CorsairはCOMPUTEX TAIPEI 2018会場近くのホテル,Grand Hyatt Taipeiにプライベートスイートを展開していた
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ゲーマー向けデバイスのカスタマイズを行う統合ソフトウェアで,最も難解かつ使いづらいものがCorsairの「
Corsair Utility Engine」(以下,CUE)であることに疑いの余地はほとんどなかった。「どう酷かったか」を書こうとすれば,それだけで一記事できるほどである(
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しかし,悪名高きCUEはついに過去のものとなる。COMPUTEX TAIPEI 2018でCorsairが発表した新世代の統合ソフトウェア「
iCUE」はすべてが新しくなり,
圧倒的に使いやすくなったからだ。
驚くべきことに(?)新CUEでは「INSTANT LIGHTING」からパレット内の色を選ぶだけで,選択しているデバイスのLEDイルミネーションを変更可能だ。シンプルに色を変えるだけなら,対応デバイス用メニューを開いた状態からわずかに2クリックである。応答速度も良好だ
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Corsairによると,iCUEは,ゲーマー向けデバイス用の統合ソフトウェアだったCUEと,内蔵デバイス用の統合ソフトウェアだった「Link」を統合して,再設計したものだそうだ。利用しているCorsair製品が搭載するLEDイルミネーションの色や光り方は,従来製品も含めてLEDモジュール1基から変更できるようになる。
CorsairによるiCUEのデモ(音声なし)

Corsairの説明員に設定の手順を紹介してもらったので,以下,例として2パターン紹介してみたい。
設定イメージ1:ファンのLED個別設定
たとえばファンのLEDを個別に変更したいなら,CUEのメインメニューから(ファンコントローラである)「Commander Pro」のアイコンをクリック。製品ごとのトップメニューに移ったら,機能系とイルミネーション系選択項目の並んだ左ペインから好きなものを選ぶ(続く)
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(続き)[LIGHTING SETUP]ボタンをクリックするとプルダウンメニューがポップアップする。Commander Proは6基のファン,1系統あたり6本のLEDテープをサポートするLEDチャネルを2系統サポートするので,接続しているファンやLEDテープの製品名と数を選ぶ(続く)
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(続き)上の状態からファンを選んだところ(左)。デモ機は6基のファンを搭載しており,ファンごとに16基のLEDを搭載しているが,これらを一括,もしくは個別に設定できるわけだ。「他社よりやたら深い階層を掘り進んでいるだけで,別に言うほど便利じゃないのでは?」と思うなかれ。CUEは「ただ掘り進む」ことすら難儀だったのである
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というわけでリアファンのLEDを個別に設定してみた例
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設定イメージ2:システム全体のLED一括設定
iCUEのメインメニューにはプロファイルを複数登録できる。たとえば「接続されているCorsair製ハードウェアすべてを統一的に光らせたい」場合には,アニメーションパターン(左)と色を組み合わせてメインメニュー左ペインにプリセットして登録しておけば(右),当該プロファイルを一括適用できる
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炎のようにゆらゆら揺れるアニメーションを接続した全ハードウェアに対して一括適用した例
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以上,ここまでLEDの話を中心に行ってきたが。もちろんマウスであればセンサーやボタン,ヘッドセットであればイコライザ,ファンであれば回転数といった機能に関する部分もここから個別に設定できるようになる。
iCUEからムービー再生時のプリセットを有効化した例(音声なし)

さらにiCUEには搭載するハードウェアや,内蔵型ハードウェアがつながっている先のマザーボードに搭載されるセンサーの情報を一括で表示する機能も追加となった。各項目は画面いっぱいに並べたり,必要なものだけピックアップして並び替えたり,特定の項目だけ大きく表示させたり,デスクトップの端にまとめて表示させたりと,柔軟に調整可能だ。
CUEの情報表示機能。右が「画面の端にまとめて表示」の例だ
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Far Cry 5を実行すると星条旗がたなびく風のアニメーションになった
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もう1つ,まだ対応タイトルは「Far Cry 5」のみと,ラインナップは貧弱ながら,ゲームごとの個別プリセットを用意する取り組みも始めたことをCorsairは強調していた。Far Cry 5だと起動直後は星条旗風の青赤白でLEDが光り,ゲームを起動するとシーンに応じてリアルタイムにLEDが色を変えるといった具合の効果を確認できたので,対応ゲームの数が増えてくれれば面白い存在になりそうである。
「Far Cry Arcade」モードを起動すると紫基調に,ゲームを実行して滝壺に落ちると青基調になった。ゲーム画面の色合いを見ているのではなく,シーンに応じて色を変えているようだった
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もともとCorsairのLEDイルミネーションは多機能で,そこには定評があった。問題は操作系が“終わっていた”ことのほうだったわけだが,それが大枠で解決を見たのは大きなできごとだと言っていいように思う。
iCUE対応ハードウェアで固めたゲームPCのデモ機。このLEDを1基単位で調整できるというのは,好きな人には刺さりそうだ
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こちらは従来よりもLEDエリアが20%拡大したという新しいDDR4メモリモジュール「Vengeance RGB PRO」
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なお,iCUEは
Corsairの特設ページからダウンロード可能。CUEおよびLinkに対応していたCorsair製ハードウェアであれば基本的にiCUEから制御できるそうなので,Corsair製のゲームデバイスなどを使っている人は,ぜひアップデートしてみよう。
Corsairによると,5ゾーンのLEDを搭載することでノイズが増大するため,高クロック化には困難が伴ったが,独自のノイズ対策によって,「LEDイルミネーションでは史上最も高いアクセス設定」というDDR4-4600に対応できたそうだ
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