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[TGS 2011]これは「お前ら」が世界を救う物語。さまざまな新情報や“世界線が変わる”ほどの企画についても発表された「Robotics;Notes」ステージイベント
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印刷2011/09/18 02:59

イベント

[TGS 2011]これは「お前ら」が世界を救う物語。さまざまな新情報や“世界線が変わる”ほどの企画についても発表された「Robotics;Notes」ステージイベント

 9月17日,東京ゲームショウ2011のセガブースにて,5pb.(MAGES.)が開発中の科学ADVシリーズ第3弾「Robotics;Notes」PlayStation 3/Xbox 360)のステージイベントが開催された。ゲストとして同社の代表取締役社長である志倉千代丸さん,“日高昴”役の細谷佳正さん,“瀬乃宮あき穂”役の南條愛乃さん,“大徳淳和”役の徳井青空さんが登場し,本作について色々と語ってくれた同イベント。本稿では,その模様をレポートしていこう。

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 イベントでは,Robotics;Notesに関連するさまざまなテーマについて,ゲスト陣がトークセッションを行った。最初の話題は「拡張科学ADVの意味と物語およびテーマについて」。志倉さん曰く,拡張とは現代科学を拡張するという意味と,拡張現実(AR)のダブルミーニングであるとのことで,東京ゲームショウ2011で例えるとするならば,スマートフォンをブースにかざすことで,出展タイトルの説明文が表示されるというような技術が,本作の拡張科学にあたるという。
 その具体例として,本作のPVが上映されたのだが,その映像では“ポケコン”と呼ばれるガジェットのアプリ“居ル夫”を起動することで,ヒロインの姿にネコミミやメガネ,メイド服を合成。作中の日常にこのような演出を入れていきたいとのことで,アドベンチャーゲームとアニメの中間に位置する作品を目指すと志倉さんは説明していた。

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 また,ポケコンには居ル夫以外にも,Twitterのようなアプリが入っており,つぶやきを拡散することで,事件が転がっていったり大きくなったりするという。志倉さんは「それお前のTwitterだろって思ったでしょ?」と自虐ネタを挟みつつ,「みんなにも同じような体験をしてほしいんですよ!」と語っていた。何やら複雑な気持ちになる紹介のされ方ではあるが,話を聞く限りでは「STEINS;GATE」(シュタインズ・ゲート)での“フォーントリガー”システムのようなポジションなのだろうか?

画像集#006のサムネイル/[TGS 2011]これは「お前ら」が世界を救う物語。さまざまな新情報や“世界線が変わる”ほどの企画についても発表された「Robotics;Notes」ステージイベント
 ここで司会から,「『ロボティクス・ノーツ』は『シュタインズ・ゲート』を超えますか?」という質問がズバリ。しかし志倉さんはサラリと「恐らく,超えないんじゃないですか」とコメント。理由として「そう言ったほうがみんなニュースにしてくれるでしょ?」と語り,さらに「前作を超えるとか,恐らくそれはどのブースでも言ってると思うんですよ。だから逆にね」と付け加えた。しかしその直後,「『シュタインズ・ゲート』で扱った“時間”って,ある意味超えられない壁じゃないですか。それ以上に“せつない”壁はない。なので,時間以外のテーマでいかにせつなさを出せるかというのが,ひとつの目標ではありますね」と真剣な気持ちも語っていた。

 続いてのテーマは,「世界を救うのはヒーローじゃない。オタクだ」というキャッチコピーについて。いきなり「ミルキィホームズ的な角度で語って」と無茶振りをされた徳井さんが「ヒーローではなくオタクのほうが強いということですか?」と苦し紛れに答えたものの,志倉さんは「なんで? 普通に考えたらヒーローのほうが強いよね」とバッサリ。そこで切り込んできた細谷さんが,「つまり分かりやすく言うと,アインシュタインは物理学オタクだったってことですよ!」と発言すると,「そうそう,そういうことですよね!」と全員から大絶賛されていた。
 早くも結論が出てしまった感があるが,ここで志倉さんから「今回はオタクが世界を救っちゃうんです」と気になる発言がポツリ。さらには,「つまり,お前らが世界を救うってことだ!」と会場に向かってドヤ顔でアピールし,観客を大いに沸かせていた。

 そして次のテーマは,恐らく本作に期待しているファンがとくに気になっているであろう要素のひとつ「南條さん,徳井さん,細谷さんが演じるキャラクターについて」。ただし,志倉さんが言うには,まだ収録はしておらず,キャスト陣に資料を渡した段階らしい。つまりキャスト陣は,資料から得たイメージを元にキャラクターについて語らなければいけないということだが,

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昴はオタクという一芸に秀でたスペシャリストなのですが,女の子が苦手です。演じるにあたって,そういったところでギャップを出せれば面白くなるのではないかと思っています」(細谷さん)


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淳和は努力家の空手少女ということで,誰に対しても前向きに一生懸命に頑張るのですが,そのために打たれ弱いところもある子なんじゃないかと思っています」(徳井さん)


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あき穂は一生懸命で真っ直ぐなロボ部の部長ですが,みんなを引っ張っていくタイプではなく,不器用過ぎるせいで時には周りに迷惑をかけてしまう。そして,最終的にみんなを「協力してあげたい!」という気持ちにしてしまうような女の子だと思います」(南條さん)


と,それぞれ鋭い目線でキャラクターについて考察していた。

 それらのコメントに対し,色々と補足説明を加えていた志倉さんだが,中でも南條さんの「あき穂の真っ直ぐさは自信からくるものではなく,過去のトラウマかコンプレックスからくるものじゃないですか?」という意見に対しては,「言い過ぎ! ……ってくらい合ってますね」と驚いた様子。さらに志倉さんは,「あき穂は『このままいくのかな?』と怪しんでほしいキャラなんです。途中で心が折れて,違う性格になっちゃうキャラとかいるじゃないですか」と意味深なコメントを発した。これは何気に,あき穂というキャラクターの根幹に関わる設定が垣間見える発言なのではないだろうか。

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 ラストのテーマは,「二足歩行ロボットに対する,志倉さんの考え」について。現状,二足歩行ロボットは,技術的にもコスト的にもメリットがないと前置きしたうえで,実用できたとしたら,二足歩行は直感的な操作が可能だし,被災地など移動困難な場所にも踏み込める強みがあるのではないかと,独自の意見を語った。二足歩行ロボットをいかに実現するか,それをRobotics;Notesでは描いているとのことだ。

 最後には,コラボイベントとラジオについての発表もあった。まずは10月28日,29日,30日に,秋葉原のラジオ会館で謎のイベントが開催されるという。志倉さんが言うには「恐らく,世界線が変わるほどの大きなイベントになる」とのことで,非常に気になるところだ。
 そしてラジオは,10月8日に文化放送とニコニコ生放送にて,志倉さん,阪口大助さん,明坂聡美さんの3名がパーソナリティを務める「電人☆GA部ぅ〜」がスタートするという。Robotics;Notesのコーナーもあるとのことなので,ファンなら要注目の番組になりそうだ。

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