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[TGS 2010]マイクロソフトの新作RPG「Fable III」の冒頭のシーンを体験してきた。戦闘やシステムについてもだいぶ分かってきた感じ
会場では1回15分程度の試遊ができるようになっているが,今回4Gamerでは特別に,それ以外の部分のプレイをさせてもらうことができたので,本稿ではそのプレイの模様をレポートしていこう。
「Fable III」公式サイト(年齢認証あり)
最初に体験できたのは,物語の冒頭のシーンだ。ここでは本作の基本的な進め方を体験することができた。
Fable IIIは「II」の50年後を描くゲームであり,主人公はIIの主人公であった英雄の子供という設定だ。元英雄は王となり,現在はすでに亡くなっている。現王はその長男であり,IIIの主人公は次男(次女)という設定だ。
Fable IIIでは,このような選択をたびたび求められるのだが,選択は非常に簡単。キャラクターの横に選択肢と該当ボタンがぷかぷかと浮かぶので,選びたいほうのボタンを押すだけだ。このような選択の際に,ゲーム的なウィンドウなどを表示させずに,UIナシでゲームが進められるようになっているところは,UIが嫌いだという本作の開発者,ピーター・モリニュー氏の考え方が色濃く反映されている部分だ。
彼女の話では,今朝,暴虐な兄王が労働者を処刑したため,街に混乱が広がっているという。一緒に城の厨房に行ってみると,料理人達がそのことを話題にして不安がっている。そしてここでまた「脅して静かにさせる」のか「誠実に話して安心させる」のかの選択を迫られた。また,城の入り口では,労働者がデモを行っており,近づくと貧しい人々を救う嘆願書に署名をすることを求められた。ここでもまた選択だ。
暴虐な兄に意見しようと彼のところまで赴くと,なにやら裏切りの疑いをかけられて,ガールフレンドを処刑するか,それともデモのリーダーを処刑するかというむちゃくちゃな選択を迫られる。そして,そんなひどい仕打ちを受けた主人公は,その夜のうちに,信頼できる剣術の師範と執事とともに,城を出る決意をした……というところで,この部分の試遊は終了した。
次にプレイできたのは,港を舞台とした戦闘メインのシーン。本作ではX,Y,Bボタンがそれぞれメレー攻撃,銃による攻撃,魔法攻撃に割り振られている。メレー攻撃は連打しているだけでも,時折,特殊攻撃やカウンターが発動するようになっていた。誰にでも華麗に戦う気持ちよさが感じ取れるシステムだ。
メレー武器にはハンマーや剣などいくつかの種類があり,その種類の武器を使い続けていると,その武器に熟達していく仕組みとなっている。
銃には長い銃と短い銃が存在した。長い銃は射程が長いが,頻繁にリロードをする必要がある。短い銃は連射性能が高いが,射程が短いという具合になっているようだ。
魔法は炎のガントレット,氷のガントレットなど,ガントレットを装備することで使用可能になる。魔法の効果は自分の周囲に使うこともできれば(エリア魔法),単一のターゲットに向けて放つこともできる。Bボタンをホールドすることでタメて,効果範囲を広げることも可能だ。
どの攻撃方法もそれぞれに使いやすく,おそらくほとんどのプレイヤーは,何かに特化するのではなく,この三つをバランスよく使いながらプレイを進めていくことになるのだろう。
次に体験したのは,家族よりもノームの人形のほうが大事というちょっとやばめな男性に,注文したのになかなか届かないノームへのプレゼントを取りに行ってほしいというクエストを依頼されるシーン。目的の場所までマーカーをたどって行く途中,足下をついてくる愛犬が「ここほれわんわん」とばかりにしっぽを振りだした。
さらにイヌは,戦闘時に主人公がノックダウンさせた敵に飛びかかり,とどめを刺す……といったこともしてくれる。本作においてはとても重要なキャラクターなのだ。
その後,盗賊を退治してプレゼントを取り戻して戻ると,依頼主の男性はそれを使って,大量のノーム人形に命を吹き込んだ。そしてノーム達と一緒にエンドレスで歌を歌い出した。うーん,やばい。ま,まあこういうクエストもあるということだ。
そのほかシステム面で印象的だったのは,本作にHP残量を示すバーのようなものがないことだ。ピンチに陥ると画面の色に変化が現れて,ドクドクと心臓の音が聞こえ始める。キャラクターのピンチは,ゲージではなく,感覚で伝えられるのだ。
ピンチになると,画面左下に表示が現れ,いわゆるホットキーである十字ボタンを使って,ポーションを飲むことを促された。スタッフに聞いたところ,本作のホットキーには“事前登録”の必要がなく,そのとき必要なアイテムや機能が,キーに自動的に割り振られるようになっているという。このようなこまかなところにも,機械的な操作によってプレイへの没入が阻害されることを嫌うモリニュー氏の,ゲーム哲学が反映されているようだ。
「Fable III」公式サイト(年齢認証あり)
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