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ファイナルファンタジー XII インターナショナル ゾディアック ジョブ システム

ファイナルファンタジー XII インターナショナル ゾディアック ジョブ システム
公式サイト http://www.ff12.com/zjs/zjs.html
発売元 スクウェア・エニックス
開発元
発売日 2007/08/09
価格 6800円(税込)
ジャンル
レーティング
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このゲームの読者の評価
90
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
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  • Pages: 1
  • 永遠の未完の名作 90
    • 投稿者:semipop(男性/30代)
    • 投稿日:2011/05/18
    良い点
    ・イヴァリースというものすごく細かく作りこまれた世界観に浸れる
    (中東っぽさ、メルヘンチックさ、機械文明がうまく折合わさっている世界観は他のゲームでは味わえません。またFFTファンなら世界観がつながっているのでさらに楽しめます。私自身がRPGに一番求めるものが「ずっと味わいたくなる世界観」だったためとても楽しめました)

    ・マップ、ダンジョン、街すべてがとても広大でまさにこのイヴァリースの世界を歩き回っている感覚が得られる

    ・街の人々に生活感を感じられる
    (様々な人種が登場し、王都内にスラム街が存在するなど多様な人々の暮らしを見ることができます)

    ・吉田明彦氏の描く魅力的なキャラクターたち

    ・発売から約5年たった今でも美しいと言えるプリレンダムービー

    ・細かい表情まで動くリアルタイムレンダムービー

    ・背景の描き込みが細かく、美しい。本当に背景を見てるだけで楽しい

    ・戦略性の高いシームレスバトル

    ・戦争をテーマに添えた重厚なシナリオ
    (ただし素晴らしいのは序盤のみ。元々シナリオ担当だった松野氏が最後まで書いてくれれば、と悔やまれます)

    ・とんでもないボリュームのサブクエスト

    ・FFシリーズファンなら喜んでしまうような仕込み多数。果てはドラクエネタまである

    ・どのキャラもすべての武器を装備でき、グラフィックがそれにあわせて変わる。
    (PS以降のFFは11を除いてキャラごとに専用武器を装備していますよね。FF12ではどのキャラにも好きな武器を装備させることができます)


    以下はインターナショナル版における良い変更点を挙げます
    ・4倍速モード導入。これにより広すぎるマップ移動やマンネリ気味な雑魚戦も快適

    ・ジョブシステム導入。これによりキャラごとの能力差別化が行われ戦闘における戦略性が増している

    ・難易度の低下

    ・召喚獣を自ら操作できる

    ・少しだがムービーシーンが追加されている

    ・違和感の無い吹き替え
    (同じ英語でも国ごとにイギリス訛りやイタリア訛りの英語に変わっているようです)

    ・プログレッシブおよびワイド画面に対応
    悪い点
    ・昔のゲームのため画像解像度が今のゲームと比べると低い

    ・シナリオが中盤以降にてだれる。またどこか尻切れトンボなラストに感じる
    (それでもFF13よりは遥かに納得できるラストでした)

    ・戦闘演出が地味(メモリ容量の関係のため)

    ・一度決めた後はジョブチェンジが不可能

    ・フラン以外は多種族を使用できない(もったいない)
    総評
    無印版を途中であきらめてしまった人にこそ勧めたいインターナショナル版。
    とても癖の強いFFでしたが、とても快適に改良されています。
    ただシナリオを追うゲームではなく、このゲームの世界を自由に旅する感覚を味わうRPGです。


    無印版発売当初は酷評も多かった本作はインターナショナル版が発売されていたなど知りませんでした。しかしインターナショナル版の評判が良いを聞き、購入してみたところ、なるほど面白いゲームです。(そもそも海外では本作の評判はとても良かったのです)

    元々敵のHPが高いことや、マップが広大なため時間がかかり過ぎる難点があった無印版でしたが、インターナショナル版では4倍速モードによりとんでもなく快適になり、無印版では理解できなかったFF12の面白さを存分に味わえました。とにかく4倍速が素晴らしい。


    このゲームが最も優れている点は世界観です。
    グラフィック、システムともに素晴らしいですが、いかんせん古いゲームのために最近のRPGと比べると劣化版のように感じてしまいます(本当は最近のRPGがFF12をマネているのですけどね)。ただ他のゲームがマネできていない部分は、魅力あふれる世界観だと思われます。イヴァリースという世界をここまで味わうことができるのはFF12だけでしょう(イヴァリースを舞台にしたゲームはいくつか出ていますが、最もイヴァリースを旅していると感じられるのがFF12です)。
    中東の文化が発展したような建物にメルヘンチックな魔法、それに飛空挺をはじめとした機械文明があわさったなんとも言えない世界がそこにはあります。


    この世界観を味わうために用意されたキャラクターが「ヴァン」です。
    物語の主役は王女「アーシェ」であり、シナリオ中ではアーシェの心の機微が語られます(分かりにくいですが・・・)。
    プレイヤーはヴァンとなりアーシェの旅を支えながら、イヴァリースの世界を味わえるのです。つまり本当の主役はイヴァリースという世界と言えます。



    元プロデューサー兼ディレクター兼シナリオの松野泰己氏が途中で降板したことは本当に残念です。特にシナリオ、セリフ回し、演出については過去の松野作品に及びません。しかし、残されたスタッフは松野氏の想いを充分に受け継いで完成させたゲームだと感じます。ただし、このゲームはものすごい作り込みにも関わらず未完成です。おそらく松野氏率いる開発チームが考えるFFを完成させるには何年あっても足りない、そう感じさせる熱量がありました。

    私自信、本作でFF熱は燃え尽きました。(スクウェアエニックス内でのFF12チームの冷遇っぷりを見るに難しいかもしれませんが)再び松野さんがFFに参加することを夢見て待ち続けます。
    プレイ時間
    40〜60時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 4 4 5
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