プレイレポート
「ドラゴナ」の戦闘は「覚醒」と「部分覚醒」の使い分けがポイント。クローズドβテストに先駆けてプレイレポートを掲載
今回,クローズドβテストの実施に先駆け,最大の特徴となる「覚醒」システムなどを体験してきたので,さっそく紹介していこう。
身体にドラゴンの力を目覚めさせる「覚醒」
ドラゴナでは,プレイヤーキャラクターとして「ヒューマン」「ガイアン」「エルディン」「キャッチャ」の4種族が用意されており,それぞれの男女の性別に合わせて全8種類の職種が存在。ヒューマンがガンナー/スナイパー(男性/女性,以下同),ガイアンがガーディアン/アサシン,エルディンがレンジャー/マジシャン,キャッチャがシャーマン/スカウトになれるので,この中からどれか1種類をゲーム開始時に選択する。
それぞれの職種は,おおむね名称とキャラクターメイキング時に表示されるビジュアルからイメージできるとおりの攻撃手段とスキルを持っている。ただ,本作でいわゆるヒーラーの役割を担っているのはシャーマンであるため,これだけは若干分かりにくいかもしれない。
ガンナー |
スナイパー |
ガーディアン |
アサシン |
レンジャー |
マジシャン |
シャーマン |
スカウト |
そして,各職の個性がはっきり出る部分であり,かつ,本作の最大の特徴でもあるのが「覚醒」システムだ。このシステムは,プレイヤーキャラクターが持つドラゴンの力を覚醒させ,一時的にパワーアップできるというもの。体の一部を覚醒させられる「部分覚醒」と,全身を異形の姿へと変える「覚醒」が存在し,プレイヤーはこれらを駆使して戦っていくことになる。
ちなみに部分覚醒は,腕の場合は攻撃力が増加,脚の場合は移動速度が増加といった感じで,覚醒させる部位によってそれぞれ効果が違ってくる。自分の選んだ職種の特徴に合わせて,覚醒させる部位を選択するといいかもしれない。
ゲームを進めていくと,最初に選んだ部位以外の専用アイテムも,クエストの報酬やモンスタードロップとして手に入るので,最終的には4部位すべてを同時に部分覚醒させて戦うことも可能。すでに所持している部位であっても,より性能の高い専用アイテムを入手すれば,部分覚醒時に上昇する能力の効果を高めていける。
もう一方の「覚醒」は,ドラゴンの力を一気に解放するもので,4部位それぞれのものとは異なる専用アイテムが必要となる。部分覚醒は,4部位すべてを解放したとしてもまだ人型を保っていたが,こちらは完全に異なるビジュアルへと変わり,さらに,使用可能なスキルさえガラっと変わってしまう。中には,4足歩行の獣型へ変身する職種もいるほどで,なんだか別のキャラクターを操作しているような感覚だ。
もちろん,ステータスの向上も部分覚醒以上で,その異形な姿に見合った強大な戦闘力を得られる。
覚醒すると,通常状態のスキルは使えなくなり,代わりに覚醒専用のスキルを使用可能になる |
覚醒したアサシンは,羽根の大きさも手伝って,中ボスに引けをとらないサイズになる |
アルデバラン(ガンナーの覚醒状態) |
ミラ(スナイパーの覚醒状態) |
アンタレス(ガーディアンの覚醒状態) |
アルタイル(アサシンの覚醒状態) |
グラフィアス(レンジャーの覚醒状態) |
デネブ(マジシャンの覚醒状態) |
ドゥーベ(シャーマンの覚醒状態) |
スピカ(スカウトの覚醒状態) |
では,強力な全身の覚醒を常に発動させて戦えばいいかというと,そうもいかない。部分覚醒および覚醒には,「CORE」と呼ばれるエネルギーが必要となるのだ。これは,HPやMPとはまた別のゲージに表示されるもので,覚醒を使っていると徐々に消費されていく。
しかもその消費量は,強力な覚醒を使えば使うほど増えていく仕組みで,部分覚醒の場合なら,解放している部位が多ければ多いほど多くのCOREを消費するし,覚醒を使った場合には,さらに急速にCOREが減っていってしまうのである。
COREは倒した敵から吸収するか,もしくは専用のポーションを使えば回復できるが,吸収量は気休め程度しかなく,ポーションもガブガブ飲み続けながら戦うわけにもいかない。そのためダンジョンでは,全身覚醒はボスモンスターまで温存しつつ,道中は攻撃力のあがる腕の部分覚醒のみ,敵が多いシーンでは腕+耐久力が向上する胴の2か所を部分覚醒……といった具合に,うまくCOREを節約しながら戦っていくことになる。このあたりの使い分けが,本作のダンジョン攻略のキモとなるはずだ。
モンスターを倒したとき,COREを吸収できる。ただし回復量は少ないので,あまり期待できないかも |
プレイヤーキャラの斜め前に出現しているのがボスを倒したときなどに出現する「生命のコア」。こちらはCOREゲージを大きく回復できる |
ちなみに,ダンジョンについて補足しておくと,基本的にインスタンス形式となっており,レベル20になると最初のダンジョンに入場できるようになる。それ以降は,5レベルに1つずつ,新たなダンジョンが用意されている。
ダンジョン内は複数のフロアで構成され,それぞれ大量にモンスターが配置されているが,今回プレイしたダンジョンは,途中のモンスターをすべて無視してボスに直行,ということも可能だった。ボスモンスター討伐のみが目的の場合や,残りのCOREが少なく雑魚との戦闘を避けたい場合であれば,一直線に各フロアを抜けてしまうのもアリかもしれない。
スムーズなゲーム進行を実現する細かい配慮が随所に
ドラゴナのプレイフィール自体は,進行,戦闘ともにオーソドックスなクリックタイプのMMORPGのものである。クリックで移動や敵を選択しての攻撃,数字キーやファンクションキーでのスキルやアイテムの使用といった基本的な操作は,本作でも変わりない。
最近のクリックタイプのMMORPGで流行りの,誰でもスムーズにゲームが進められるようなシステムはきっちり用意されており,例えば,クエストに挑戦できる条件が整うと「リモートチャット」によってNPCからの通信が届き,その場でクエストを受託できるようになっている。
クエスト目標のモンスターが棲息する地域やダンジョンの入り口などへの自動移動機能もあり,道に迷うような心配は無用。クエストの目的を達成した場合も,ウィンドウを開けばその場でクエストクリアとなり,経験値やアイテムなどの報酬を獲得できる。いちいち街にいるNPCのところに行ってクエストを受けたり,達成報告をしたりといった過程はないので,サクサク進行できるのだ。
リモートチャットで新しい通信が届くと,効果音とともに画面上部にアイコンが表示される。したがって,戦闘中にいきなりウィンドウが開くようなことはない |
オート移動は,マップの任意の地点だけでなく,クエストジャーナルのモンスター名なども指定できる |
ほかのタイトルより充実していると感じたのが,コミュニティ関連のシステムだ。一例を挙げると,パーティの募集では,攻略するダンジョンやドロップアイテムの分配方法,募集するプレイヤーのレベル帯だけでなく,どの職種を何人募集するかという細かな指定まで,システムで設定できる。
さらにパーティを組むと,パーティリーダーがミニマップに絵を書けるようになるので,「ここに集まれ!」といった意思疎通が図れたり,戦闘中はモンスターに番号を割り振って優先順位を指示できたりと,かなりコミュニケーションが図りやすくなっているのも特徴だ。
さらに,ちょっと面白い機能として,現在ログインしている人の中から,同時期に作成されたキャラクターを検索できるシステムも用意されている。その中から,同レベル帯のキャラクターを絞り込んで検索することも可能となっており,ゲームの進行速度が似ている人を探すのに便利そうだ。
まとめると,ドラゴナは,オーソドックスなシステムに,進行やコミュニティをサポートする便利機能を充実させたタイトル,といえそうだ。とくに,従来のMMORPGで指摘されるようなコミュニケーション面のストレスを,システム的に解消しようとしている点は大きなポイント。クローズドβテストに参加する人は,そのあたりをぜひチェックしてほしいところである。
最後に,今回プレイしたテストクライアントには,正式サービス時に有料アイテムとして実装予定のコスチュームとペットが入っていたのだが,あまりにインパクトがあったので,そのスクリーンショットを掲載しよう。
とくにコスチュームは,ネクソンに「学生服がオススメです」と言われて装着してみたところ,その突き抜けすぎたデザインに驚いてしまった。……キャラクターだけではなく,コスチュームも覚醒してしまっているのではないだろうか。
有料アイテムとして提供される予定のコスチューム。カジュアルな現代風の服装だ |
ゴシック調の装飾で人気が出そうな,ファンタジックな装備 |
シックなイメージのワンピース |
こちらもシックだが,胸元が大胆に開いている |
下半身が涼しげ。というか,履き忘れているのではなかろうか |
非常に露出度の高いコスチューム。気になる後ろ姿は紐になっている |
こちらは有料アイテムのペット。見てのとおりパンダ |
おそらくレッサーパンダ。顔の模様のせいか不機嫌そう |
「ドラゴナ」公式サイト
- 関連タイトル:
ドラゴナ
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