ゲームとTCGの「ポケモン」世界大会に出場する日本代表が決定。「ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会 日本代表決定戦」レポート

　6月20日，東京都内の東京ドームシティ プリズムホールにて，「ポケモンワールドチャンピオンシップス 日本代表決定大会 日本代表決定戦」が開催された。
　このイベントは，ニンテンドーDS用RPG「ポケットモンスター ハートゴールド」「ポケットモンスター ソウルシルバー」，テーブルカードゲーム「ポケモンカードゲーム」それぞれの日本代表選手を決めるというものだ。
　当日の会場には，2010年1月から実施された47都道府県予選/ラストチャレンジ予選を勝ち抜いてきた，実力者達が集結した。なお，世界大会「ポケモンワールドチャンピオンシップス」は，2010年8月にハワイで開催される予定だ。

「ポケモンワールドチャンピオンシップス」特設サイト

　「ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー」で競うゲーム大会は，「カテゴリーA」（1998年1月以降に生まれた選手が対象），「カテゴリーB」（1997年12月31日以前に生まれた選手が対象）に分かれて行われた。
　また「ポケモンカードゲーム」で競うカードゲーム大会は，「ジュニアリーグ」（1999年以降に生まれた選手が対象），「シニアリーグ」（1995年〜1998年までに生まれた選手が対象），「マスターリーグ」（1994年以前に生まれた選手が対象）に分かれて行われた。なおゲーム大会/カードゲーム大会とも，公式サイトに詳細なルールおよびレギュレーションが掲載されている。
　ここでは，ゲーム大会の模様を中心にレポートしよう。


　ゲーム大会では，「ダブルバトル」形式でバトルが行われ，「ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー」における「フラットバトル」の「ジーエスカップ」のルールを適用。
　各プレイヤーがエントリーできるのは，レベル1〜100までのポケモン4匹だ。ただしバトル中のみ，レベル51以上のポケモンは，自動的にレベル50に調整される（覚えている“わざ”はそのまま）。
　熾烈な戦いを勝ち抜き，ベスト8に残った選手は以下のとおりだ。

■カテゴリーA 井藤三太選手（ラストチャレンジ西日本） 山本聖太選手（大阪2） 門脇勇樹選手（ラストチャレンジ西日本） 斉藤倭斗選手（ラストチャレンジ東日本） 水口 奏選手（徳島） 滝本一慶選手（香川） 鳥山 蓮選手（奈良） 倉増寛也選手（岡山）

■カテゴリーB T・R選手（大分） 吉岡功雄選手（岡山） 牧尾 篤選手（福岡） 川上達也選手（広島） T・S選手（沖縄） 大西 航選手（岐阜） 水鳥選手（神奈川2） 溝渕直仁選手（高知）

井藤選手と山本選手が戦ったカテゴリーA決勝戦

カテゴリーB決勝戦。実はT・R選手と吉岡選手は予選でも対戦していたとのこと

　このうち決勝戦にコマを進めたのは，カテゴリーAが井藤選手と山本選手，カテゴリーBがT・R選手と吉岡選手。両カテゴリーとも，試合は中盤以降一進一退の攻防となり，一手一手を慎重に決めていく。
　その結果，カテゴリーAで優勝を決めたのは井藤選手。なんと井藤選手は，2009年の世界大会でも2位という実力の持ち主で，見事2年連続日本代表の座を勝ち取った。
　一方，カテゴリーBを制したのはT・R選手。T・R選手は，色違いのスイクンの「ぜったいれいど」^※が頻繁に決まり，決勝戦までの試合を有利に進めていた印象が強かったのだが，その点については「運がよかった」とコメントしていた。

※T・R選手の使ったスイクンは，6月18日から映画特別前売券での引き換えが開始されたばかりの色違いのスイクン。通常プレイでは入手できないわざ「ぜったいれいど」「エアスラッシュ」「アクアリング」「しんそく」を覚えている。なお，色違いのライコウ・エンテイ・スイクンを手に入れたい人は，引換券付き特別前売券の販売が7月9日までということをお忘れなく。

ゲーム大会カテゴリーAで優勝した井藤三太選手。好きなポケモンはドクロッグで，普段は友人だけでなく不特定多数の人ともWi-Fi対戦を行い，腕を磨いているという

ゲーム大会カテゴリーBで優勝したT・R選手（写真左）。「ただただ運がよかった」と謙虚な姿勢だったが，世界大会も運を味方につけ勝ち進みたいとのこと

カードゲーム大会ジュニアリーグで優勝した堀川詠生選手（大阪1）

カードゲーム大会シニアリーグで優勝したH.Y選手（大阪1）

カードゲーム大会マスターリーグで優勝した宮寺啓祐選手（東京B1）

　表彰式では，プレゼンターとしてゲームフリークの森本茂樹氏と，クリーチャーズの長島 敦氏が，登壇した。森本氏はゲーム大会について，長島氏はカードゲーム大会について，それぞれ所感を述べたので，最後に両氏のコメントを掲載しておこう。

ゲームフリーク 森本茂樹氏 （ゲーム大会について）「非常にレベルの高い大会でした。とくにカテゴリーAでは，単純な“攻めて攻めて”の戦いになるんじゃないかと思っていたのですが，自分でも勝てなさそうな読み合いが繰り広げられていました。素晴らしかったです」

クリーチャーズ 長島 敦氏 （カードゲーム大会について）「全体にレベルが非常に高く，1か月ほど前に発売されたばかりのカードを踏まえて構築されたデッキも多く，対応の早さにビックリしました。今日決まった日本代表メンバーなら，世界大会でも上位を狙えます！」

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