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4月17日にサービスが開始する「World of Warplanes」発表会レポート。開発チームに今後の展望を聞いた
本イベントには「World of Warplanes」を開発するウクライナ・キエフスタジオからパブリッシング・プロダクト・ディレクターのアンドリュー・ズガー氏,開発ディレクターのアレクサンダー・カシアネンコ氏,グローバル・ブランド・ディレクターのアル・キング氏が来日,パブリッシング・アジアパシフィック・プロデューサーの藤田 健氏と共にサービス概要や,2019年の開発ロードマップなどを説明した。
まずは「World of Warplanes」の概要から。
本作は12対12で戦うPC用のオンライン空戦ゲームで,サービス開始時は実在した航空機を中心に250以上の機体が登場する。パーツの換装などで再現される機体のバリエーションは4635通りで,マップは40種類が用意されているとのこと。
本作は2011年に発表され,翌年の2012年に北米などでクローズドβテストを実施し,その後,2013年に北米,欧州,CIS(独立国家共同体)地域でサービスが開始された。実は「World of Warships」よりも早くリリースされたタイトルである。
2017年には「70%を作り直した」と言われる,大型アップデート「2.0」が実施。これなら日本サービスも展開できるのではないか,という機運が高まり,2018年7月から10月にかけて行われた「日本版テスト」を経て,4月17日の日本正式サービスとなったのだ。なお,サーバーは日本テストに引き続き香港に置かれるが,ハードウェアなどは大幅にアップグレードされているとのこと。
日本テストには述べ5000人が参加し,テスト版にもかかわらず,8人のプレイヤーが1000戦以上プレイしたという。またTwitterやアンケートなどではポジティブな結果を得られたとのこと。これらの結果から,日本サービスが決まったそうだ。
ちなみに日本版テストでは,フィードバックに非常に熱心なプレイヤーが多かったという。藤田氏はさまざまな観点から貴重な意見を寄せてくれる日本プレイヤーには大変感謝していると語った。
2.0で初心者も遊びやすく,かつテクニックも活かせるゲームに
空戦ゲームは初心者お断りな雰囲気のあるゲームが多いが,本作は2.0へと進化を遂げ,より多様なプレイヤーが遊べるようになった。以前はテクニックがモノを言い,たった1人のエースパイロットが勝敗を決することも少なくなかった。それが2.0でチーム戦主体となり,「戦闘機」「マルチロール機」「攻撃機」「爆撃機」「重戦闘機」と役割が細分化,それぞれがチームの勝利に貢献できるようになったという。
新たに採用されたゲームモード「コンクエスト」は,撃墜されてもリスポーン可能で,よりカジュアルに遊びやすくなっているとのことだ。
とはいえ,テクニックが必要ないわけでもなく,とくに戦闘機同士のドッグファイトでは持ち前のテクニックを存分に生かして楽しめるようだ。一方で「爆撃機で高高度から基地を空爆する」「攻撃機でひたすら地上施設を破壊する」といった,比較的テクニックを必要としない遊び方もある。
操作もマウスとキーボードだけで簡単に操作できるが,ジョイスティックを使えるので上級者から初心者まで幅広く遊べるのは嬉しいところだ。
ほかのWargamingタイトルでも同様だが,「リアルさを追求しつつ,ゲームとしての面白さを最大限に重視する」コンセプトは本作にも引き継がれている。
2019年のロードマップ
正式サービス開始後は,日本テストでのフィードバックをきっかけとしたチュートリアルの大幅な改善が行われるほか,ソ連とアメリカの爆撃機の追加が予定されている。また,詳細は不明だが「Unified Nations」「Pilot Mercenaries」といった要素の追加も行われるとのこと。
また,「World of Tanks」における「ガールズ&パンツァー」,「World of Warships」における「ハイスクール・フリート」などのような,アニメ作品とのコラボも検討しているとのこと。キング氏は「コラボできそうな作品があればぜひ教えてください」とアピールしていた。
陸での戦車戦が楽しめる「World of Tanks」,海が舞台となる「World of Warships」,そして空の戦いが体験できる「World of Warplanes」と,陸海空の3タイトルは「War Saga」と呼ばれているが,アジア地域でそれをフルに楽しめるのは日本が最初となる。
ついに日本に飛来する「World of Warplanes」のサービス開始日となる4月17日を楽しみに待ちたい。
「World of Warplanes」公式サイト
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