北米時間2009年10月19日,Microsoftは,
「あなたがいま使っているPC環境は,Windows 7へアップグレードしたときにそのまま利用できるのか」をチェックするツール,
「Windows 7 Upgrade Advisor」を公開した。対応OSはWindows XP(Service Pack 2以降)/Vista/7で,アプリケーションは日本語に対応している。
Windows 7 Upgrade Advisor起動直後。画面右下の[確認を開始する]ボタンを押すだけでテストを開始できる
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Windows 7 Upgrade Advisorダウンロードページ
お詫びと訂正
初出時,アプリケーションは英語版だとしていましたが,日本語版も公開されていました。お詫びして訂正いたします。
テスト中の様子。Microsoftは「テストには数分かかる」と断っているが,実際,それくらいかかる
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本ツールは,春頃からβ版として提供が始まっていたので,動かしてみた記憶がある人も少なくはないだろう。ダウンロードしたインストーラ「Windows7UpgradeAdvisorSetup.exe」を実行してシステムにセットアップしたら,あとは画面の指示に従っていくだけで,32bit版と64bit版のWindows 7それぞれについて,システム要件を満たしているか,ドライバは用意されているか,インストールされているアプリケーションは動作するのかなどがチェックされるようになっている。
便利なのは,マウスやキーボード,ヘッドセット,人によってはプリンタや通信カードなど,普段利用している周辺機器を接続して電源を入れておくと,それらの互換性もチェックしてくれるところ。CPUの性能や周辺機器の接続状況にもよるが,所要時間は1〜3分程度だ。
テスト結果は32/64bit版で別々。周辺機器が通電状態で接続されていればその互換性もチェックされ,さらに,デバイスドライバがWindows 7で利用するには古いとか,アプリケーションが正常に動作しないかもしれないとかいった情報も取得可能だ。解決策が存在する可能性のある場合は,それへのリンクも示される
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一般ユーザー向けのWindows 7が発売されるのは22日。「Windows 7でなければ動作しないビッグゲームタイトル」はいまのところ存在しないため,発売日に飛びついてまで移行する必要は感じないが,いずれやってくる“その日”を踏まえて,一度チェックしておいても,損はないように思う。