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「ドラゴンコレクション」の裏側が語られた,「大人気ソーシャルゲームを支える技術〜 拡大し続けるシステムの軌跡」セッションレポート
廣田氏はもともとアミューズメント機器部門で「DrumMania」シリーズや「GuitarFreaks」シリーズなどのプログラムを手がけていたが,その後「ときめきメモリアルONLINE」といったオンラインゲームやiOS向けの「Dance Dance Revolution S+」などに携わったという人物だ。ドラゴンコレクションでは,アプリとインフラにおける技術面の責任者を務めているとのこと。
ドラゴンコレクションといえば,今でこそ会員数500万人を超える人気のソーシャルゲームとなっているタイトルだが,サービス開始当初はどの程度のユーザーが集まるか分からなかったという。とはいえ,廣田氏は,「ドラゴンコレクションは,開発段階で社内的に評判がよかったため,標準的なアプリよりも手厚いシステム構成を用意した」とのこと。ちなみに,ここでいうシステムとは,アプリとインフラを合わせたものを指している。
さて,この手厚く用意したというシステム構成だが,予想を上回るユーザー数の増加により,どんどん拡張していくことになった。システムに余裕を持たせることができたのはサービス開始から8か月後だということからも,ユーザー数の伸びがすさまじいものだったことがうかがえる。
そのほか,興味深い質疑応答としては,ドラゴンコレクションで行われている「ランチタイムガチャ」について。これは文字どおりお昼時にガチャが引けるというもので,サーバーに相当な負荷がかかることが予想できる。そんなランチタイムガチャが想定内だったかという質問に対して,「最初は正気か? と思った」と廣田氏は回答。急遽サーバーを補強することで,サービス停止したのは1回だけだったという。
以上,人気ソーシャルゲーム「ドラゴンコレクション」の,その人気度合いが垣間見える,システム構成のセッションであった。
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