させていたため,そのあたりを見直したのだろうか。
また,80%アップとなったFillrateについては,通常の機器以上のフレームレートと2倍の描画面積を要求されるVR機器での運用を想定しているためかなり大きく引き上げられていることが予想される。
FurianのIPコアはすでに複数のバートナーに向けて提供が開始されており,実際の製品が登場するのは2017年半ばになるとのことだ。
PowerVR Furianプレスリリース
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