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「Dishonored」の攻略はプレイヤー次第。多彩なミッション遂行方法が紹介されたプレスイベントレポート
Dishonoredの舞台となるDunwallの街は,工業化が急激に進む中,石畳などが残る,ロンドンのようなイメージの場所だ。Dunwallは,不思議な力を秘めた「鯨油」を利用することで急激に発展しており,大陸の最南端に位置している。
一方,Dunwallでは伝染病が蔓延し,住民の多くが病に侵されており,道端に死体が転がっているなんていうことも日常茶飯事。生気のない表情の人達がウロウロしているかと思えば,ヘビーアーマーやロングコートに身を包んだ兵士達があちこちを厳戒態勢で警備しており,圧政に苦しむ人々が多く暮らす街,といった印象だ。
「Dishonored」公式サイト
本作の主人公となるコルヴォは,王妃殺害の濡れ衣を着せられた,元ボディーガードだ。コルヴォは時空を超越する神のような存在“アウトサイダー”によって特殊能力と使命を与えられているのだが,いくら特殊能力があるとはいえ無敵ではない。4〜5人の敵に囲まれると劣勢になるので,真っ正面からぶつかるだけでなく,1対1になれる状況を作ったり,うまくやり過ごして戦闘そのものを回避したりすることになるわけだ。
ゲーム自体はミッションをこなしながらストーリーを進めるという直線的な作りになっているが,各ミッションのクリア方法が一つに限られているわけではない。また,途中で発生するサイドクエストも数多く用意されている。
クリア方法は一つじゃない。攻略はプレイヤー次第だ
今回のプレスイベントは,「Golden Cat」というミッションを開発者がプレイするというスタイルで行われた。Golden Catとは,Dunwallの貴族や高級官僚達が利用する高層建造物の名前であり,そこにいるPendelton兄弟を暗殺するのが目的となっている。
ターゲットであるPendelton兄弟のMorganは「スティームルーム」というサウナのような部屋におり,Custisは上層にあるペントハウスで女と酒を飲んでいる。どちらのターゲットに対しても攻略方法は複数あり,護衛を正面から倒して進入してもいいし,後述するPossessを使い,ネズミに憑依して穴から進入してもいい。もしくは,管理室にあるバルブを操作して,部屋を水蒸気で充満させるといった方法もある。
キャラクターは,ビクトリア王朝期の絵画だけでなく,ロンドンで働く人々を撮影した写真などがもとになっている |
イギリス独特な軟らかめな"光の質"(Quality of Light)を描くことにもこだわっているという |
デモプレイでは,衛兵が警護する場所を避けるため,Golden Catの傍らにある水路に飛び込み,特殊能力の1つであるPossess(憑依)を利用して魚に憑依。本来なら通れない排水口を抜けて,建物内に侵入するところを見せてもらえた。
Possessを使えば,生きているものなら何にでも憑依できる。魚だけでなく敵の兵士にも憑依でき,味方のふりをして戦闘を回避したり,今回のデモのように迂回経路を見つけたりと,その利用範囲はかなり広い。
さらに,高いところから飛び降りて,地上にぶつかりそうになったら近くにいる別のキャラクター(生き物)に憑依し,元の体の持ち主だけを殺害するといった,かなり手の込んだ使い方も可能だ。
このように柔軟なデザインであるため,開発者が想定していない特殊能力の利用方法が,プレイヤーによって編み出されるかもしれない。
また本作は,前のミッションの終わり方によって,次のミッションのスタート地点が異なったり,同じミッションでもターゲットの位置が微妙に違ったりするという工夫がなされているなど,リプレイバリューも高い。
本作のコンセプトアートを生み出したViktor Antonov氏。「Half-Life 2」のCity 17をデザインしたことでも有名だ |
ここまでお膳立てされると簡単にクリアできてしまいそうだが,そうもいかない。敵のAIはかなり高度で侮れないのだ。例えば兵士は,仲間がどの場所にいたかを認識しているため,いなくなったら探し回るし,死体を見つければ警戒する,臨戦時には仲間を呼んで連携をとってくるのだ。こういった敵達を向こうにまわし,頭を使ってミッションを進めていくことになる。
また,Bent Time(時空変化)という能力もある。これを使うと時間を止めて自分だけが動きながら敵に発砲するといったことができる。時間が動き出したときに敵が一気に倒れ込むのはなかなか爽快だ。
特殊能力は連続して繰り出せ,Bent Timeで時間を止めたうえでクロスボウを放ち,ターゲットに憑依してクロスボウの目の前に立たせるというような,手の込んだこともできる。
このように,プレイヤーは自分で考えながら暗殺ミッションを遂行していく。どのような手段でターゲットにアプローチするのか,どんなサイドクエストをこなして,どのような武器やガジェットを利用するのかはすべてプレイヤー次第だ。そんな自由度の高さと,プレイヤーのクリエイティビティに委ねられたゲーム性で,Dishonoredは本格派ゲームを好む人達からの支持を得られるのではないだろうか。
Dishonoredには,まだまだ明かされていないゲームシステムなどもありそうなので,続報にも期待したいところだ。
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