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新しい残像感低減技術「DyAc 2」を搭載したeスポーツ特化型ディスプレイ「XL2546X」がBenQから2月9日発売
XL2546Xは,2020年に登場した「XL2546K」の後継製品に位置付けられている。
ディスプレイパネルとして,24.5インチサイズで解像度1920×1080ドットのTN方式液晶パネルを採用する点や,垂直最大リフレッシュレートが240Hzである点,ディスプレイ左右に没入感を高めるための遮蔽板を備える点,そしてディスプレイ本体に接続するワイヤードタイプのOSDコントローラ「S Switch」が付属する点など,主な特徴は,ほぼそのままXL2546Kから引き継いでいる。
BenQは2022年に,XL2546Kの垂直最大リフレッシュレートを360Hzに引き上げたような上位モデル的製品「XL2566K」を発売済みだ。そのため,XL2456Xにどのような利点があるのか,スペックを見比べるだけだと分かりにくい。
XL2546Xにおける大きな特徴は,BenQ独自の残像感低減技術として,新しい「DyAc 2」(ダイアク ツー)を導入した点にある。これまで使われていた残像感低減技術「DyAc Technology」,および「DyAc+ Technology」では,液晶パネルのどれか一辺(たとえば下辺側)にあるLEDバックライトを制御することで,バックライトの消灯と再点灯(バックライトスキャニング)を行っていた。それに対してDyAc 2では,バックライトを左右の2辺に備えることで,理論的にはよりきめ細かいバックライトスキャニングが可能になったと思われる。
この特徴により,BenQは,DyAc+よりもDyAc 2のほうが,残像感の少ない映像を表示できるとアピールしている。
XL2546Xにおける,もうひとつの大きな違いはスタンドにある。ディスプレイを支えるアームは,断面が楕円形をした細身のパイプのようになり,台座から斜め上に伸びるような形となった。台座部分も形が変わり,ホームベースのような見た目となっている。パッと見では,軽量化と省スペース化を実現しているようだ。
DyAc 2の存在以外で特筆すべき点はあまりないので,徹底したeスポーツゲーマー特化型のディスプレイではある。競技会に出場するようなeスポーツゲーマーであれば,響くところのある製品かもしれない。
●XL2546Xの主なスペック
- パネル:24.5インチ,TN方式
- バックライト:LED,フリッカーフリー
- パネル解像度:1920×1080ドット
- 最大垂直リフレッシュレート:240Hz
- ディスプレイ同期技術:未公開
- HDR対応:未公開
- 輝度:320cd/m2
- 表示色:約1677万色
- コントラスト比:1000:1
- 視野角:左右170度,上下160度
- 中間調応答速度:0.5ms
- 内部フレーム遅延:未公開
- ビデオ入力インタフェース:DisplayPort 1.2×1,HDMI 2.0×3
- そのほかの接続インタフェース:3.5mmミニピン×1
- USBハブ機能:非対応
- スピーカー:非搭載
- チルト(上下回転):−5〜+35度
- スイーベル(左右回転):左右45度
- ピボット(縦回転):非対応
- 高さ調整:上下155mm
- VESAマウント:100×100mm
- 公称消費電力:45W(最大),19W(標準),0.5W以下(待期時)
- 公称本体サイズ:576.15(W)×181.38(D)×350.56〜517.3(H)mm(※スタンド含む)
- 公称本体重量:約6.1kg(※スタンド含む)
BenQのXL2546X製品情報ページ
- 関連タイトル:
ZOWIE(旧称:ZOWIE GEAR)
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