イベント
[COMPUTEX]ゲーマー向け液晶一体型PCがとうとう市販のグラフィックスカード増設に対応。MSIが展示
このイベントについては稿をあらためてお伝えするとして,今回取り上げたいのは,会場の展示コーナーで,液晶パネルが壁の側を向いた状態で展示されていたゲーマー向け液晶一体型PC「AX24」である。
展示コーナーの説明員が「プロトタイプだ」というこのAX24が,背中を向けて置いてある理由は,よく見てみたらすぐに分かった。というのもAX24では,本体正面向かって右背面が後方へ向けて大きく盛り上がっており,そこに,2スロット仕様のグラフィックスカードが差さっていたからだ。
残念ながら,カバーを開けてはもらえなかったので,補助電源コネクタがどういう仕様になっていて,どのクラスのGPUにまで対応できるのかといった詳細は分からないものの,説明員によると,AX24で,ユーザーによるグラフィックスカードの交換をサポートしているのは間違いないとのことだ。
背面側インタフェースに寄ったところ |
本体向かって左側面にはスマートデバイス充電対応のUSBポートとカードリーダーが用意されていた |
Rivet Networks製LANコントローラ「Killer」を搭載する点と,Nahimic製のオーディオプロセッシングソフトウェア「Audio Enhancer」を採用し,バーチャルサラウンドサウンド出力に対応する点は,最近のMSI製ノートPCとよく似た仕様といえる。
オールインワンPCというと,コアゲーマー目線では残念なスペックのものが多かったりするが,AX24に関していえば,詳細が不明の液晶パネル以外は完全に“ガチ構成”と断言していい。LANパーティなどへゲームPCを持ち出したいが,ゲーマー向けノートPCはコストに比して絶対性能が……とお嘆きの諸兄諸姉向けのアイテムということになりそうで,欧米市場ではけっこう人気が出そうだ。
液晶パネルの仕様と価格次第では,日本市場でも性能とスペースのバランスに優れたゲームPCとしてチャンスがあるように思う。
MSIのG Series公式Webページ(英語)
COMPUTEX TAIPEI 2015取材記事一覧
- 関連タイトル:
G Series
- この記事のURL:
キーワード
Copyright(C)2009-2017 MSI Computer Japan Co., Ltd. All rights reserved.