イベント
「Livly Garden」のファンミーティングで,ボツになったLivlyなどを公開。気になる次回作は……?
このイベントでは,ソネットエンタテインメントの菊池 大氏(プロデューサー),開発を担当したブラウニーブラウンの亀岡慎一氏(プロデューサー兼ディレクター)によるトークショーや,限定アイテム「ヤミぐるみハット」(10種類)の配布,ポスターなどをかけてのじゃんけん大会などのほか,参加者同士でワイヤレス通信を使った交流なども行われた。
トークショーでは,ボツになったLivlyのイラストや,ボツになったCMの絵コンテなどが紹介され,場内からは「可愛い!」や「これはない」といった声が上がるなど,終始盛り上がっていた様子。以下に公開されたイラストの写真を掲載するが,大枠においてボツになった理由は「実在する動物に近すぎる」「気持ち悪すぎる」といったものだったようである。
Livly Gardenだけでなく,PC用サービス「Livly Garden COR」にも登場しているLivly達のデザインは,ただ可愛いだけでなく,どことなく生き物くささ,ある種の奇妙さを内包したものが多い。が,そのバランスはシビアで,ちょっと間違えると「何かが違う」といったものになってしまいかねない。ボツになってしまったLivlyも,決してひどいクオリティというわけではないものの,よくよく考えると「何かが違う」ということだったのだろう。
イベントの途中で亀岡氏に,来場者に子供が多いことについての感想を求めると,「あんなに小さいお子さんがしっかり遊んでくれているのは意外でした。もっと簡単にすれば良かったかもしれませんね。でもお母さんと一緒に遊んでいるようですから,これで良かったのかな」という返事があった。
Livly Gardenは,Livly,植物,植物に寄ってくる虫(Livlyのエサ)という三つのバランスを考慮しつつ,ビオトープ(生物生息空間)を作り上げていくという,箱庭タイプのシミュレーションゲームである。
そのため,ただLivlyを可愛がっていればいいという単純なゲーム性ではなく,ある種の戦略も求められる。思い思いのガーデンを作り上げていくためには,ゲーム的にクリアしなければいけない要素も多く,なかなか奥深い作品となっている。
イベントに来場していた親子連れを見ていると,お母さんが子供に対して熱心にレクチャーしている姿も散見された。親子で楽しめるゲームというと,対戦を含むさまざまな形のコミュニケーション要素を含んだものをイメージしがちだが,本作のようなタイプの作品が,親子間におけるコミュニケーションの媒介として機能している様子は,かなり印象的だった。
――購入者層は,開発時に意識していたターゲットどおりですか?
亀岡氏:
具体的なデータはいただいていませんが,ネットでの反応を見る限り,そんなに外れていないと思いますね。
僕らがこれまでに作ってきたRPG系の作品に比べて,ライトな層に受け入れられていると感じています。
――では,遊ばれ方は想定どおりですか?
亀岡氏:
いや,想定していたより,皆さん早く進めているなと感じています。もうちょっとゆっくり遊んでもらう予定だったんですけどね(笑)。まあ,ネットに書き込んでいるのは熱心な方が多いと思うので,のんびり遊んでいる人もいるとは思いますけど。
ゲームには,季節ごとのイベントも仕込んでありますから,1年ぐらいかけてのんびりと遊んでいただけると嬉しいです。
――ちょっと気が早いかもしれませんが,続編の構想などはありますか?
亀岡氏:
ぜひやりたいと,ソネットさんにもマーベラスさんにも言ってるんですが,あとは数字だけですからね(笑)。
ちょっと品薄になってしまっていますが,まだまだ売れてくれているんで,このまま伸びていけば夢ではないと思っています。
――次回作があるなら,どんな作品にしたいですか?
やっぱりガーデンの種類は増やしたいですよね。
実は当初,ガーデンそのものを好きに広げられるような仕様だったんです。ただ,ちょっと不都合があって真四角の固定にしたんですよ。だから,オリジナルの形のガーデンを作れるようにはしたいですね。
――つまり,今回実現できなかったことを盛り込んでいきたいということですか?
亀岡氏:
そうですね。断腸の思いでカットした部分がありますから,次があるなら形にしたいですね。アイテムや植物も増やしたいですし。もっとヘンテコなものとか。
――基本的には正統進化形を目指したい,と。
亀岡氏:
ええ。スタッフにもそれぞれやり残したことがあると思いますから。ただ,次はPSPで! となった場合,うちでは任天堂ハードしか作れないから,難しいんですけどね(笑)。
「Livly Garden」公式サイト
「Livly Garden」公式ブログ
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