Sapphire Technologyは,TWTC Nangangホールに構えたプライベートルームで,「ATI Radeon HD 5770」を搭載し,同時4画面出力をサポートしたグラフィックスカード「SAPPHIRE HD 5770 Eyefinity 4 Edition」の動作デモ展示を行っていた。
SAPPHIRE HD 5770 Eyefinity 4 Editionを用いた4画面出力のデモ。ベゼルコレクションが有効だった
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マザーボードに差さった状態のみ撮影が許可されたSAPPHIRE HD 5770 Eyefinity 4 Edition。ヒートパイプを併用した,外排気仕様のクーラーを搭載しているようだ
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2010年8月の発売を目指して開発中,かつ同社オリジナルデザインということで,カードの撮影は許可されず,また,詳細も明らかにはされなかったが,デモシステムに差さっているカードの外部インタフェースが,DVI×2,HDMI×1,DisplayPort×1という構成であることは確認できた。
これまで,マルチディスプレイ技術「ATI Eyefinity」を利用するためには,
3枚目以降のディスプレイでDisplayPort接続が必須となっていたことを考えると,SAPPHIRE HD 5770 Eyefinity 4では,この制限をクリアするため,何らかの手段が講じられているのかもしれない。
ディスプレイに向かって伸びているケーブル群(左)。引き抜いてみると,縦に二つ並ぶDVIケーブルの左隣はHDMIケーブル(中央),そのさらに左はDisplayPort(右)ケーブルだった
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ATI Catalyst Control Centerから確認すると,動作クロックは850MHz,メモリクロック4.8GHz相当(実クロック1.2GHz)で,リファレンスと同じだった
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プライベートルームだと,スペースの都合もあって,4画面は「田」の字で構成されており,ベゼルコレクションを併用した今回のデモでは,FPSの照準どころか,デスクトップの中央に表示されるようなダイアログ(※Windows 7のルートメニュー画面中央部など)も見えないというオチはあったのだが,4枚だと,現実的には3枚+1といった構成が妥当だろう。
あるいは,DisplayPort接続なしで3画面接続できるカードとしてもなかなか魅力的で,むしろこちらのほうがニーズは大きいかもしれない。いずれにせよ,登場が楽しみな新製品だ。