イベント
シリーズ20周年を記念した「ぷよぷよフェスタ2012」の声優ステージとチャンピオンシップをレポート。プロデューサー/プランナーへのインタビューも掲載
同イベントでは,キャラクターボイスを演じる声優を招いたスペシャルステージと,ゲーム大会「ぷよぷよチャンピオンシップ」が催された。
スペシャルステージでは,以下の10名の声優陣が登壇し,同シリーズにまつわるトークを繰り広げた。
園崎未恵さん(アルル,クルーク)
菊池志穂さん(アミティ)
渕崎ゆり子さん(シグ)
並木のり子さん(ラフィーナ,リデル,おにおん)
仲西 環さん(ユウちゃん&レイくん,カーバンクル)
若林直美さん(どんぐりガエル,さかな王子)
近藤佳奈子さん(ルルー)
名塚佳織さん(ドラコケンタウロス)
佐倉 薫さん(ウィッチ)
石狩勇気さん(まぐろ)
菊池さんは「いつも元気なアミティが大好きです」と感想を述べ,演じることで自らも元気をもらっていると話していた。
渕崎さんは,いまだにシグの全貌をつかみきれていないと話し,スタジオではどこまで脱力していいのか,現場で相談しながら一つ一つ収録を進めているというエピソードを披露した。シグのボイスを収録したあとは,何をしゃべったのか覚えていないほどボーっとしているのだそうだ。
菊池さんの描いた「すけとうだら」 |
渕崎さんの描いた「すけとうだら」 |
並木さんは,3役の演じ分けを意識しているとのことで,ラフィーナはすごく元気に,リデルは逆におとなしく演じているという。おにおんに関しては,園崎さんのクルーク同様,自由に演じているとのことだ。
同じく3役を演じる仲西さんも,ユウちゃんに関しては「そんなに元気じゃなくても……」とダメ出しをされるくらい元気に演じ,レイくんに関しては脱力感を意識していると話す。また,カーバンクルに関しては,最初に担当すると決まったとき,「そんな人気キャラは無理」と弱気になったそうだ。ところが実際に第一声を発したとたん,「私しかいない」と考えが一転したという。
並木さんの描いた「すけとうだら」 |
仲西さんの描いた「すけとうだら」 |
若林さんの描いた「すけとうだら」 |
近藤さんは,「ぷよぷよSUN」でルルーを使っていたとのことで,自身が演じるとは思っていなかったそうだ。
名塚さんは,「行くよー」などの有名なセリフに憧れていたと話し,マイク前で演じることがうれしいと続けた。
近藤さんの描いた「すけとうだら」 |
名塚さんの描いた「すけとうだら」 |
佐倉さんは,声優として初めての仕事がウィッチ役とのことで,かなり緊張したという。シリーズのファンが抱くウィッチのイメージを壊さないよう,収録現場ではいろいろ相談しているそうだ。
石狩さんは,まぐろ役と聞いたとき,すけとうだらのようなキャラを想像したと話し,会場を沸かせていた。実際のまぐろは能力が高くイケメンである一方で,興味のないことにはまったく無関心というマイペースなところが気に入っているという。
佐倉さんの描いた「すけとうだら」 |
石狩さんの描いた「すけとうだら」 |
そのほかステージでは,声優陣それぞれがノーヒントで描いた「すけとうだら」のイラストを披露するコーナーやアフレココーナー,実際に「ぷよぷよ」のペア対戦に挑戦するコーナー,そして来場者全員と「ぷよぷよのうた」を歌うコーナーが設けられた。
ゲーム大会「ぷよぷよチャンピオンシップ」では,「ぷよぷよフィーバー」ルールを適用したシングル部門と,「ペアでぷよぷよ」を使用したペア部門の決勝トーナメントがそれぞれ行われた。参加したプレイヤー/チームは以下のとおり。
●シングル部門
SANA選手
ひかり選手
Float選手
めいせつ選手
TKK選手
時斗選手
愛川こずえファン選手
イノセンス選手
●ペア部門
メイ&ユーキ
速さが足りない!!
魔法少女ななほ☆しにゃー
倉庫の番犬
とらちゃんの主食はちるちるさん
エンジョイ勢(嘲笑)
赤ぷよぷよ青ぷよぷよ黄ぷよぷよ
とにかくあま〜いカフェオーレなんだ2ゃ
シングル部門の決勝戦に駒を進めたのは,Float選手と時斗選手。3本勝負の1ゲーム目は,Float選手が8連鎖で勝負を仕掛けてきたところを,時斗選手が10連鎖で返し,両者とも直後にフィーバーに突入するという展開になるが,冷静さで一歩上をいく時斗選手が1本目を獲得した。
また,2ゲーム目もFloat選手が先に仕掛けて,それをうまく時斗選手が返すという1ゲーム目と同様の展開となり,結局,時斗選手が2本連取で優勝を飾った。
ペア部門の決勝戦は,準決勝で速さが足りない!!の強固な守りを崩した魔法少女ななほ☆しにゃーと,ダメージを最小限に抑える戦術と一気に攻めるスピードをバランスよく使いこなす赤ぷよぷよ青ぷよぷよ黄ぷよぷよの対決である。
決勝戦後に両チームから聞いた話では,魔法少女ななほ☆しにゃーは戦略/戦術を一切意識していなかったとのことで,まさか決勝戦に進出するとは思っていなかったそうだ。
──イベントの率直な感想を聞かせてください。
細山田氏:
今日は1000人以上も来場してくださったとのことで,大成功でした。会場に入れなかった人もいたそうで,もう少し大きな会場でやりたかったですね。
チャンピオンシップでは熱い戦いも繰り広げられましたし,また会場にはアニバーサリーツアーにきていただいた方の姿もあって,皆で盛り上げようという意気込みが感じられました。
芳野氏:
パズルゲームの域を超えたすごい戦いが繰り広げられました。これからももっと「ぷよぷよ」が広まっていったらいいなと思います。
──前回大会はペア部門だけでしたが,今回はシングル部門が用意されましたね。
細山田氏:
ペアは必ず二人組でなければならないなどハードルが高いのですが,それでも応募数が多かったですし,シングルはさらに多かったです。終わってみると両方用意してよかったと感じました。次回は時間制限やルールなどを詰めて,いろいろなパターンにも挑戦したいです。
芳野氏:
前回の大会では,連鎖を組みやすいアルルを使う選手が多かったのですが,今回は,多彩なキャラクターを使って戦術を組む選手も増えています。皆さんが,かなり研究していると強く感じました。
──シリーズ20周年を迎えましたが,今後の展望を教えてください。
細山田氏:
今回,“2012”と銘打ったのは,その次もやりたいと意思を込めています。ただ,今回のような規模で開催するには,新作が出たときなどタイミングが限られてしまうので,もう少し形を変えるかもしれません。
また,シリーズをコンスタントに続けているとアイデアを考える時間がなくなるので,次回作は間を置いて練り込みたいとも考えています。
ともあれ,シリーズの継続/展開も,こうしたイベントの開催も,ファンの後押しが一番効果があるんです。「ぷよぷよ」は全国のさまざまな世代が遊んでくださっています。今回,20周年とは言っていますが,それは私達の都合で,皆さんにとって「ぷよぷよ」は「ぷよぷよ」ですよね。これからもぜひ,遊んでください。
──ありがとうございました。
キーワード
(C)SEGA
(C)SEGA
(C)SEGA
(C)SEGA