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「マインクラフト」ではNFTの発行や参入を許可しない。Mojangが公式サイトで見解を発表
「Minecraft」公式サイト
「Minecraft and NFTs」
「Minecraft and NFTs」と題された記事で同社は,NFTについての見解や透明性を求める声がコミュニティから挙がっており,これに応えるために公式声明を発表したと説明。「MinecraftとNFTのインテグレーションは,通常の場合,サポートまたは許可を出すことはありません」と立場を明確にしている。
ご存じの読者も多いだろうが,NFTとは代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのことだ。さまざまな形式のデジタルアセットに関連づけられ,アーティストの作品が何千万円の値を付けた,などといったニュースをよく見かけるようになった。
こうしたNFTやブロックチェーン技術は,一部がオープンソース化された「マインクラフト」と連動する形で,サードパーティのMODなどとして提供されており,「マインクラフト」のメタバース化を謳うサービスも登場している。その一方で,トラブルも増えている模様だ。2022年1月には,「Blockverse」という非公式の「マインクラフト」向けNFTサービスが,邦貨で1億円以上(推定値)を集めたところで公式サイトを削除し,専用サーバーも停止するという事案が報道されている。
Mojangの発表によれば,今回の措置は「プレイヤーの安全確保を図り,疎外感を生み出すことなく,すべてのプレイヤーが同じコンテンツを楽しめる環境を維持するため」のもので,NFTの発行や導入を許可しないことをコンテンツ制作者向けガイドラインに加えたという。Mojangはさらに,NFTの投機的側面や,信頼性の低いサービスがあることにも言及している。NFTは独自の希少性や価値をもたらす可能性があり,Mojang側でそれをコントロールできない以上,もっともな話だろう。
これに対して,NFTサービスを行うサードパーティも反応している。その1つである「NFT Worlds」は公式ツイッターで声明文を発表し,Mojangの突然の表明に困惑しつつも,今後は「マインクラフトに似た独自タイトルの開発や,他社タイトルへの移行」を構想しているという。何らかの形で,サービスを継続したいという意思を持っているようだ。
ゲーム企業がNFTと距離を置く事例は増えており,例えばソニー・インタラクティブエンタテインメントが発表したロイヤリティプログラム「PlayStation Stars」(関連記事)では,NFT技術をいっさい使わないことがメディアに対して述べられている。Mojangは,ブロックチェーンのような最新技術には今後も注視していくとしつつ,「マインクラフト向けにブロックチェーン技術を独自開発する計画はない」と述べている。
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