イベント
[COMPUTEX]MSIが同社初のゲーマー向けディスプレイ「Optix」を発表。垂直144Hz対応の湾曲型VA液晶を採用する2製品を7月に投入
Optixの第1弾となるのは,「Optix G27C」と「Optix G24C」。名前から想像できるとおり,画面サイズは順に27インチ,24インチになっている。一方,画面や本体のサイズ以外といった点を除けば,スペックは完全に同一であるとのこと。
液晶パネルには,Samsung Display製の湾曲型VA液晶パネルを採用。画面解像度は1920×1080ドットで,曲率は1800R(=半径1800mmの円を描くカーブ)だ。視野角は178度とのことだが,画面が湾曲していることもあって,中央で見ている分には,VA型液晶パネル特有の色変化も発生しない。
最大垂直リフレッシュレート144Hzに対応するのに加えて,AMDのディスプレイ同期技術「FreeSync」に対応しているのも特徴だ。中間調(grey-to-grey)応答速度は,VA型液晶としてはかなり速い1msを実現しているとのこと。コントラスト比は3000:1となっているが,輝度の情報は確認できなかった。HDRにも対応していない。色再現に関するスペックは,sRGB色空間カバー率が110%である。
ビデオ入力端子は,DisplayPortとHDMI(いずれもバージョン未公開),DVIの各1系統ずつだ。
発売は7月末を予定しており,価格は未定とのこと。日本での展開も,まだ決定していないそうだが,VA型液晶パネルを使った高リフレッシュレート対応製品ということで,興味をそそられる人はいるのではないだろうか。
ちなみに,参考出展だが面白い(?)ものをMSIは出展していた。ディスプレイを横に並べると,左右のベゼルが窓枠のようになって邪魔になる。そこで,ディスプレイの映像をベゼルの前に置いた半透明の板上に引き延ばして映すことで,映像でベゼルを目立たなくするという光学式デバイスが参考出展されていたのだ。
遠目に見るとそれっぽいのだが,普段ディスプレイを見る距離まで近づくと,このデバイスそのものが目に付いてしまうので,正直に言ってイマイチな印象だった。
今のところ非売品とのことだが,現状ではニーズがあるかどうかは微妙だと思う。ベゼルの幅に合わせた専用設計にすれば,もう少しマシになるかもしれないが……。
MSIブースにおける,そのほかの見どころについては,簡単に写真で紹介しておこう。
MSI日本語公式Webサイト
COMPUTEX TAIPEI 2017取材記事一覧
- 関連タイトル:
G Series
- この記事のURL:
キーワード
Copyright(C)2009-2017 MSI Computer Japan Co., Ltd. All rights reserved.