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[TGS 2009]意味深なタイトルが目を引く驚愕の乙女ゲーム「暗闇の果てで君を待つ」をちらっと遊んでみた
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一筋縄一筋縄ではいかないアイテムの使用方法
単なる乙女ゲーには終わらないゲーム性が魅力
危機脱出の要となるのは,“行動”アイコンを選ぶと表示される4種類のコマンド。中でも「アイテム」の使用については,思わずニヤリとさせられる場面も。
例えば小窓に上半身が挟まり,身動きのとれないメンバーを救出するには,バールで破壊すればOK!……というわけにはいかない。タッチペンでCGを拡大してみれば一目瞭然。小窓のレールにささった古びたネジを,バールで引き抜くというのが正解だ。こうした手順を繰り返しながら,廃校を脱出することが,当面のゲームの目的となる。
さらにその過程において,プレイヤーは意中の男性と恋仲になり,固有のエンディングを目指すことにもなる。恋愛成就に必要な好感度を高めるには,「会話」後に行えるスキンシップが欠かせない。パートナーの顔や腕や肩など,タッチする場所だけでなく,好感度によっても違った反応が楽しめる。とにかく隙あらば即タッチ! を心がければ,意中の人との距離も縮められるに違いない。
優れたゲーム性にディースリー・パブリッシャーの底力を見た
タッチペンで身体に触れるという,ニンテンドーDSの機能を活かしたゲームデザイン。そして,麗しのナイトとともに窮地を乗り越えていくという,乙女にはたまらないシチュエーションに加え,謎解きや仕掛けの解除など“遊べる”要素は,手を抜くことなくきっちりと作り込まれていた。
そうした斬新なコンセプトを違和感なく支えるのは,既成概念にとらわれないソフト制作を行ってきたディースリー・パブリッシャーの底力といえよう。女性ユーザーをコアターゲットに定めたタイトルなのは明白だが,ゲーム性はもちろん,ストーリー展開も実に気になるタイトルだった。男性ユーザーにも,偏見なく気軽に遊んでほしい1本である。
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