ニュース
国産ボドゲ「キャット・イン・ザ・ボックス」が“17th Annual Golden Geek Awards for 2022”のInnovative部門とLight GOTY部門を受賞
【おしらせ】『キャット・イン・ザ・ボックス』が世界最大のアナログゲームサイト、Board Game Geekで開催される第17回ゴールデンギークアワード(Annual Golden Geek Awards「年間金のギーク賞」的な意)でイノベーティブ部門とライトゲーム・オブ・ジ・イヤー部門で2冠の受賞を果たしました! https://t.co/xztH6Xq6zE
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) May 9, 2023
Golden Geek Awardsは,世界最大のアナログゲームコミュニティサイト「Board Game Geek」で定期的に開催されているユーザー投票型のイベントだ。コアなボードゲームファンが集まるサイトだけに,過去には「グルームヘイヴン」や「ルート」など,重量級かつ目新しいメカニズムを持った作品が大賞に選ばれている。
そんな中で2冠を達成したキャット・イン・ザ・ボックスは,日本のゲームデザイナーである常時次人氏によるトリックテイキング系のカードゲームだ。2020年の初版(同人版)リリースから画期的なシステムで話題を集め,2022年には国内外で商業版が発売された。
17th Annual Golden Geek Awards for 2022
多くのトリックテイキングゲームは,各プレイヤーが手札からカードを1枚ずつ出し,最も“強い”カードを出したプレイヤーが,場に出たカードをすべて獲得する。このような手順を繰り返して進行する。カードの強さを規定する要素や,獲得したカードの処理が,ゲームごとの特徴になることが多い。
本作では「最初に出たカードの色」かつ「一番大きな数字」が“強い”カードとして定義されている(例外あり)。しかし,本作のカードには数字のみが書かれており,カードの色は全て真っ黒に塗りつぶされている。そのかわり,カードを場に出す際に4色のうちいずれかを宣言することで,その色のカードを出したことにできるのだ。
ただし,既に宣言された色と数字の組み合わせは使えない。場には「誰が」「どの数字で」「どの色を宣言したか」を記録していくボードが用意されているので,それを参考にカードを出していく必要がある。その上で,事前に自分で設定した条件を満たさなければ,点数を得られない。
カードが実際に出るまで“色”と“数字”の組み合わせが確定せず,各組み合わせは唯一性を持っているため,逆説的にほかのカードの可能性が狭まっていくという,量子的な振る舞いをゲームに取り入れた作品というわけだ。ルール自体はシンプルでありながらも独創性のあるこのメカニズムは,多くのボードゲームファンに驚きを持って受け入れられた。
日本ではホビージャパンが日本語版を発売中で,価格は2750円(税込)となっている。興味を持った人は,紹介ページをチェックしてみよう。
ホビージャパン「キャット・イン・ザ・ボックス」紹介ページ
- 関連タイトル:
海外ボードゲーム(ホビージャパン)
- この記事のURL: