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[TGS 2010]KONAMI,「悪魔城ドラキュラ」シリーズ最新作「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」のスペシャルステージで,試遊台では見られないレアなプレイ映像を公開
東京ゲームショウ2010の一般公開日初日となる9月18日,KONAMIのイベントステージにおいて同社の人気アクション「悪魔城ドラキュラ」シリーズ最新作となる,「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」(PlayStation 3/Xbox 360)の紹介イベントが行われたので,その模様を取材した。
その前のイベントが長引いた影響か,予定されていた時間の半分程度の,およそ15分という駆け足のステージイベントだったが,展示されている試遊台では見ることのできない映像と本作の魅力を,担当者が実際にゲームを操作し,統括プロデューサーの今泉健一郎氏が解説するという形で,分かりやすく紹介してくれた。
そこは「要塞」と呼ばれるステージで,高い岩山にある砦が舞台になっている。今泉氏が「数々の芸術家を輩出した,スペインらしい」と説明するグラフィックスは確かに美麗で,モヤがかかったような山頂の空気感や光の差し方,岩肌の表現などは見事。
「マルチプラットフォームのタイトルでは,機種が違うとグラフィックス表現に差が出る場合があるが,本作ではそういったことはない」と言い切っていたので,PlayStation 3,Xbox 360いずれのユーザーも安心だ。
「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」公式サイト
ゲームシステム面では,まず操作方法。前方攻撃/回転攻撃/ジャンプの3ボタンが基本となる簡潔なもので,回転攻撃は範囲が広く当てやすく,これに対して前方攻撃は,攻撃範囲が狭く当てづらい反面,ダメージが大きいという特色がある。これらをうまく使い分けて戦っていく必要がありそうだ。
この3つのボタンを,「ジャンプ中に攻撃ボタンを長押しする」という具合にいろいろ組み合わせることで,少ないボタン数でもバリエーション豊かな技が繰り出せるとのこと。敵を倒して得られる経験値を貯めると,新たに技を購入できるようになるので,ゲームを進めるほどアクションの種類は増えていく。
また,通常攻撃のほかに「光魔法」「影魔法」の2種類の魔法もある。
画面左下と右下に青と赤のゲージがあり,おそらくこれを消費することで魔法が出せるのだろう。青ゲージの光魔法は回復系で,赤ゲージの影魔法は攻撃系といった具合に,二種類の攻撃同様,対照的だ。
敵を倒したあとに残る魔法の素を拾うことで,魔法のための経験値が溜まり,魔法を成長させることができるとのこと。光と影のどちらを育てるかはプレイヤー次第なので,そこに戦略が生まれるわけだ。
注目したいのは,通常技に魔法をかぶせることができることだ。それほど成長していない段階のデモプレイでさえ激しく多彩なアクションなのに,ここからさらに技と魔法を育てた場合,いったいどうなるのか見当もつかない。
プレイが中盤にさしかかると,普通に歩いては進めないような場所に行き当たる。
主人公のガブリエルはここで,持っていた武器「バトルクロス」を使って険しい崖を登ったり,頭上の岩場にひっかけて深い谷を超えていくといったアクションを披露した。どうやら本作では,武器は戦うためだけにあるわけではないようだ。
なお,シリーズ従来作品にもあったようなサブウェポンもいくつか存在しており,デモプレイ中に「クリスタル」というサブウェポンを拾うシーンが見られた。
メインウェポンとは別に使用できそうな雰囲気なのだが,今回は紹介されず,詳細は今のところ不明だ。
デモの終盤には,中ボスの「ジャイアント」が登場した。最初に姿を現したのは左手だけで,先へ進もうとするガブリエルを執拗に握りつぶそうとする。これをうまくかわしつつ,技を叩き込んでいたが,そのうちついに手につかまれてしまった。
ここはボタン連打でなんとか脱出できたのだが,かなりしつこいうえにタフな左手なので,撃退するのは骨が折れそうだった。
左手を撃退し先へ進むと,こんどはジャイアントの本体が登場。ガブリエルの10倍以上はある巨体で殴りかかってくるジャイアントは,先の左手との戦闘からも分かるように異常なまでにタフで,ひたすら攻撃してもダメージが通っているのかどうかすら怪しい。
それでも攻撃を続けていると,ジャイアントの周りに白く光る輪のようなエフェクトが現れた。説明によれば,これは攻撃のタイミングを測るためのガイドだそうだ。
大小2つの輪があり,大きいほうが次第に小さくなり,やがて小さい輪の内側に入るので,そのタイミングでボタンを押せばいいとのこと。文章では分かりにくいかもしれないが,実際に見ればすぐに理解できるはずだ。
ともあれ,この輪の動きにタイミングを合わせると,ガブリエルがジャイアントの眼前に飛び込んで右目に攻撃を叩き込んだ。さらにもう一度ガイドに合わせてボタンを押すと,ガブリエルはジャイアントの両目を潰して行動不能に追い込んだのだ。
無事ジャイアントを仕留めると,プレイデモは終了。
最後は,今泉氏の「ガブさーん!」の声と共に,主人公ガブリエル(の格好をした役者さん)がステージに登場。その重苦しい格好を見た司会の人に「暑くないですか?」と聞かれて「ちょっと暑い」と,割と平然と答えていたものの,よく見ると汗だく。ブースにいる彼は,写真撮影の依頼にも応じてくれるとのことなので,会場へ行ったらぜひ記念に写真を撮っておこう。
ガブリエルの横に立つ今泉氏が明かしたところによれば,発売日が2010年12月16日に決定し,7980円の通常版のほか,9980円(いずれも税込価格)の初回限定版が販売されるとのこと。
初回限定版は,全20曲を収めたサウンドトラックCD,80ページのスペシャルアートブック,さらにPlayStation 3版にはゲームアーカイブス版の「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」が,またXbox 360版は「悪魔城ドラキュラ ハーモニーオブディスペア」のダウンロード権が同梱されるという。これはまた,ドラキュラシリーズファンにとって嬉しいお知らせだ。
- 関連タイトル:
キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ
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(c) 2010 Konami Digital Entertainment Developed by Mercury Steam Entertainment
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