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AR端末でプレイヤーとキャラクターの距離感が縮まる。「Xbox 360 感謝祭」で志倉千代丸氏が「ROBOTICS;NOTES」を解説
MAGES.の代表取締役社長で,ROBOTICS;NOTESの企画・原作を手掛ける志倉千代丸氏 |
ステージでは,渡辺浩弐氏,かよぽりすさん,渚さんの3人が司会をつとめ,ゲストにはROBOTICS;NOTESの企画・原作を手掛けるMAGES.代表の志倉千代丸氏が登場。実機を使用してゲーム内容の解説を行ったので,その模様をお届けしよう。
志倉氏は,以前ある番組で渚さんと麻雀を打ったというエピソードを披露。麻雀初心者だった志倉氏は,ウィキペディアで役を調べながら打って勝ったそうだ |
ROBOTICS;NOTESは,「CHAOS;HEAD」「STEINS;GATE」(PC / PlayStation 3 / Xbox 360 / PSP)と続く科学アドベンチャーシリーズ第3弾となる作品だ。続編という位置づけではないものの,同じ世界観を共有し,種子島にある高校のロボット研究部を舞台とした少年少女たちの物語が描かれる。
前作で好評だった,選択肢を排除したシステムは今作でも「ポケコントリガー」という形で引き継がれている。これは主人公が持っているモバイル端末「ポケコン」を,プレイヤーがいつでも呼び出して使えるというもの。「昔のアドベンチャーゲームでは,何かを調べるときなどに,システム的なものとして矢印が画面に出ていたけれど,それを出したくなかった」と話す志倉氏。今回はゲーム中にAR要素を取り入れることで,主人公たちと同じ体験をしながら,ゲームを進めていけるようになるとのことだ。
続けて志倉氏は,本作の序盤をプレイしながら解説を行った。現在配信中の体験版をスタートさせた直後に見られる場面は,実は物語のかなり後半にあたる部分で,そのシーンがプロローグとして挿入されているという。
続く第1章では,主人公である八汐海翔(やしおかいと)がポケコンを起動し,ARアプリの「居る夫。」や格闘ゲームの「キルバラッド」,つぶやきアプリの「ツイぽ」など,さまざまなアプリを使う様子が紹介された。このようにポケコンで何かしらの操作を行うことで,物語が進んでいくのだ。
志倉氏はこのシステムの効果を「実際の人生と同じく,分岐したきっかけが分かりにくい」と解説している。
ちなみに,居る夫。では各シーンの背景につけられた「タグ」を調べて,さまざまな情報を確認するといった楽しみ方もできるようだ。
この1章は,青空が綺麗な種子島ののんびりとした雰囲気をそのままゲームに反映させていて,章の約7割がゆったり進んでいく内容とのこと。しかし,物語が進むにつれて青空ではないシーンも増え,第3章以降ではかなりきついシーンも用意されているという。既存のシリーズ作品における物語後半の意外な展開を期待している人も楽しめるのではないだろうか。
解説を終えた志倉氏は,渚さんからの「声優さんはどんな基準で選んでいるんですか?」という質問に,声の質だけではなく,キャラクターに骨格が似ていたり,キャラクターと声優本人が持っているパーソナルな部分が多少なり重なる人を選ぶと回答。それにより,キャラクターのリアリティが増し,プレイヤーも物語により没入できるようになるとのことだ。
また,志倉氏は本シリーズで,これまでのアドベンチャーゲームよりも踏み込んだ,主人公とプレイヤーとの距離感を追求していると明かした。ROBOTICS;NOTESでは,ARを使ってプレイヤーが画面を調べたことを登場人物も知っている,というところに既存の作品とは違う距離感があり,これがゲームへの没入感にもつながるという。
志倉氏が考えるゲームならではの面白さを追求した本作の体験版は,現在Xbox 360版,PS3版ともに配信中なので,プレイしてみよう。
会場ではROBOTICS;NOTESの試遊台も用意されており,製品版をゲームスタートから約15分プレイできた |
「ROBOTICS;NOTES」公式サイト
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