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XBLA版「バーチャロン」,11月29日到着の「ツインスティックEX」をさっそく使ってみた
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印刷2009/11/30 11:41

プレイレポート

XBLA版「バーチャロン」,11月29日到着の「ツインスティックEX」をさっそく使ってみた

画像集#020のサムネイル/XBLA版「バーチャロン」,11月29日到着の「ツインスティックEX」をさっそく使ってみた
 当初,2009年11月中旬の発送予定となっていた「ツインスティックEX」(型番:HX3-50」だが,11月下旬になって,ついに発送が始まった。地域による到着時間の差はあれど,よい子の皆さんは大多数が,自分から自分へのクリスマスプレゼントを一足早く入手した頃ではないかと思う。

 Xbox LIVE アーケード版「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66」(以下,オラタン)の配信開始が4月29日のことだったから,かれこれ7か月。晴れて,プレイヤーの手元に届くまでの経緯を,簡単に振り返っておきたい。

  1. 6月5日:1台3万円(税&送料込)の完全プレオーダー制となることと,注文が一定数を超えなければ製品化されないことが発表される
  2. 6月15日HORI STORE.comでプレオーダーの受付が始まる(〜7月2日15:00)
  3. 6月30日:ツインスティックEX発売決定のアナウンス
  4. 7月9日:HORI STORE.comでツインスティックEXの受注が始まる(〜7月30日18:00)。価格は当初の予告どおり3万円に
  5. 10月20日頃:購入者に,最短の配送日が11月29日になると連絡が入る
  6. 11月29日:購入者の自宅(など)にツインスティックEXが届き始める

※ツインスティックEXは完全プレオーダーの限定生産品であり,現在は購入できません。


設置&保管スペースの確保が最優先課題?


 というわけで,実際に届いたツインスティックEXを概観してみよう。筆者(※佐々山)の自宅で撮影しているため,いろいろとよけいなものも写っているが,このあたりはご容赦を。

 さて,2台発注した筆者の自宅には,ちょっと笑えるサイズの段ボールが届いた。ツインスティックEXの入っている段ボールが500(W)×400(D)×285(H)mmというサイズだったあたりから,2台分となるその巨大さは想像してもらえるのではなかろうか。

ツインスティックEXの収められた段ボールは,一般家庭で保存するのに適しているとは言い難い大きさ。Dreamcast用ツインスティックの化粧箱よりも相当に大きく,予備となる1台の保管場所に頭を抱える。さすがは1台3万円の周辺機器で,けっこうしっかりした梱包になっているのが救いか。なお余談ながら,保護シートには「おもちゃではありません」と書いてあって微笑ましい
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 ツインスティックEXの本体サイズは456(W)×342(D)×226(W)mm。とにかくデカい。筆者は800×800mmというサイズのテーブルを机として使っているので,下の写真だと比較的余裕があるように見えるかもしれないが,一般的な机だと,これだけの設置面積を確保するのは難しいのではなかろうか。

Dreamcast用ツインスティックと並べてみた。くどくどと説明する必要を感じないほど,ツインスティックEXはデカい
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本体底面。重量は4.4kgあるうえ,滑り止めも用意されているので,普通に置いておくだけなら十分な安定感を持っているが,ジャンプキャンセルなど,右と左のスティックを逆方向にすばやく倒すような操作を繰り返すと,本体は間違いなく動き,振動を生む
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 また,よしんば設置できたとしても,多くの人は別の問題を抱えることになるだろう。それは,操作時の振動だ。
 Dreamcastの頃は,グラフィックス出力先がCRTだったのであまり気にならなかったのだが,同じ机の上に液晶ディスプレイとツインスティックEXを置いてプレイしていると,操作時の振動でディスプレイが動いてしまうのである。

 このあたりは,使っているディスプレイデバイスのヒンジ部がどれだけ振動に強いかにも関連する部分なので,環境によってはまったく気にならないかもしれない。ただそれでも,机上のスピーカーユニットなど,小物が動いたり,場合によっては落ちたりする危険はあるだろう。そういった場合は,下に示すような「ツインスティックEX専用台」を用意することを勧めたい。

自作のツインスティックEX専用台……というか,ホームセンターなどで購入できるスチールラックの天板部に,高さ調整用(※スチールラックは柱の部分がやや高いので,それを調整する)のゴムを置き,その上に滑り止めシートを置いただけのもの。振動で床が傷ついたりしないよう,スチールラックの足には家具用カバーなどを履かせておくのがお勧めだ。この状態から,スチールラックを両足で抱えるように座れば完璧である
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全体的には満足できる完成度


オラタンをプレイするのに必要なボタンは正しく配置されつつ,Xbox 360の公式ライセンス品として,そのほかのボタンも過不足なく配置されている
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 で,肝心要の完成度はどうなのか。到着した当日に,数時間プレイしただけのインプレッションではあるが,結論めいたことから述べると,デキはいい。さすがに使用時間が使用時間なので,「買ったことを後悔するようなダメな部分は(今のところは)とくに見当たらない」と述べたほうが正しいのかもしれないが。
 ルックスや重厚感も悪くなく,あえて重箱の隅をつつけば,大きさの割に動いてしまいやすい点を挙げられるが,それも,上で紹介した専用台を使えば気にならないだろう。

本体の手前側にヘッドセット用コネクタが用意されており,純正ヘッドセットを簡単に接続して利用できる(左,中央)。右はスティックに寄って撮影したカット
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 Dreamcast版ツインスティックとの違いも些細なもの。細かい部分では以下のようなポイントを挙げられるが,すぐ慣れる。キャンセル系の操作も,だいたい同じ感覚で出せる印象だ。

  • 「漕ぎ」で,レバーを倒した状態から[3-3]→[9-9]などといったように操作するときの動きが滑らかになった
  • Dreamcast版ツインスティックだと,レバーの入力される角度が,半分くらい倒した状態だったが,ツインスティックEXではそれがほぼ倒しきった状態になった
  • スペシャルボタンの配置が,Dreamcast版は中央よりもややプレイヤー寄りだったのが,アーケード版と同じように,2本のスティックの間へ移った
  • 本体台座部の厚みが実測最大87mmもあるので,机とディスプレイの設置状態によっては,ツインスティックEXが画面に被さってしまう可能性がある

 また,個体差の可能性もあるので,参考程度になるものの,到着初日の時点では以下のような印象も得られたので,念のためお伝えしておきたい。

  • Dreamcast版だとバネがやや強く,右に向かって弾くようにレバーを倒すと,反発で逆方向に入ることがあったが,ツインスティックEXではその問題がなくなった。グリスボックの「姫路撃ち」など,忙しい入力が行いやすくなった気がする(fumio)
  • 左右ターボボタンの柔らかさに微妙な違いがある気がする(佐々山薫郁)

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 いずれにせよ,これでようやく,本腰を入れてオラタンをプレイできるようになった,というのが正直な感想だ。最終的に,ここまで持ってきてくれたセガとHORIのスタッフには感謝するほかない。
 「ていうか,せっかく3万円もする周辺機器出したんですから,当然“次”もあるんですよね? Xbox 360なら『新機体授与』とか全然問題ないですよね? もっとはっきりいうとフォースまだ?」と無責任に煽りつつ,今はこのイカした入力デバイスと戯れていたいと思う。

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  • 関連タイトル:

    電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66

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