AMショーの一般公開日となる2011年9月17日,セガブースにて
「ボーダーブレイク エアバースト」のイベント
「エースボーダー最終決戦」が行われた。8月にゲーム内で開催された限定イベント「エースボーダー選抜戦」で上位の成績を獲得した22名のプレイヤーたちが集結し,GRF軍とEUST軍に分かれて最終決戦を行うというものだ。文字どおりの
「エースボーダー(凄腕プレイヤー)」が勢ぞろいして最強の軍勢を決めるというだけに,イベント前から多くのプレイヤーがセガブースに詰めかけ,異常なほどの熱気となっていた。ちなみに,プレイに必要な整理券は,11:00前に配布が完了していた。そんなエースボーダー最終決戦と,併せて行われたトークイベントの模様をお届けしよう。
決戦開始の数時間前だというのに,この人の集まり具合。「ボーダーブレイク エアバースト」の人気を証明するといえるだろう
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ゲーム好きとしても知られる白石さん。現在はA5ランクだが「Bランクの壁が見えてきました(笑)」とも言っていた
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エースボーダー最終決戦の様子をレポートする前に,メインステージ上で行われた,トークイベントについて少し触れておきたい。トークイベントの自体は,
9月16日に掲載した記事とほぼ同じ内容だったので,そちらで詳細を確認してほしいが,9月17日だけのゲストとして声優の
白石 稔さんが参加していたのがポイントだ。白石さんは,1プレイヤーとしてボーダーブレイク エアバーストをプレイ中とあって,新情報に興味津々で「さっきちょっと新マップをプレイさせてもらったのですけど,ベースのカタパルトから飛び出た直後にマグマに落ちました(笑)」などと発言して来場者の笑いを誘っていた。
白石さんは,トークイベント後に一般プレイヤーとの対戦にも乱入。特別に配信前の武器を装備させてもらうも,あまり活躍はできていなかった
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なお,トークイベントの最後には,ディレクターの
三上岳彦氏が「次期バージョンが開発中」であることをサプライズ発表している。三上氏によれば,次期バージョンは,
「アクション性が高まり,カスタマイズ部分も強化される」とのことだ。稼働時期などの詳細は明らかにされなかったが,発言のニュアンスからすると,かなりの大型バージョンアップではないかという印象。続報を楽しみに待とう。
さて,ここからは本題となる「エースボーダー最終決戦」の模様をお届けしていきたい。対戦は3ラウンドで行われ,2ラウンド勝利した軍勢に「最強の軍勢」の名誉が与えられることになる。ルールは,全国対戦と同じで,600カウント(約10分)の制限時間内で,相手のコアを破壊した軍勢が勝ちというもの。時間内にコアを破壊できない場合は,より多くのダメージを与えたほうが勝利となる。使用マップは,マップを南北に大きく2分する川が特徴的な
「旧ブロア市街地 〜熱戦の河畔〜」だ。
実況を担当したのは,トークイベントにも出演した白石さんと
古川未鈴さん(みりんちゃん)。解説は,本作のメインプランナーの
叶氏と,
牛マンが務めた。プレイヤーによる事前予想では,若干EUST軍有利と出ていたが,果たしてどうなるのか。
決戦前に勝敗予想をする実況勢。左からみりんちゃん,白石さん,牛マン,叶氏
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●両軍の参加エースボーダー(※以下,囲み内敬称略)
【EUST軍】
TOMMY,とるム,オペ子ICキターーー,sate,SW−ティアダウナー,宮城最後の良心,TankMan,ダリアン@雀パワーズ,グレイ,KEN,嵐山どじゃー(リザーバー)
【GRF軍】
たろう,てるみどーる,Sweet Rain,さすらいのょぅι゛ょ,万事屋@銀ちゃん,ティア@猫飯屋,ミア@ネタうぃき,ジュラーヴリク,クリーミィお爺ちゃん,シリウス,ノーマークガンタレ党(リザーバー)
本作プレイヤーの中でも猛者中の猛者20人が一同に介し激突。たろう氏は,アバターと同じ服装で参加という気合の入れよう
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実況勢のカウントダウンと共に,いよいよ決戦1ラウンドめがスタート。あまりにスピーディーなエースボーダー達の動きに「実況が追いつかない」「僕らがやっているのとは違うゲームみたい」と解説勢。場内からも驚きの声が響いていた。
決戦前の解説で「マップ中央にあるCプラントをどちらの軍が制圧するかがカギ」と牛マンが言っていたとおりと,ラウンド冒頭からCプラントを挟んでの壮絶な撃ち合いとなった。
序盤以降は,GRF軍がCプラントを制圧するが,残り約4分でEUST軍がCプラントを奪還。ここから流れはEUST軍へと傾いていく。しかも,両軍ともにディフェンスラインが綿密なため,スキをついて相手ベースに向かうこともできず,結果,橋を挟んで両軍が叩き合う展開のまま時間だけが過ぎていき,1ラウンドめはEUST軍が勝利した(総合ポイント1位はTOMMY氏)。
続いて,観客,実況陣の興奮も覚めやらぬまま2ラウンドめが開始された。序盤,狙撃兵装の強豪として知られるシリウス氏とグレイ氏とが相対する展開に場内が沸く。しかし戦場全体の様相は,1ラウンドめと同じく,Cプラントを両軍が取り合うという通称「オセロ」状態に。途中,TOMMY氏が鬼神のごとき近接攻撃を見せたり,リザーバーとして2戦めから加わった嵐山どじゃー氏がコアへの攻撃を成功させるといった見せ場こそあったが,EUST軍がジリジリと撃破数を増やしていく展開は変わらず。
残り30秒でGRF軍がCプラントを制圧するも時すでに遅く,EUST軍の2連勝となった。
最後の対戦となった3ラウンドめ。すでに軍勢としての勝敗は決したが,ここでGRF軍が逆襲の猛攻を見せることになる。
まず,てるみどーる氏が単独でEUST軍側のBプラントを制圧。その勢いのまま,GRF軍は敵ベースへと突入し,ティア@猫飯屋氏とたろう氏がコアへの攻撃に成功する。EUST軍のゲージが大きく削られ,スクリーンを見つめる観客から,自然と大歓声が沸き起こる。
しかし残り3分,守りを固め,地道に敵を撃破してきたEUST軍が逆転する。その流れのままEUST軍勝利か,という空気が会場に流れた直後,状況はさらに激変。守りを破ったGRF軍がコアへの突入を成功させるも,直後にEUST軍もカウンターでコアへの攻撃に成功するのだった。両軍のゲージ残量がほぼ拮抗する,超接戦状態となり,観衆が固唾を飲んで見守る中,残りカウントがゼロとなる。僅差で勝利を得たのは,GRF軍。最終戦で意地を見せた彼らに,観客からは惜しみない拍手が贈られた。
試合後「自陣側の敵を倒してから渡河しようとしたのが裏目に出ました」と語るGRF軍のたろう氏(写真左)。一方のEUST軍TOMMY氏(写真右)は「とってもうれしいです!」と語っていた
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スペシャルエンブレム「レッドクレスト」が22人のエースボーダーに授与された。「このエンブレムを見かけたらエリア移動してください(笑)」と牛マンは冗談交じりに述べていた
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決戦終了後,叶氏は「こういった場所で緊張したかと思うが,皆さんが素晴らしいプレイを見せてくれました。この会場の熱気を活かして,引き続き開発に励みます」と総括し,参加者全員にエースボーダーの証としてスペシャルエンブレム「レッドクレスト」を授与した。
ここでサプライズとして,牛マンが「新マップ『アドラ火山連峰』は来週火曜日(20日)から配信になります!」と電撃発表。これにはエースボーダーを含む会場全体から驚きの声があがった。
アーケード市場の中で,ロボットアクションとして進撃を続ける「ボーダーブレイク」。今回のような大会を含め,今後の展開がますます楽しみなタイトルである。
激戦の熱気に当てられフラフラのみりんちゃんを始め,実況勢までもが大興奮した今回の大会。最後は牛マンの「スモイ!」コールで締めくくられた
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大会終了後には,牛マンによる名刺配布会が行われ,ざっと見ただけでも100人以上が行列を作る人気ぶりだ
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