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[COMPUTEX]CM Storm限定“緑軸”,「Cherry MX Green」採用のゲーマー向けキーボードをCooler Masterが披露
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印刷2013/06/08 18:02

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[COMPUTEX]CM Storm限定“緑軸”,「Cherry MX Green」採用のゲーマー向けキーボードをCooler Masterが披露

 Cooler Masterは,COMPUTEX TAIPEI 2013のメイン会場であるTWTC Nangang内に設けたプライベートブースにおいて,ゲーマー向けワイヤードキーボード「CM Storm Trigger」の限定版を公開した。ZF Electronics製キースイッチ「Cherry MX Green」,いわば“Cherry緑軸”を搭載する製品だ。
 CM Stormのプロダクトマネージャーを務めるColin Chen氏いわく「Cherry MX Green(搭載のゲーマー向けキーボード)はCM Storm限定。他社からは出てこない」とのことである。

TriggerのCherry緑軸採用モデル。LEDもキースイッチに合わせて緑色になっている。「Green Edition」のような,特別版らしい付加名称はとくに用意されていないという
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Cherry MX Green
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 Cherry MX Greenは,“Cherry青軸”として知られる「Cherry MX Blue」を硬くしたような押下感のスイッチだ。押し込んでもバネ圧が変化しないため,50gという押下圧のスペック以上に軽く感じられるというのが,Cherry MX Blueの特徴だが,Cherry MX Greenの場合は,基本特性はそのままに,押下圧が80gまで引き上げられている。実際,キーを押下した感覚はかなり硬い,というか重い。

キースイッチに合わせて,LEDバックライトとLEDインジケータ,キースイッチの台座部に敷かれたシートの色は,すべて緑で統一されている
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 スイッチとLEDの色,キースイッチの台座部に敷かれたシートの色を除いた基本仕様は,CM Strom Triggerそのものだ。6キーロールオーバー仕様であるとか,キーボードの左端に用意された[M1]〜[M5]のマクロキーに,本体内蔵のフラッシュメモリを用いてマクロキーを登録可能であるとかいった部分は,従来のCM Storm Triggerとまったく同じである。
 ただし,「基本的には工業向けの特殊スイッチで,コンシューマ向けで使われることはめったにないこともあり,スイッチ自体が非常に高価」(Chen氏)であるため,北米市場における価格は,通常モデルが119.99ドルのところ,本製品は150ドル程度になってしまうという。ZF Electronics側の納期条件が厳しいこともあって,世界的に数量限定版になるとのことだった。

 日本でも特別版としての市場投入が検討されているそうなので,珍しい仕様のゲーマー向けキーボードに触れてみたい人は,その存在を憶えておくといいかもしれない。


アルミを全面に押し出した「プレミアム」な

ゲーマー向け製品ラインも登場


AL Seriesのラインナップ。Alu(型番:AL15)は製品イメージのみの出展となる
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 Cooler Masterは,CM Stormの製品ラインに「AL Series」という製品ラインを追加することも明らかにしている。アルミニウム(以下,アルミ)の元素記号「Al」からその名を取った新シリーズは,その名のとおり,アルミをあしらった製品デザインが特徴となっている。
 ラインナップは,ワイヤードキーボード「Mech」とワイヤードマウス「Reaper」,ワイヤードヘッドセット「Pulse-R」にマウスパッド「Alu」。アルミ製マウスパッドのAluだけは,表面加工に時間がかかっているとのことで展示されなかったが,それ以外は実機が披露された。

 Mechは,アルミ製の表面カバーと,LANパーティへ持って行くとき使いやすいとされる取っ手が目を引くキーボードで,ネジ留めされているアルミカバーは簡単に取り外せるようになっている。取り外すと,掃除が簡単に行えるというのもさることながら,模様やイラストを載せるといった「Modding」が簡単に行えるというのが,CM Storm側のメッセージだ。

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変則的な形状のアルミ製カバーとパームレスト,取っ手により,553(W)×267(D)×43(H)mmと,非常に大きな製品となっているMech(左)。重量も1686gとなかなかである。キースイッチはCherry MX Blue・Brown・Redの3種類が用意されるとのことだ。右は取っ手を持ったイメージ

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LEDインジケータの光はアルミカバーの下から漏れるようになっている
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Mechのスペック表
 バックライトとインジケータのLEDは白色。ゲーム中にLEDインジケータが視界に入ってうっとうしい思いをしなくていいよう,LEDインジケータは10キー部の手前,アルミカバーとパームレストの隙間に埋め込まれているというのは,なかなか気が利いている。

 ロールオーバー数は最大64キー。従来のCM Storm製キーボードよりも速度,精度とも高いキーボードコントローラを採用した結果として,全キーロールオーバー仕様ではなくなったのだが,両手の指が10本しかない以上,全キーでも62キーでも大差はないだろう。
 ちなみに接続インタフェースはUSB 3.0。2台分のハブ機能が用意されており,外付けHDDなど,外部電源を必要とするデバイス向けに,給電用のUSB Mini-B端子も用意されていた。

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接続インタフェース一覧(左)。左からPCとの接続用USB 3.0,給電用USB Mini-B,ハブ経由のUSB 3.0×2,ヘッドセット接続用3.5mmミニピン端子×2だ。ヘッドセット接続用には2chステレオ対応のUSBサウンドデバイス機能を内蔵。将来的にはバーチャルサラウンド出力対応モデルも検討するという。右は本体底面

トラッキング速度8200DPIで,最大加速度30Gという,お馴染みのセンサーを搭載しているReaper。サイズは75(W)×130(D)×35(H)mmで,重量は未公開
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 マウスの「Reaper」は,Avago Technologiesの「ADNS-9800」レーザーセンサー搭載が最大の特徴となる製品だ。本体左サイドには,通常のサイドボタンとは別に,押すとDPI設定値を200にまで落とせる[Panic]ボタンを搭載する……というのはどこかで見た仕様だが,[Panic]ボタンは機能決め打ちでなく,設定ツールからカスタマイズできるのは救いがある。3個めの大型サイドボタンを用意するマウスという認識が正解だろう。
 本体天板の手前側半分がアルミで覆われているが,その割には,握ったときの印象は重くない。

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写真左奥が[Panic]ボタン。カスタマイズが可能なので,3個めの大型サイドボタンとして使える
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白色LEDがあしらわれるのはAL Series共通。アルミ製カバーにはCM Stormロゴが描かれていた

Pulse-R
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 「Pulse-R」は,エンクロージャ部とバンド長調整部分,ヘッドバンド部にアルミがあしらわれた,アナログ接続型ヘッドセットだ。USB給電により,エンクロージャ部とヘッドバンドのつなぎ目から白いLEDライトの光が漏れるようになっている。
 イヤーパッド部に「人間の肌に近く,長時間装着していても不快になりにくい特殊素材」(Chen氏)を採用しているのが,プレミアムヘッドセットとしてのPulse-Rが持つ最大の特徴とされている。

白色LEDのイルミネーションはエンクロージャとヘッドバンドの接続部(左),そしてブームマイクのマイク部に埋め込まれる(中央)。マイクと接続ケーブルを着脱できるのは,持ち運びしやすいようにという配慮から(右)
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イヤーパッドは単なる合皮ではないという。インラインリモコンは,本体と比べるとややチープか
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 個人的には,シリーズ中ではPulse-Rのデザインが最もよく洗練されていると感じた。


従来製品のバリエーションモデルなども続々登場


 このほかにもCooler Masterは,従来製品のバリエーションモデルや,エントリー市場向けのとキーボードとマウスセットなども展示していた。ラインナップを拡充させるのは,さまざまなニーズに応えるためとのことだ。
 以下,写真メインでお伝えしておきたい。

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ADNS-9800センサー搭載のワイヤードマウス「Havoc」。左サイドボタン×2の手前にプロファイル変更用ボタンを持ち,4つのプロファイルを切り替えながら利用できる。LEDの色はプロファイルに応じて,赤,黄,青,紫の4色に切り替わる仕様

太鼓をイメージしたというアルミ製のハウジングと赤いケーブルが目を引く,CM Storm初のインイヤー型ヘッドセット「Pitch」。高域と低域を強調した,ゲーム向けの音づくりになっているという。標準の接続インタフェースはモバイル向けの4極型3.5mmミニピンだが,4極×1→3極×2の変換ケーブルが付属しており,もちろんPCでも利用可能だ
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40mmドライバーを搭載した,PlayStation 3&Xbox 360対応のワイヤードヘッドセット「CERES 500」。アナログ2chでゲーム機と接続する仕様だ。別途USB端子も用意されており,2ch出力対応のUSB接続型PC用ヘッドセットとして使うこともできる
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CERESシリーズでは,黒白2色展開となる「CERES 400」(左)と,黒のみの「CERES 300」(右)も用意される

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エントリー市場向けキーボードとマウスのセット「Devastator」。青色LEDバックライトを埋め込んだワイヤードメンブレンキーボード「MB24」と,最大2000DPIまで設定できる光学センサー搭載ワイヤードマウス「MS2K」のセットで,日本ではゲームPCのBTOオプションを狙うという。MS2Kの形状は悪くないので,これをベースにした上位モデルなどが出てくると面白そうだが……

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CM Stormの主力フルキーボードシリーズ「Quick Fire」の最上位モデルと位置づけられる「Quick Fire Ultimate」。下位モデルとの違いは,すべてのキーに赤色バックライトが搭載された点だ。キースイッチはCherry MX Blue・Red・Brownの3種展開となる

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黒白2色展開となるコンパクトキーボード「Quick Fire TK」。フルキーボードにおけるカーソルキーや[Insert][Delete]キーなどがある段を,10キー部と“合体”させることで,横幅を詰めた製品だ。日本や台湾など,横幅の短いキーボードの人気が高い市場を主なターゲットにしているという。全キーロールオーバー対応でLEDバックライト搭載。キースイッチはやはりCherry MXの3種が用意される

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シリーズ史上最もシンプルなモデルとして訴求される「Quick Fire XT」。Quick Fire TKの写真で示したとおり,Quick Fireシリーズは基本的にケーブルマネジメント対応となるのだが,Quick Fire XTはシンプルなケーブル接続となる。接続インタフェースはPS/2とUSB両対応で,PS/2接続時のみ全キーロールオーバーとレポートレート設定の調整が可能だ

■おまけ

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ゲーマー向けと位置づけられる電源ユニット「GX II 750W」。USB 2.0ピンヘッダに取り付けると,PCがシャットダウンされているときでも,PCケースの前面USBポートからスマートフォンやタブレットの充電が行えるようにするという特殊ケーブル「USB Charger」を採用する。この充電用ケーブルはCooler Masterが特許を取得しているそうだ

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CPU用簡易液冷ユニットの上位モデル「Eisberg 240L」(左)と,Vapor Chamber採用の空冷CPUクーラー「V8 GTS」(右)。2013年のCooler Masterは,簡易液冷製品に力を入れているとのこと

Cooler Master 日本語公式Webサイト

COMPUTEX TAIPEI 2013取材記事一覧

  • 関連タイトル:

    Cooler Master(旧称:CM Storm)

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