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[TGS 2010]各種オンラインFPSの有名プレイヤーが7タイトルで激突! WebMoney主催「FPS甲子園」観戦レポート
各タイトルの評価は置いておくとして,現在日本でサービスされている有名なものが並んでいると述べていいだろう。パブリッシャ同士のプライドを賭けた“代理戦争”的な背景までも想像したくなってくるほどだ。
- Another Day(JC Global)
チーム名:Another Day代表選抜チーム - Alliance of Valiant Arms(ゲームオン)
チーム名:TEAM アヴァレンジャイ - WarRock(NECビッグローブ)
チーム名:特攻やろうWarrockチーム - クロスファイア(アラリオ)
チーム名:Vault - サドンアタック(ゲームヤロウ)
チーム名:NabD,Lots*of*love(※2チーム参加) - STING(WeMade Online)
チーム名:STING☆チーム - SPECIAL FORCE(NHN Japan)
チーム名:彼女募集中
優勝賞品はWebMoney 20万ポイント |
サドンアタック代表であり公認インストラクター,NabDのKeNNy選手による選手宣誓 |
STINGのプロデューサーであり,かつてCounter-Stike 1.6で日本代表プレイヤーにもなったことのあるHac氏が実況を務めるなか,対戦の組み合わせが発表された。1回戦の組み合わせと採用タイトルは次のとおりだ。
■1回戦(カッコ内は順に採用タイトル,ゲームモード,マップ名,勝利条件,時間制限。時間制限が不明の場合は“−”と表記,以下同)
第1試合- Another Day代表選抜チーム VS. Vault
(SPECIAL FORCE,爆破モード,ミサイル,5ラウンド先取,−)
- NabD VS. STING☆チーム
(クロスファイア,チームデスマッチ,トランスポートシップ,100kill先取,−)
- TEAM アヴァレンジャイ VS. Lots*of*love
(STING,チームデスマッチ,城壁,50kill先取,5分)
- 特攻やろうWarrockチーム VS. 彼女募集中
(サドンアタック,チームデスマッチ,ウェアハウス,100kill先取。10分)
実況と解説を担当するSTINGプロデューサーのHac氏 |
今回用意されていたデバイスは,RazerやDHARMAPOINTといった協賛ブランドの製品。席によって異なる製品が置かれており,チームによっては,デバイスとの相性を考え,1回戦と2回戦でメンバーの座る席を変えるといった順応性を見せるところもあった |
ちなみにPCは協賛しているドスパラの「Prime Galleria」で統一されていた |
観戦する側としては,誰が活躍しているのかが一目で分からないと盛り上がりにくく,かつ,使い慣れたデバイスを使えないことで選手が本来のパフォーマンスを発揮できない可能性があるのも残念だった。次回は,そのあたりに融通を利かせてほしいところだ。
……試合中は少なく見積もっても100人以上の観客がブースに溢れかえるという盛況ぶりだったので,これ以上盛り上がられてもいろいろ困る,というのはあるかもしれないが。
ちなみに,トーナメントは一般プレイヤーも遊んでいるオンラインサーバー上で行われ,Ustreamを使った中継も行われたのだが,中継でルームパスワードを知ったプレイヤーが部屋に乱入したり,大会用ルーム名に含まれる「TGS」をもじった(?)「TDN」「TBS」「DQN」という部屋が続々と作られたりといったハプニングもあり,苦労して大会を運営しているブースの方々には申し訳ないが,正直,笑ってしまった。
AD代表チームとVaultの戦いが熱かった1回戦
結果はおおむね順当
AD代表選抜チームは,本作のプロデューサーであり,選手兼監督でもある富永氏を中心に,Another Day内で選抜された選手の集まりだ。VaultやNabDとは異なり,そのタイトルで日本一のクランがそのまま出てきているわけではない。そのため,大差で惨敗してしまうのではないかと心配していたのだが,結果からいうとそれは杞憂だった。
一方,STINGを用いて行われた第3試合では,Alliance of Valiant Arms(以下,AVA)代表のTEAM アヴァレンジャイと,男性がプレイヤー人口のほとんどを占めるFPSジャンルでは珍しい,女性だけのクランであるLots*of*loveの対戦が見られたのだが,敵が目の前にいたのに気づかずスルーしてしまい,後ろから撃たれるといったシーンも見られた。両チームともSTINGでのプレイ経験があまりなかったようで,複数タイトルで戦うトーナメントの難しさも垣間見えたといえるだろう。
なお,1回戦を勝ち上がったのは,前述のAD代表選抜チームと,TEAM アヴァレンジャイのほかは,NabDと彼女募集中。使用タイトルがクジ任せという,運の絡むイベントにしては,比較的順当な結果になった印象だ。
準決勝ではSA日本一のNabDが敗退!
波乱含みの展開に
しかし,続く準決勝では,運絡みがゆえの“事件”が起きた。まず,対戦の組み合わせを下に示したい。
■準決勝
第1試合- Another Day代表選抜チーム VS. NabD
(WarRock,ミッションモード(爆破),Marien,7本先取,−)
- TEAM アヴァレンジャイ VS. 彼女募集中
(Another Day,チームデスマッチ,Knocking Down,120kill先取,10分)
そして試合が始まってみると,StanSmith選手がWarRockの特徴的なアクションであるローリングとダッシュの組み合わせを上手く使って立ち回り,「曲がり角で会敵したとき,相手が壁を回りこむように接近してきたところを,ローリングで交差するように背後を取って撃退」「背後からの華麗なナイフキル」といった具合に暴れ回る。とにかく,ゲームを知り尽くしているというのが伝わってくるプレイだ。
WarRockを得意とするメンバーが複数いた相手に1ラウンド取ったNabDもさすがといったところではあるが,終わってみればスコアは6対1。AD代表選抜チームの圧勝という波乱になった。
ゲーム開始の時点で早くも「gg」やら「お疲れ様」といった発言が飛び交うチャット | |
WarRockの大会で優勝経験を持つ,AD代表選抜チームのStanSmith選手。名前のとおり,adidasのStanSmithを履いていた |
第2試合はTEAM アヴァレンジャイ VS. 彼女募集中。TEAM アヴァレンジャイには,配信プレイで有名なうたたね選手を含む,AVAのトッププレイヤー達が集結する一方,彼女募集中はSPECIAL FORCEの世界大会で準優勝経験のあるメンバーがおり,カードとしてはかなり面白そうだ。
クジで決まったタイトルはAnother Day。先月正式サービスが始まったばかりの作品だけに,今回採用されるタイトルのなかでは最も経験者が少ないだろう。かつ,本作には前進キー2回押しで使える「ブースター」や味方の体力を回復する銃,スナイパーのクローキング機能など,知っていると有利になるシステムが多く,独自色が強い。その分,ゲーム内容を知っているプレイヤーの数が勝敗を決しそうな気配である。
そんなAnother Dayによる対決は,予想どおりというかなんというか,拮抗した展開に。終了直前までどちらが勝つかまったく分からないほどの熱い試合となった。
中盤,70〜80ポイント台までは数点差で彼女募集中がリードを守っていたものの,ポイントが90点に近づいたあたりでTEAM アヴァレンジャイが逆転。その後も彼女募集中が追いすがったが,最終敵にはリードを守りきったTEAM アヴァレンジャイが勝利を収めている。
優勝はAnother Day代表選抜チームに決定!
……そこでサプライズが
決勝進出チームが決定したところで,3位決定戦が行われた。
使用タイトルはAVAだが,ここでゲームオンからの希望により,最近のアップデートで実装された「傭兵モード」を使用することになった。
■3位決定戦
- 彼女募集中 VS. NabD
(Alliance of Valiant Arms,傭兵モード,Code Case,150ポイント先取,−)
BOTの能力がよほど“チーティッシュ”でない限り,相手プレイヤーを避けながらいかにBOTを狩るかが勝負の分かれ目になってしまうので,大会ルールとしてはいただけないと思うのだが,もともとが運要素の強いレギュレーションなので,いろいろやってお祭り感を出したいということなのだろう。
マップは,巨大な冷凍庫が舞台の「Cold Case」。試合が始まると最初はどちらも譲らず同じペースで得点を重ねていったが,中盤から,彼女募集中のメンバーが次第にBOTを重点的に狙う方針に転換し,マルチキルの割合が上昇。だんだんとNabD相手に点差を付け,結果,150対116という点差で3位の座をもぎ取っている。
そして決勝戦。AD代表選抜チームとTEAM アヴァレンジャイによる頂上決戦で採用されたのは,おそらくこの場にいるメンバーの多くがなじみ深いと思われる「サドンアタック」に決まり,ここでも1回戦からルールが若干変更。チームデスマッチ10分制限,80kill先取制となっている。
■決勝戦
- Another Day代表選抜チーム VS. TEAM アヴァレンジャイ
(サドンアタック,チームデスマッチ,ウェアハウス,80kill先取,10分)
そして,最終のチームスコアは80対67。“Awk無双”がAD代表選抜チームを牽引し,優勝という結果に導いた印象だった。
さらに,採用タイトルはWeMade FOXのスポンサーであるWeMade Onlineが国内サービス予定の「QuakeWarsOnline」。PC向けにリリースされているマルチプレイFPS「Enemy Territory: Quake Wars」をオンライン専用にしたものだが,国内サービスされていないタイトルということもあって,使われたのも韓国語版クライアントという衝撃だ。「未プレイかつ文字が読めないタイトルでプロチームと対戦してくれ」というオーダーはさすがに寝耳に水だったようで,操作方法の資料を渡されて頭を抱え込むメンバーも。
……プレイヤーの実力を100%発揮してもらうというよりは,運要素を絡めての一大祭り的なイベントだったFPS甲子園。本文中でも指摘したとおり,運営側の準備や,そもそもの運営方針に疑問も少なからずあったが,観客の動員やUstreamの閲覧数からすると,「特定タイトルに偏らず,国内FPSの世界全体を盛り上げる」という意味では成功といえるのではないだろうか。
試みとしては面白かったので,問題点を改善しつつ,ぜひ今後も続けていってほしいと思う。
FPS甲子園 公式サイト
- 関連タイトル:
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- 関連タイトル:
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