AMD，Richland＆Temash向けの独自ソフトを提供開始。APUの機能を使った顔認証ログインやジェスチャ操作が可能に

Richlandの最上位モデル「A10-6800K」

　2013年7月5日，AMDは，AMD A-Series APU（以下，A-Series）用に開発した独自ソフトウェアの提供を始めた。これは2013年6月5日に正式発表された，A-SeriesのデスクトップPC向けモデル（開発コードネーム Richland）と合わせて発表されていたもので（関連記事），ウェブカメラを使った顔認証によるログインやジェスチャによるアプリケーション操作，LAN経由でのコンテンツ再生機能が用意されている。
　いずれのソフトウェアも，同社Webサイトで公開されている環境チェックツールを使って入手できるので，RichlandやTemashを搭載するPCのユーザーは，試してみると面白いかもしれない。

　提供されるソフトウェアの詳細は以下のとおり。いずれもA-Seriesのうち，Richlandに属する「A10・A8・A6」と，開発コードネーム「Temash」に属する「A6・A4」に対応している。対応OSはWindows 8・7。

AMD Face Login（顔認識ログイン）
　PCに接続されたWebカメラを使用してユーザーの顔を認識し，あらかじめ登録しておいたユーザーの顔と一致すれば，WindowsのログインやWebサイトへのログオンができるというソフトウェア。ユーザーが離席したのを検知して，Windowsをロックさせたりスリープさせるといった機能も備える。
　使用にはWebカメラが必要で，対応するウェブブラウザはInternet Explorer 9・10のみ。

AMD Face Login

AMD Gesture Control（ジェスチャ・コントロール）
　こちらもウェブカメラを使用するソフトウェアで，カメラの前で手を動かすジェスチャによって，対応するアプリケーションを操作できるというものだ。照明が暗い環境でも，同種の他社ソフトより鮮明に動作を認識できることを特徴としている。対応するアプリケーションは以下のとおり。

• デスクトップアプリ：Windows Media Player，Windows Photo Viewer，Microsoft PowerPoint，Adobe Acrobat Reader
• Windows Store アプリ：Microsoft Photos、Microsoft Music、Microsoft Reader、Amazon Kindle

AMD Gesture Control

AMD Screen Mirror（スクリーンミラー）
　PCと家庭内LANで接続されたPCやテレビ，ゲーム機やタブレットなどで，ビデオや写真，音楽を再生できるというソフトウェア。表示したい機器側に，DLNAに対応した再生機能（またはソフトウェア）が必要であるようで，Intelの「Intel Wireless Display」のようなマルチディスプレイ機能ではなく，あくまでもコンテンツのストリーミング再生に特化した機能のようだ。
　また，ホームビデオを再生する際に，ソフトウェアによる補正を加えて手ぶれやノイズを除去するという機能「AMD Steady Video」も備える。

AMD Screen Mirror